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2ndWorld online(セカンドワールドオンライン) 4話
ダンジョン⭐︎
「っ、、、!」
私は、息を呑んだ。
「ボス部屋、、見つけた、、!」
そう、ボス部屋を見つけたのだ。
私は刀の持ち手を触る。
「、、行くか。」
ボス部屋の重いドアを開ける。
私が部屋に入ると、ドアが勢いよく閉まった。
床が凍った。
「床が凍った!?」
床の氷からボスが出てくる。
【アイスキング】
「ボスの名前は、アイスキング、?」
刀を抜く。
「行くぞっ!アイスキング!!!」
床を蹴ってアイスキングに突撃する。
「やあ!」
飛び上がり、アイスキングを斬りつける。
HPバーはあまり減らない。
「|剣術《ブレードマジック》を使うしかないか!」
私はフィールドに行く最中、ムギに教えられていたのだ、ブレードマジックについてを。
ブレードマジックにはいろいろな効果があり、敵を燃やすもの、感電させるもの、水で流すものなど、さまざまな効果がある、その中でも私は特別で、氷雪が使えるので敵を凍らせることができる。
そして、凍らせた敵のHPを吸い取ることができる。
「|剣術《ブレードマジック》!氷雪!」
刀に冷気が宿る。
「っらああ!」
アイスキングを2発、3発と斬ると、アイスキングがうめき出す。
「この冷気はね、吸っても吸わなくても生気を吸い取るんだよっ!」
「グオオオオオオオオオオオオオ!」
うめき、倒れる。
ただ、異様な負荷をかけてしまったせいで、初期装備の刀は光となり、散ってしまった。
「あっ、、、」
前を向くと、宝箱が目に映る。
「あ!宝箱!」
私は早速駆け寄り、開ける。
「おーぺん!」
入っていたのは鍔が氷のクリスタルでできた空色に輝く刀と、水色のフーデットローブ、水色のマフラー、
ブーツ、水色のチャックがついた、ポッケの多い服と、氷の結晶のピアス、ミニスカートが入っていた。
それを全て装備する。
「す、すごい!!かっこかわいい!」
そして私は、魔法陣に入ると、洞窟の入り口に戻された。
「え?セナ?ほんとにセナ?」
「はいっ!セナだよ!ボスのアイスキングをボコして帰ってきました!新しい装備と一緒に!」
「おおおおおおおおー!」
ムギは興奮してわたしの太ももをペチペチ叩いている。
「それっ!なにそれっ!」
「ドロップアイテム!」
「見せて見せてー!」
私はウィンドウの装備欄をムギに見せる。
【アイスフーデットローブ】
耐久力 無し
VIT +15
AGI+25
【氷塊の太刀】
耐久力 無し
STR +20
AGI+10
その他装備はアイスフーデットローブと同じ効果。
「耐久力なしとは?」
「多分壊れないって事だと思うよー!」
「そうなんだー!」
「レベル上がったね!セナ!」
「まさかレベル4からレベル10まで上がるとは思ってなかったけどねー」
「確かに」
「んじゃ今度は私の装備目当てでダンジョン攻略手伝ってよー?」
「もちのろん!」
「私はこれで落ちるわーまた学校でー」
「うん!また学校で!」
そして私はウィンドウを開き、ムギと同じタイミングでログアウトボタンを押し、警告メッセージのyesを押す。
視界が真っ白になり、次第に自室のベッドの感覚が戻ってくる
「ん〜」
「、、喉乾いた〜」
「おねええええちゃああああああん」
叫ぶ、とにかく叫ぶ。
「なああああああにいいいいいいい」
叫び返された、同じ声量かそれ以上の声で。
「アクアクアス持って来てー!」
「おけええええええええええええ」
5分待ち、お姉ちゃんがやってくる。
「ほい、アクアクアス」
「ありがちょす」
ぐびっと飲む。
「んんんんうまい!」
「あ、それVRギア?持ってたんだ。」
「友達がくれた、全くあいつは無責任なんだから、、、」
「www」
「まあ、そのおかげでいいゲーム見つけたし、いいけど。」
「なんてゲーム?」
「お姉ちゃんなら知ってると思うけど、セカンドワールドオンライン」
「あー!セカオンか!私も実はやってるんだよねー!」
「じゃあ今度一緒にやろか!」
「うん、今日はもうお風呂入って寝な、」
「ご飯はてきとーに食べておくわー」
「おっけー」
私が返事をすると、お姉ちゃんは鼻歌を歌いながら出ていく。
私も部屋を出て、お風呂に行く。
服を脱ぎ捨て、シャワーを浴び、湯船に浸かる。
「お姉ちゃん、セカンドワールドオンライン持ってたんだ、、、」
湯船でそんなことを呟くと、響く。
「新しい服が欲しいなあ」
「お金使いたくないなあ」
防水カバーに入ったスマホを操作し、服を見る。
こんな日常だが、セカンドワールドオンラインがあるだけで、少し新鮮だ。
「けっこうハマっちゃったな」
「強い装備手に入れたし、ユニークスキルあるし、今日始めたとは思えないけどなあ」
「のぼせてきたあ、でよ」
私は湯船から出て、パジャマに着替える。
自室に戻り、ご飯を食べ、布団に入った。
「んうう、ねむう」
「おやすみなさい」
そして私は、セカンドワールドオンラインデビュー1日目を終えたのであった。
2000字いこうと頑張った結果が現実世界パート
許してね⭐︎
ちょっと余談、
今日友達に殴られて「いったああ」ってうめいてたらいつも自分をいじってる人が殴った友達に拍手しててちょっと泣きそうになった。
主は涙脆いんや!
奏(かなで)でした!