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また、同じ月を見るまで。
久しぶりに書きました。
草のフワフワとした触感を覚え、僕は目が覚めた。
何が起こったのかは覚えていない。
手持ちは、灰色に汚れた剣だけだ。
ここは、どこだ?自分は、誰だ?
、、、わからない。思い出せないんだ。
誰か、人がいれば、自分のことを知っている人がいれば、教えてもらえるのか?
耳を澄ますと、遠くから人の声が聴こえる。
もしかしたら、この道はそこに繋がっているのかもしれない。
期待を込めて、自分は足を一歩ふみだした。
森を抜けると、そこには村があった。
町の人たちはなにか焦っているようだ。
「ちっ、町長さんの娘が、消えただと?!」
「ユルー城の様子がおかしいぞ?!」
「姫様はどうなのか?!」
「ユルー城の近くの村が、滅びてるぞ!!」
「なんだって?!こんな時に勇者様はどこにいるんだ?」
「勇者様は、どうやらユルー城の異変調査に行ってるみたいですが、、!!」
みんなが自分の方を向いた。
「勇者様!!」「どうしてここに?!」「城はどうなったんですか?」「ご無事そうでなにより」「城の調査サボって故郷来てて草」「なにがあったのかわからぬ」「漆黒の戦士ゴキブリだ!!」「大好き勇者さまぁー」
よくわからない。
「勇者様、大変です!町長さんの娘さんがいなくなって、ユルー城もおかしくなって、、、そういえば勇者様はなぜここに?」
自分でも、わからない、、、
「え?勇者様?どうしちゃったんですか?困ったものだ、、、」
「どうした、そんな集まって。」
「町長!あの、勇者様が帰ってきました!」
「そうか、大丈夫か?怪我はなさそうだな。久々に顔を見せてくれて有難いけど、今はちょっとなぁ、、、そうだ、お願いがある。ワイの娘を探してくれんか?見つからなくてのぉ」
自分は深く頷いた。
行く前に、町探検をすることにした。
ドスッ!
誰かとぶつかってしまった。
下を見ると、自分より少し小さい小柄な女の子がいた。
「勇者様!大変申し訳ございません、、、」
大丈夫だよと声をかける。
「勇者様、、、なんてお優しいお方なのでしょうか、、、」
彼女の名前はハルミ。12歳らしい。
自分は、彼女に記憶がないことを伝え、色々と教えてもらった。
ここは油ー留町といい、自分が住んでいる町らしい。どうやら自分は城の調査に行っていたが、その際に町長の娘がいなくなったり、隣町が滅びかけたらしい。
?!
突然、地面が揺れた。
城の方から、黒い物体が現れた。
「ごきげんよう。私はキルと申します。この度は、ユルー城を乗っ取り、私が国王となりました。返してほしければ、ダンジョンを攻略し、私の所へと来てください。」
そして、近くから地響きがした。もしかすると、それがダンジョンなのかもしれない
「あれが、、、全ての原因なのかな?」
たぶんそうだ。
自分は、さっそく一つ目のダンジョンに向かった。
これから出します。がんばります。