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#6 契約という名の呪い
⚡️🍫表現・流血表現あり⚠️
《毎日投稿13日目!!!》
🍫side
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早く、早く…っ!!
私の足、もっと早く動いてっ!!
🍫「はあ…ッ、はぁッ、」
ピロリロリン♪ピロリロリン♪(着信音)
誰、?
🍫「もし…も、し…ッ」
🦖『え、どした?凄い息切れてない?』
じゃっぴだ
都合が良いかもしれない、
🍫「シェア、ハウス…ッ」
🦖『え?』
🍫「シェアハウス…ッ!どこっ!!はぁッ、」
🦖『えとさんどうしたの、?シェアハウスって…』
🍫「じゃっぴ達が住んでるシェアハウスだよっ!!どこだっつってんのっ!!!」
焦っていた、
だからつい声を荒げてしまった
この時からだっけ。じゃっぴにヤンキーって呼ばれ出したの、、
🦖『…〇〇区の交差点曲がった先にある青い屋根で白い壁の大きめの家、結構特徴的だから分かると思う。』
何かを察したのか、じゃっぴが家の特徴を言う
🦖『…俺たちも帰るから』
そう言い残して電話が切られた
…3人も来てくれるのかな、
私はまた足の回転を速めた
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🍫「こ、こ…?」
白い壁に青い屋根の家、じゃっぴの言っていた特徴と一致している
🍫「…たっつん、!」
私はドアをノックしたり、チャイムを鳴らしたりした
🍫「たっつん!私だよ!えとだよ!!いるなら出てきてっ!」
返事は無い
🍫「たっつんっ!ねぇ、たっつ…、」
私がドアノブに手をかけた時だった、
ガタンッ
中からはっきりとそう聞こえた
🍫「たっつん…っ!!開けてって、、」
そしてドアに鍵はかかっていなかった
普通にドアを開けることができた
🍫「え、、っ?」
家に入り、靴を見るとたっつんの靴だけある
一応いるみたいだ
部屋を見て絶句した
🍫「何、、これ、、」
家の中は荒れていた
家具は倒れ、食器は割れ、
この家だけ地震が起きたようだった
だけど私が言葉を失ったのはそれじゃない、
🍫「これ、、たっつんの…っ?」
床に飛び散った赤い液体、
それは紛れもない血だった
なんで、?なんで血が、?
私はキッチンにあった伸ばし棒を手に部屋を探索した
🍫「だれ、か…いるの…っ?」
恐怖でいっぱいだった
手足は震え、冷や汗までかいている
リビングも酷く荒れている
その時だった
__⚡️「うあぁ…っ、あああぁぁっ…!!!」__
微かに聞こえた声はたっつんの声だった
🍫「たっつん…っ!!」
私は2階へと足を運んだ
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最初に恐竜のプレートがぶら下がっていた部屋を見てみた
おそらくじゃっぴの部屋だろう
緑と白の綺麗な部屋だった
なんだ、、意外と綺麗にしてるんだ、、
特に荒らされている様子もなかった
次は隣のクッキーのプレートがぶら下がった部屋、
のあさんの部屋かな、、?
ピンクに白、水色の家具や小物でいっぱいだった
可愛い物が多く、the・女の子の部屋って感じがした
特に荒れてもいないし、たっつんもいない
その隣が、雷のプレートがぶら下がった部屋
ここが、たっつんの部屋…
🍫「っ…」
正直、入るのがめちゃくちゃ怖い
でもここまで来たんだ、入るしかない
私は拳に力を入れ、深呼吸をして
そして、たっつんの部屋のドアを開けた
🍫「たっつんっ!!!」
目に飛び込んできたのは、
荒れた机の上に棚、ベッド
血だらけの床、
そして、
左目を押さえて蹲るたっつん、
たっつんは、赤黒い煙のようなものをオーラのように纏っていた
🍫「たっつん!?」
私は持っていた伸ばし棒も、バックも投げ捨てて蹲るたっつんに近寄った
⚡️「っ、えと…さん、っ?」
顔を上げたたっつんの顔の左半分は赤く染まっていた
🍫「何があったの!?ねぇ、たっつんっ!!」
?「`小賢しい娘だな。息の根を止めるか?`」
たっつんじゃない誰かの声が聞こえて思わず後ずさる
⚡️「だめ、だっ!!!えと、さん…っ、もう俺に…、俺に構うな…っ!!」
🍫「そんなことする訳ないじゃんっ!!」
⚡️「じゃないとえとさんが…っ!!」
🍫「あーっ!!もうっ!!」
私は少しイラついて、伸ばし棒でオーラをかき分けた
🍫「邪魔なんだよっ!!てめえは引っ込んでろ!!この馬鹿野郎がっ!!!」
かき分けると何故か人間に当たったかのような罪悪感を感じ、余計イラついてくる
?「`面白い娘だ、気に入った。しばらくは大人しくしているとするか…`」
そう聞こえたその時、たっつんの身体からオーラが消えた
⚡️「はぁ…っ、はぁ…」
私は伸ばし棒を捨て、たっつんに近寄った
🍫「たっつんっ!!大丈夫!?」
⚡️「えと、、さん、、」
彼の弱々しい声を聞き、涙が出そうになる
🍫「この馬鹿っ!凄い心配だったんだから…っ!!ポロッ」
泣きながらたっつんを優しく叩くと
たっつんは穏やかな笑顔を見せてくれた
⚡️「ごめんなぁ…、怖かったやろ、、?」
頭を撫でてくれるたっつんにまた涙が溢れ、そして小さく頷く
🍫「これ、、なんなの…っ?」
現実とは到底思えないようなことが起きた
だから思い切ってたっつんに聞いてみた
⚡️「呪い、なんや…」
⚡️「だるまにされて、人間を襲ってしまう呪い……、解けないんよ、この呪いは、、」
呪い、
最初は信じれなかった
だけどあの光景を見た以上、信じざるを得ないのだろう
⚡️「皆んなには…、内緒にしといてや、」
🍫「…なん、で?」
言ったら皆んな助けてくれるんじゃないの?
そう思った、
⚡️「言ったら俺は、もっと辛くなる」
そう言った彼の目には光は無かった
⚡️「もう無理なんや、この呪いにかかった以上、普通の生活をすることなんて」
🍫「私に、、」
たっつんの言葉を遮るように、私は声を出した
🍫「私に何か、できることは無い、?」
たっつんは驚いた顔をしていた
そして考える表情をして言った
⚡️「…もう一人、使者が欲しい」
🍫「使者?」
よく分からず首を傾げる
⚡️「簡単に言うなら協力者、裏切り者やな」
⚡️「えとさんは俺のこの呪いを知った以上、使者になるしかない。」
🍫「うん、」
⚡️「もう一人欲しいんや、メンバーから」
🍫「メンバー、から、、」
⚡️「欲しいメンバーは決まっとる、」
🍫「誰、?」
⚡️「ゆあんくんや」
確かに…彼は隠し通すこともバレないように行動することもできそうではある
⚡️「えとさんには変装して、ゆあんくんを攫ってほしいんや」
🍫「私が!?できるかな、、」
⚡️「演技力もかかってるんやけど…えとさんならいけるか?」
🍫「まぁ…頑張るよ、」
⚡️「じゃあ、来週の火曜。ゆあんくんの学校帰りに決行や。」
たっつんは私の前にグーを出してきた、
⚡️「契約完了。よろしくな、裏切り者さん」
🍫「…よろしくね、司令役さん、」
私はたっつんの拳に拳で突いてグータッチをした
たっつんの左目が、少しだけ赤く光ったような気がした