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情報処理室
絵名「奏、気をつけてね…何があるか分からないし…」
奏「う、うん…大丈夫だよ、そんなに死体を触るわけじゃないから…」
奏「死体の近くに何か落ちてる…」
奏「…鍵…?これって…瑞希がモノクマから盗んだ…」
奏「……いや…瑞希が盗んだのはモノクマの模様が入った鍵だから…これじゃないな…」
類「何見つけたのかい?」
奏「あ…神代さん、これ…」
類「これは…鍵?」
奏「死体の近くに落ちてたんだ。どこの鍵かわかる…?」
類「ふむ…見た事ないね…」
類「もしかしたら、今まで入れなかった部屋のどこかに入れる鍵かもしれないね…」
奏「入れないところって確か…5階の生物室・4階の学園長室と情報処理室・寄宿舎の2階…」
類「僕たちは現場を捜査しているから、任せたよ♪」
奏「うん、わかった」
植物庭園は5階だから…近くの生物室から行ってみよう…
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ガチャガチャ…
奏「開かない…鍵の大きさが合ってないみたい…」
奏「次は…4階の学園長室…」
………
奏「こっちも違う…入るけど鍵が回らない…」
奏「つ、次は…えっと…寄宿舎だったよね…」
………
奏「ここで最後だから…開くはず…!」
ガチャ…ガチャガチャ…
奏「開かない…!?」
奏「な、なんで…」
奏「あ…情報処理室…」
奏「………」
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奏「お、お願い…」
カチャンッ
奏「入った…!」
奏「じゃあこれは…情報処理室の鍵だったんだ…」
奏「はぁ…たくさん歩いたから…疲れたな…」
奏「とりあえず…みんなに伝えないと…」
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類「おや、宵崎さん…お疲れ様。どうだった?」
奏「あの鍵で開いたのは、情報処理室だったよ」
愛莉「え、本当!?」
冬弥「だ、だが…なんであの死体は、情報処理室の鍵を…?」
穂波「やっぱり、黒幕だから…なのかな…」
類「それを考えるのは後だよ。とりあえず情報処理室に行こう」
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雫「ここね…」
奏「鍵はもう開けてあるよ」
司「あ、開けた瞬間爆発とかないよな…?」
絵名「奏がいるから大丈夫だよ!」
奏「え、え…?」
類「みんな離れよう、宵崎さん…開けてくれるかい?」
奏「ま、まって…みんな離れすぎじゃない…?」
奏「というか、なんで私…!?」
みのり「私たちは、奏ちゃんのことを信用してるってことだよ!」
嘘だ…絶対いいように使われてるだけだ…
奏「うぅ…あ、開けるよ…?」
ガチャ……
奏「な、何も起きない…よかった…」
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絵名「…!ね、ねぇ…あれ…!!」
奏「あれは…モニター…?」
壁面に埋め込まれた複数台のモニター…
しかもそこに映し出されていたのは、全て学園内の光景…
寄宿舎から学校まで…
奏「こ、これって…」
類「監視カメラの映像…みたいだね」
類「学園内に設置されている監視カメラ…あれで撮られた映像がこのモニターに映し出されているのか…」
類「つまりこの部屋は、僕達を監視する目的で使われた部屋…」
司「オレたちを…監視する為の…?」
雫「ということは…ここって…」
類「間違いない、黒幕の部屋だよ」
奏「じゃあ黒幕は…ここで私たちを監視してたんだ…」
類「これで確定したね…」
みのり「な、なにが…?」
類「あの覆面の正体は黒幕…という事だよ」
穂波「え…!?」
絵名「じゃあ…黒幕は死んだの!?ほ、本当に!?」
みのり「う、嘘…」
愛莉「信じられないわ…」
えむ「なんだかあっけないよね…?気づいたら死んでたって…」
本当に…死んだのかな
本当なのかな…
だって、植物庭園の死体って…
明らかに…自然死じゃないよね…?
つまり…あれは誰かが…
絵名「黒幕が死んだってことは、ここから出られるんだよね!?」
司「そうだな!そうと決まれば出口だ!」
類「いや、この部屋を調べるのが先だよ」
冬弥「え…どうしてですか…?」
類「黒幕が死んだなら、ここから逃げる事なんていつでも可能だろう?」
類「だけど、それより今は…黒幕がどんな目的でこのゲームを仕掛けたのか…気にならないかい?」
類「それに、黒幕が殺されていたのも気になるしね」
みのり「殺され…!?」
奏「やっぱり神代さんも思った…?」
類「おや、宵崎さんもかい?あの死体を見れば一目瞭然だろう…間違いない、黒幕は殺された」
雫「ど、どうして…というか誰に…?」
類「それを明らかにする為に調べる必要があるんだと言ってるんだよ」
えむ「そ、そうだね…あたしも気になるし…」
類「じゃあ…早速始めようか」
奏「机の上にモニターがあるけど…何も映ってない…」
愛莉「あら?モニターの横にあるのって…室内アンテナじゃない?」
愛莉「多分…地上デジタル対応の室内アンテナね」
奏「じゃあ…そのアンテナを繋げば、テレビが見れるってこと…?」
絵名「え、テレビ…!?」
雫「つけれるならやってみましょうよ!」
愛莉「そうね!ちょっと待っててちょうだい!」
奏「長机の上にパソコンが並んでる…」
奏「アルターエゴが入ってたパソコンとは違って…かなり高性能な物みたい…」
類「電源は入っているけれど…どうやら、ロックが掛かってるみたいだね」
奏「…このパソコンでネットワークを監視してたのかな…」
奏「それでアルターエゴを…」
類「そうかもしれないね…」
奏「モノクマのマークが描かれた不気味な扉…」
ガチャガチャ…
奏「…入ることはできないみたい…」
司「そのドアって、この部屋の鍵で開けられないか?」
奏「うーん…試してみよっか…」
ガチャ…ガチャ…
奏「…だめだ、開かない…」
司「そうか…」
司「だが、気にしなくても大丈夫だ!黒幕はもう死んだんだからな!」
司「きっと…もう何も起きない…よな」
奏「そうだね…」
奏「モノクマが描かれた扉だし、ちょっと気になるけど…」
奏「…何も起こらないんだから…いいよね…」
冬弥「黒幕はこのモニターで俺らを監視していたのか…」
奏「悪質だね…」
愛莉「…ん?」
みのり「愛莉ちゃん?どうしたの?」
愛莉「………よし!」
愛莉「いけるかもしれないわ…テレビが映りそうよ!」
穂波「ほ、本当ですか…?」
絵名「愛莉ナイス!」
愛莉「あとは電源をいれるだけね…!」
愛莉「…あ、あれ…?」
奏「これ…この部屋の監視カメラの映像…?」
愛莉「え…?おかしいわね…」
類「どういうことだい…?」
えむ「え、えっ?なんでなんで?」
愛莉「このモニターは室内アンテナとしか繋がってないはず…」
愛莉「だから…監視カメラの映像が映るわけないのに…」
みのり「と、とりあえず番組変えてみるとか…!」
愛莉「えぇ…そうね…」
奏「………だめだ…映像が変わらない…」
愛莉「どうして…?」
司「壊れているのか…?」
愛莉「うーん…テレビ自体に仕掛けがあるとかじゃ…」
モノクマ「仕掛けってどういう仕掛け?」
愛莉「それは分からないけど…」
冬弥「………は?」
モノクマ「は?」
穂波「え…?」
モノクマ「え?」
愛莉「な、なんであんた…ここにいるのよ!!」
モノクマ「ギャッハッハッハ!!テメーラ、久しぶりじゃん!」
えむ「し、死んだんじゃないの…!?」
モノクマ「ギャッハッハッハ!!このオレが死んだ!?訳わかんねー事言ってんじゃねーよ!!」
司「なんかキャラ変わってないか!?」
モノクマ「変わるさ…変わって当然クマ…」
モノクマ「あれから、もう2年経つんだしな…」
絵名「2年…?そんなに経ってないわよ…半日くらいでしょ…?」
雫「それより…どうして動いているの…?」
モノクマ「それだよ…それ…うぷぷ…オマエラのそんな顔が好きなんだよね」
モノクマ「希望が絶望に変わる瞬間の顔!それが見たかったんだよ!」
類「ま、まさか…その為に…死んだフリをしたのかい…?」
モノクマ「クマの死んだフリってレアじゃない?普通、オマエラの方がクマの前で死んだフリでしょ!」
モノクマ「こりゃ笑えるね!笑おうっと!アーッハッハッハ!!!」
モノクマ「というわけで…」
モノクマ「さぁ、そろそろ未来に絶望を待つ時間だよ!希望に溢れた過去を切り捨てようじゃないか!」
モノクマ「オマエラにはもっと楽しんでもらわないと!このコロシアイ学園生活をね!」
愛莉「ま、まだ続くの…?」
みのり「ここから出られるんじゃないの…!?」
モノクマ「ここから出たい?まだそんな事言ってんの?」
モノクマ「あのさぁ、そろそろ理解しなって!ここから出るのは不可能なんだって!」
モノクマ「それにさ、この生活だって、全部悪い事ばかりじゃないじゃん!そりゃ…生きてれば嫌な事も当然あるけど…」
穂波「ど、どこが…?最悪だよ…たくさんの人が死んで…っ」
モノクマ「最悪というか…絶望?」
モノクマ「アーッハッハッハッハッハッハ!!!」
モノクマ「ふぅ…笑い疲れたんで、そろそろ本題に入りましょうか」
冬弥「本題…?」
モノクマ「そのテレビだよ…オマエラ、いいところに目を付けたね」
モノクマ「そうなんです。そのテレビは、この学園生活を語る上で欠かせない物なのですよ」
類「やっぱり…このテレビには秘密があるんだね…?」
愛莉「室内アンテナしか繋げてないのよ…?どうして監視カメラの映像が流れるの…?」
モノクマ「うぷぷ…気になってる気になってる…」
モノクマ「それじゃあ出血大サービス!そのテレビについて教えてあげましょう!」
モノクマ「そのテレビは間違いなく、アンテナ受信をしたテレビ電波の映像を流しています!!」
絵名「どういうこと…?」
えむ「おかしいよ!!テレビに電波を流してるって…ここにはあたし達が…!」
モノクマ「ニブいなあ!さっさと気付けよ!つまりは、こういう事なんだよ…」
モノクマ「このコロシアイ学園生活は、完全生中継により全国ネットで絶賛放送中なのだ!!」
奏「…………え?」
モノクマ「このコロシアイ学園生活は、完全生中継により全国ネットで絶賛放送中なのだ!!」
奏「…………………」
司「な、何言ってるんだ…生中継だの全国ネットだの…」
類「まさか…電波ジャックかい…!?」
モノクマ「その過信が、オマエラの危機管理の甘さなんだよ」
モノクマ「ちょっとしたコツさえあれば、テレビ電波のジャックなんて楽勝楽勝!!」
奏「本気で…言ってるの…?」
モノクマ「もちろん!」
モノクマ「全てに…意味があったんだよ」
モノクマ「ボクが事あるごとに、学園の謎に迫るヒントをあえて教えてたのも…」
モノクマ「オマエラをここに誘き出したのだってそうだよ」
モノクマ「意味もなくそんな事する訳ないでしょ?」
モノクマ「全ては…全国の視聴者諸君に向けた…前代未聞の絶望的公開生中継の為の…」
モノクマ「絶望エンターテインメントを演出していたのでーす!」
モノクマ「これぞ究極のリアリティーショー!まさしく、リアル絶望エンターテインメント!」
みのり「そ、そんなの嘘だよ!こんなのがテレビに流れていたら、警察だって世間だって大騒ぎだよ!」
雫「そうよ…助けに来ないわけないわ…」
モノクマ「既に来てたりして…」
絵名「え…?」
モノクマ「っていうかさ、所詮他人事だからね」
モノクマ「テレビを見て「あぶなーい」って叫ぶ人が居たとしても、本気で助けに向かう人なんて居ないでしょ?」
モノクマ「そういう事なんじゃない?よくわかんねーし、どうでもいいんだけどね!」
類「だ、だけど…公共の電波をジャックするなんて、天文学的な資金や設備が必要になるはず…」
モノクマ「何故そこまでするのかって?うぷぷ…それはね…」
モノクマ「まだ内緒だよ!だって、オマエラには先にやることがあるでしょ?」
司「先にやること…だと?」
モノクマ「もちろん、例のやつだよ…」
ピーンポーンパーンポーン…
モノクマ「死体が発見されました!」
モノクマ「一定の操作時間の後、学級裁判を開きます!」
奏「え………?」
愛莉「が、学級裁判って…じゃあ…まさか…っ」
モノクマ「うぷぷ…うぷぷぷぷぷ…」
モノクマ「モノクマファイル5は置いていくよ。まぁ、ぜいぜい頑張ってね!」
モノクマ「さってと!これから忙しくなるぞ!今日はたくさん反響がありそうだなー!
モノクマ「楽しみ楽しみ!」