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霧の中二人っきりなのに一人っきりになる
少女のつむぎと霧から現れた鹿から変身した謎の男の子のお話です
あらすじ…
つむぐはお母さんにおつかいを頼まれました
しかし家が山付近の霧が発生しやすいところなので迷ってしまいました
「こ…ここはどこ…お母さん!!助けてよ!!」
今日は1日中霧という最悪の天気におつかいにいったが迷い、心が不安定になっている
「がさ…」
「ひゃ!!!!?」
しげみから出てきた一ぴきの真っ白の鹿
どうやらこの子も迷子のようだ
「ぴゃーー」
この鹿は私に体をこすりつける
するととてもまぶしい光が放った
「?!!!」
目を開けると肌が雪のように白く髪はさらさらのつるつるな男の子が私に体をこすりつけていた
この子が鹿から男の子に変身したのだろうか
そうとしか考えられなかった
「あ…あのう…」
「あれ?あ…自己紹介をしていませんでしたね。ごめんなさい、混乱させてしまって」
「だ…大丈夫です!!」
「私は白(はく)です」
「わ…私はつむぎです!!」
「つむぎちゃん?可愛い名前だね」
「…?!///」
「もう顔が真っ赤だよ♪」
「うう…」
ふふ❤と白という少年は笑う
「君は見た感じ7才ぐらいだね。僕なんてもう何年生きているか分からないよ」
「そ…それってどういうことですか?!」
「しりたい?」
「は…はい!」
「ふふ♪じゃあ教えてあげる♪目をつぶって?」
わたしはぎゅっと目をつぶった
「いくよ?」
くちびるに何かがあたった
「ずっとこのときを待っていた…やっと運命の人がきまったんだ。これで僕も成仏できる」
そう吐き捨てて白という少年は次第に薄くなり見えなくなった
「白君!!白君!!!!!」
私は泣きながら何十年も何百年もこの霧をさまよいつづけるのであった
こわ…