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#3 のの猫、誕生
--- **のの目線** ---
私は、|音歌《ねうた》のの。
歌うことが大好きで、歌に関する仕事をしてるんだ。
ある日私は、仕事が休みの日に、少し買い物に行こうと思って、近くのスーパーマーケットへ向かって歩いていた。
すると。
『ガサッ』
「ミャァ」
猫の声。
「!」
猫がいた。
私の足に体を擦り付けている。
「わ…」
___その途端。
「貴方が、音歌ののね。待っていたわよ」
えっ…
「…猫が…喋った!?」
思わず声が出た。
「しーっ。私の声は、貴方にしか聞こえないの。だから、他の人にはわからないわ。」
「…状況理解できないよぉ…」
「取り敢えず、聞いて。」
「…わかった」
「貴方、歌がとても上手くて___いや、歌うことが大好きで。…貴方は、猫になる運命よ。さぁ、あの子のところへ、行ってあげて…」
「へ…?」
すると。
『ぽわんっ』
「にゃっ…!?」
身体が、猫になっていた。
紫色のブチ模様。音符の模様に、紫の音符がついた首輪。耳元の、黒い音符の飾り。薄紫の肉球。
「ほら、あの子も、貴方を待っているのよ。」
「え…?」
___そこには、水色の猫がいた。
「え、えっと…あ、あなたは誰…?」
「私はゆら猫!ミズクラゲと猫のMIX!これからよろしくね!ほら、と・も・だ・ち!ともだちだよ!」
私は笑顔になっていた。
「___うん!ともだち、だね!」