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類瑞 ナンパされるほど可愛いんだよby類
類瑞って3Lの中のどれに入るんだろう
ずっと瑞希視点
今日は類とデート!楽しみだな〜
付き合って半年。もう手を繋いだ。早いって?そんなことないと思うけどな〜。
誰と喋ってるんだろうボク。楽しみすぎておかしくなってるよ。
今日は昨日買った新しい可愛い服着て類と並ぶんだ。
「そんじゃ、行ってきまーす!」
ボクは新しい服と靴、そしていつも使ってるお気に入りのカバンを持って家を出た。
ちなみに楽しみすぎて家を出たのは集合時間の1時間前で家から到着するまで10分もかからない。
「早く来すぎちゃったけど、まぁいっか!」
流石に50分も前となると類はいなかった。まぁ、類マイペースだし、そこが好きなんだし…いやいや何考えてんの。類とのメールの見返しでもしようかな。流石におかしいか。
ニーゴの曲聴いて待っとこうっと。
動画再生アプリを開いて今まで作ってきたニーゴの曲を再生する。
デートって感じじゃないな。でもいい。奏の曲はあったかいから。
待つこと数十分。
そろそろ来るかな〜まぁ20分前だしまだか。
そう思っていたら、目の前にすっと影ができた。
「ねぇ君〜」
「?」
ふと顔を上げると、見たこともない男3人組がいた。
あーこれが俗に言うナンパってやつ?
面倒だな〜。どうやって返そう。もう無視でいいか。
「君、めちゃくちゃ可愛いね。その服とかもしかして新品?よかったら俺等と遊びいかね?」
「お茶でもいいぜ〜」
「マジで可愛いな。」
少し強制的に行かせようとする雰囲気を感じ取った。流石に少し、怖気づいた。
「……人を待ってるので、、」
それでも声を出した。これで終わればいいんだけど…
「いいじゃん。ちょっとだけだって。」
終わらないよね。でも、
「いや、もうすぐ来るんで…たぶん」
「まぁまぁ少しくらい大丈夫だって。」
あー、もう面倒だ。無視しよう。
ボクはスマホにまた目を移した。あーそういえばこの曲めちゃくちゃ張り切ってMVつくったっけ。
絵名と一緒に燃えてたな〜懐かしいな。奏でたちも張り切ってたな。クオリティがいつもに増してすごいもん。
「ちょっと君、無視?」
「まぁいいじゃん、どっか行こうぜ〜」
「っ!あ、ちょっ…!」
腕を強引に惹かれる。とっさにスマホはカバンに突っ込んだ。
怖い。この後お茶だけで済むの?ボクはどこに連れて行かれるの?………怖いよ…類‥。
「あ、あの、待ってくださ…―――」
それでも逃げ出せるように抵抗しながら声を出す。その声を遮ったのは、3人組じゃなくて―――
「なんですかあなた達。」
「るっ…‥!?」
急に後ろから聞き馴染みのある声が聞こえてきた。類だ。類はボクを守るようにバックハグしてきた。その反動でボクの腕は男から外れる。あぁ…よく知ってる、類の手だ。ボクは類の手を握った。
「類っ…!」
「なんだてめぇ。…あー、待ってる人ってこいつのこと?」
「お三方、僕の彼女に、手出さないでもらえます?」
低音で、冷たくて、でもボクを守るというかボクに手を出すなっていうあったかい思いが伝わってくる。
今、3人組の前には3人よりも遥かにイケメンで背が高くておしゃれでかっこいい人がいる。そして超高圧な視線を送られ続けている。つまり、物怖じというか、一歩後ずさるわけだ。
「っ…」
「こいつは無理だ。行くぞ」
一人の男が言うと、つまらなさそうにしながら3人組は帰っていった。
「類…大丈夫?」
「それ、僕が君に言いたいことなんだけどねぇ。」
「あはは。だって逆恨みとかされたら怖いじゃん。」
「そうだけど、そう簡単に会うことはないよ。」
「そうだけどっ…」
「それに、瑞希のほうが怖かったろう?」
「別に怖いとか…」
「手、握ってるのが証拠かな…?瑞希。」
「っ!」
恥ずかしさで顔が熱くなる。でも、そのあとすぐに、
「…ちょっと、ううん。このあとどうなるのって……怖かった…。」
「ごめんね。もう少し早く来てあげられればよかったんだけど……」
「ううん。類は悪くない。」
「ふふ。瑞希、怖い思いさせてすまないね。」
彼はボクを真正面からぎゅっと抱きしめた。
暖かい。一気に安心がボクを埋める。
少し目頭が熱くなった。
「っ…」
「怖かっただろう。泣いていいんだよ。」
「別に、泣いてなんかないし。」
でも、
「ありがと、類。」
「どういたしまして。さて、どこから行こうか?」
「あ、そうそう、類と食べたかったものがあるんだよね!」
「おやおや?楽しみだね」
「こっち〜」
「これは?」
「このお店、カップル限定のパフェがあるんだ〜。それを類と食べたくて!」
「限定ってことは特別ななにかがあるということだよね」
「そそ!おそろいのアクセがもらえるんだ♪類に似合いそうだったし、おそろいなのボクが嬉しいから。」
「フフ。いいね。じゃあ、それにしようか。」
「やった〜!類ありがと!」
「かわいい」
「あはは、漏れてる漏れてる」
そうして仲良く1カップに入ったかわいいパフェを二人で食べて、まだ何もついていない首にかけられるネックレスを選んだ。最高に可愛くてかっこいいのをね!
思ったより長くなってしまった…。
読んでくださった方ありがとうございました〜
類瑞いいですよね〜