公開中
自分がこの家の頂点にいると思っている猫。#3
このシリーズ書き始めて1か月もたってないのに4件のファンレターと2件のリクエストが!ありがとうございます。
でも今回は、溜めてたネタがあるのでそれは次回に。
というか最近暑い。アイスが無くなっていく。そしてお金も無くなっていく。
――リン、今日お出かけしない?
外の世界ってこと?
まあ、人間の世界をのぞいてみるのも、高貴な私の役目ってところかしら。
でも、私の足を土で汚されるのは気が引けるわ。
でも、外の世界を歩いてみたい。
・・・私が歩くところだけレッドカーペットを敷かせるというのはどうでしょう?
――えっと、予約はっと・・・。
よ、予約ですって!?
外を歩くのに予約が必要だなんて・・・。外の世界こわ。
でも、私の名前を出せばきっと速攻で順番が回ってくること間違いなしだわ。
――OK!あとは出かけますか!
もう順番が回ってきたの!?やっぱり私の名は世間に知れ渡っているのね。
・・・ん?このケージは何かしら。
外に、出かけるのよね。あ、歩くとは言っていないのね。
でも、このケージには入らない!自分の足で歩きたいの!
――はい、高級おやつ。
入ります。
---
ふふんふんふん♪ふふんふんふん♪
人間の世界ってこうなっているのね。
私の屋敷が一番大きいと思ってたのに、ほかにも大きい建物あるじゃない。
きっとここは仮拠点。本当はもっと大きな建物があるに違いない。
それにしても、高速で動いてるでかい箱は何?
あそこを歩いているのは…宿敵のリーフ!?あいついつも窓越しに吠えてくるから好きじゃないのよね。
のんきに散歩して・・・!!
でも、せっかくの人間界だし。楽しまなきゃ損よね。
---
・・・ん?ここは?
待って、何この建物。黄色い旗が立ってて、ドアが焦げ茶色・・・。
むっ、この感じ、どこかで聞いたことあるような・・・。
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
「この前、|ビョーイン《病院》に連れてかれた。」
「ビョーイン?なにされたのよ?」
「針で刺された。なんか入れられた。|ヨボーセッシュ《予防接種》だって。」
「え、怖いんですけど。」
「いずれリンリンも行くことになるよ。お前も道連れだー、なんてね。」
「ヨボーセッシュとか。高貴な私には必要ないと思うんですけど。」
「もー。リンリンってすぐ自分のこと高貴だとか何とかいうよね。そういうの続けてたら嫌われちゃうゾ★」
「だったらあんたのそのウザったらしい態度も嫌われると思うわよ。」
「へーへー。でさ、ビョーインの特徴なんだけど、《《黄色い旗が立ってて、ドアが焦げ茶色》》してんの。」
「それだけじゃわからない・・・。」
「んー、憎き犬の絵が描いてあったかな。あとは+マークもあったぞ。」
「ふーん、OK。その近くは通らないようにしておくわ。」
「無駄だよ。飼い主が連れてくもん。」
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
・・・憎き人間めーーー!!!
私はこれから、針で刺されるの!?怪しい液体入れられるの!?!?
早くここから出しなさいよーっ!
――リン、暴れない暴れない!
私の命がかかってるの!
もう、おうちに帰りたーーーい!!!!
---
う・・・う・・・っ!!
痛かった・・・。もう二度と人間の世界行かない。
はい、今回は病院編でした。
高貴度が失われていく。
皆さんのファンレターなどのおかげでここまで来れました。
次回はなんと、〇〇編!
そこでリンは・・・??
そして!次回で何と(やっと)飼い主の名前公開!
次回も待っていてください。
掛け持ち短編 「僕は何よりも食べ物を優先しちゃう、くいしんぼ。」
https://tanpen.net/novel/35473a00-f23e-4491-a26c-0cb4278580be/