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東方玄魔録〜参〜
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いらっしゃい。今日はどうされたのかしら?
ナイトメアの在庫はもう…
あら、あなたは…博麗玲橆さんかしら。
こうしてお会いするのは初めてですね。八意永琳と申します。
輝夜様にも合わせることができたら良かったのですが…今は優曇華の観察の時間と決まっておりますので。
ああ、ウドンゲ。いえ、患者ではなくお客様でした。私は大丈夫ですから、薬を作っておいてくださいな。
ええ。ありがとう。
…ふう。あなたがこうしてやって来たのは、先代のことでしょうか?
ふふ、鴉天狗は風よりも早いのですよ。信頼できる者には早くに情報をくれますから。
彼女の最期、ですか…。そうですね。
客観的な事実として言わせていただけば、彼女の直接の死因は、強大な魔力です。美しいほどに苛烈な。
彼女自身も大変強い方でしたが、それとはまた違う。
彼女の力は、どこか儚さを纏った強さがありますが、あれは…。水の中で燃え盛る炎のような、そんな、美しく強烈な強さでした。
ここからは少し主観が入ります。忘れていただいても結構ですが…
あれは、人間に近い力のように思えました。
ですが、あのような力を私は見たことがなかった。ですから、もしもあなたが犯人探しを目的としているのなら、私はその期待には添えません。
そして…真実と事実は違うとも言っておかねばなりません。
人の数だけ真実がある。歴史は勝者から見た真実です。
歴史は繰り返される。悪い歴史は特に。
不変の月にいた頃はそう思い、極めて流動的な地球になど無関心でした。けれど…
あなたがこの歴史を繰り返さないことを、願っていますわ。
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以上、「東方玄魔録『八意永琳』」より抜粋。
どうも眠り姫です!
今回はえーりんです!(゚∀゚)o彡°
なんかコイツめっちゃ喋るやん…とか思っちゃダメです。ダメです。
めっちゃ詩的…とかもダメです。
正体バレバレ感あると思ったそこのあなた!いや言い訳させてください!苦手なんだよ!!嘘をつくのが!!私は!!
まあいいわ。
後、優曇華というのは儚月抄で輝夜が眺めていた盆栽のことです。一応補足。
ここまで見てくれたあなたに、心からのありがとうを!
追伸…コメントしてくださる方がいて嬉しいです!ありがとうございます!