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プロローグ
「ねぇ!カイチョーー!!ほら見て!これ、ボクとカイチョーの写真!!」
私ーシンボリルドルフは、後輩であるトウカイテイオーと共に生徒会室で過ごしていた。
「どれどれ…懐かしいなぁ。大きくなったな、テイオーも」
写真には幼き頃の私とテイオーが映っていた。
「えへへ!でしょでしょ!!ボク、カイチョーの姿を見て、絶対大きくなるぞーって頑張ったんだ!」
誇らしげに語る彼女の姿には懐かしさというものを覚えてしまう。
「カイチョーはさ、ボクみたいに憧れてたヒトっているの?えへへ、ボク、昔のカイチョーのこと聞きたいなぁ!」
「…聞きたいかい。私の昔話を」
「少し長くなるんだが…」
『 唯一抜きん出て並ぶ者なし 』
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「…ドフ!ルドルフ!」
「はっ!」
「あはは!上の空だったよ!ルドルフ!!ほら!もうすぐマルゼンのレースが始まるよ!」
「あっ!待ってシービー!ボク、双眼鏡忘れちゃったよ!」
「双眼鏡なんてなくてもアタシたち目がいいから見えるよ!ほら!早く!」
ボクはシンボリルドルフ!
いつか、憧れのスピードシンボリを越えるウマ娘だ!