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#13
~次の日~
クラスの男子「ヒソヒソ」
凛「なんか騒がしいね」
琉河「そうだな」
圭人「2人ってさぁ〜?付き合ってるんでしょ〜?」
圭人「凛、恋なんてしないって言ってたのにね〜?」
凛「え、つ、付き合ってないよ!そんなわけないじゃん」
琉河「そ、そうだよ!」
圭人「え〜?じゃあなんでそんなにあ・せ・っ・て・るの〜?」
琉河「焦ってねーよ!!凛のことなんて好きなわけないだろ!!」
私の心が、ズキンと痛くなった
桃&彩「凛たちをいじめないで!圭人!」
圭人「いじめてなんてないよ〜?」
圭人はそう言ってヘラヘラしている。
琉河「お前なぁ!」
凛「もうやめて!!」
私はもう、耐えられなかった。
好きな人に「凛なんか」好きじゃないって言われて、
圭人にからかわれて
私の心は、とうに限界を超えていたんだ。
私は、そのまま、保健室に行った。
琉河くん、やっぱり私のことなんて、好きじゃない
そんなの、最初から分かっていたはずなのに。
頭で分かっていても、心が追いつかない。
目頭が熱くなって
涙がこぼれ落ちた
泣きたくないのに
泣きたくなんてないのに、涙が止まらない
止まって、止まってよ
でも、涙が次から次へと流れてしまう
こんな恋、諦めるしかないのに、
私の心が、ダメって言ってる
もう諦めたい、
そう思っても、あの明るい笑顔が、頭の中をよぎる。
こんな私を慰めてくれた、優しい琉河くん。
私をいじめから救ってくれた。
琉河くんは決して諦めたりしなかった、
なのに、
私は、こんなにあっさり諦めようとしたんだよ?
少しからかわれただけで、
全てを投げ出そうとした私を、琉河くんはきっとまた慰めてくれる。
でも、もうそれじゃダメなんだ
失敗したっていい。
絶対に、この想いを伝えなきゃ。
振られる恐怖なんていらない。
今必要なのは前を向いて歩く、勇気だけ。
そうすれば、きっと琉河くんは認めてくれる。
私を救ってくれた、とても優しい1人の男の子
琉河くんは私のために頑張ってくれた。
だから次は、私が頑張らなくちゃ