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アンノウン・マザーグースをうちの子で
誰も知らない物語
【アンノウン・マザーグース】
ルシファー
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灰にまみれた世界
こんなところでナニをしたら゛僕゛で居られる?
ルシファー (僕が愛を語るのなら その眼には如何、|映像る《映る》?)
|詞《言の葉》は有り余るばかり
正しく使えず朽ちて行く
流れる|❤《心》に 無垢の音が流れてく
(|あなたが愛に塗れるまで その色は幻だ《君に声が届くまで、その愛は届かない》)
何処まで待ってもひとりぼっち
悠久の時は止まることを許さない
ルシファー (それでも…|音《世界の理》に呑まれることさえ出来れば…… )
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全世界共通の快楽さ
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|つまらない茫然《運命》に溺れる暮らし
正しい筈がないのに 誰もが|彼《指導者》をなぞる
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「あの人は正しいんだ」
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繰り返す使い回しの|歌《詞》
それはとても不愉快で憎たらしい
ルシファー (あ、また誰かが耳を塞いだ)
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それを人は【愛】と呼ぶの
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あなたが答えのない愛を語るのなら、それを|答《解》とするの?
盲目なあなたは幸せそうだ
ルシファー (|目をつぶったフリ《現実逃避》をしてるなら この|曲《詩》で醒まして)
|誰も知らぬ物語《 Unknown》 思うばかり
行動に起こす訳でもなく、ただ壊れそうなくらいに 抱き締めて泣き踊った|道化《ピエロ》
見境無い感情論を吐き出すことが許される世界なのならば、救われる命があったのだろうか
泣き出すことすらできないまま朽ちて行く【|❤《心》】 を呑み込んでった悪意
それでも張り裂けてしまいそうな心があるってことに気付いて欲しい
ルシファー 「叫ばせて…」
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|世界《神》が|僕達《Villain 》 を拒んでも 僕達は生きて行くしかない
今の世界は愛の唄を否定する
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歌わせてくれないかな
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ルシファー (もう一回…もう一回だけ、誰も知らないその|想い《愛》を届けたい)
この声に預けてみてもいいかなと、信頼されている内に
ルシファー 「あなたには僕が見えるか?」
あなたには|僕《世界》が見えるか?
|ガラクタ《悪意》ばかり投げつけられてきたその背中を追いかけて、追い抜いて…
それでも…世界を好きと言えたなら
それでも…みんなの好きを願えたら
ルシファー (ああ…、僕に…僕の行動の全部に その意味はあると―)
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ルシファー「ねえ?君が愛を語るのなら…今その胸には誰がいる?…なんて嘘だよ」
【こころのはこ】を無理矢理抉じ開けてナニがしたい?
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さあ、生き写しのあなた見せて?
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ルシファー「僕が君の愛になれるのなら 今その色は何色になるんだろうね?」
僕達は|孤独《💔》なんて記号では収まらない
確かに動く |心臓《💓》を抱えて生きてきたんだ
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「仲間だよ。信じてくれる?」
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|ドッペルもどき《下手な嘘つき》が、 |其処いら《そこいら》に溢れた毎日
挙句の果てに裏切る今日
毎回毎回|ライラ、ライ、ライ《嘘、嘘、嘘》
心失き|それ《悪意》を 生み出した奴等は見切りをつけてもう捨てよう
ルシファー 「バイバイだね」
理不尽な世界に残されたあなた
そんなあなたがこの場所で今でも涙を堪えてるのは|如何して《どうして》
ルシファー (|如何して《どうして》?)
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「我々は知っています
この場所はいつでも|あなた《ルシファー様》に守られてきたってことを」
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懐かしい彼らの声が反響する
ルシファー (僕に来る痛みなんてあまりにも単純で…慣れてしまった)
何千回も仲間と巡らせ続けた喜怒と哀楽
失うことが怖い
死にたくない
失えない喜びが生まれてしまった幸せ
道の先に輝く未来があるならば、今を手放すことすら出来ない自分の価値は?
ルシファー (哀しみさえもこの心の中でつまはじきにしてしまうのか?)
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それは、いやだ!
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ルシファー (どうやって この世界を愛せるかな)
いつだって、無意味に、無様に転がり続けるんだろう
ルシファー 「ねえ、いっそ証明してみない?誰も気附かない|その想い《愛》をこの唄で明かしてみようよ」
否定されたくない。でもずっと肯定されるのも嫌だ
矛盾だらけ、穴だらけ
あなたなら何を願うか
あなたなら何を望むか
ルシファー (軋んだ|❤《心》が誰より今を生きているのを僕は知っている)
あなたには僕が見えるか?
それは果たして真実か
ルシファー 「君には僕が見えるの?」
Q.存在証明をしてナニになる?
生きていることを苦痛に思う過去を否定する?
明日を見たい?
ルシファー 「それら全て、僕達の行く末を照らす灯なんだろう?」
Α.今を生きること
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ねえ、愛をさけぶのなら
ぼくはここにいるよ
ことばがありあまれどなお、
このゆめはつづいてく
ぼくが愛をかたるのなら
そのすべてはこのうただ
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|だれもしらないこのものがたり《アンノウン・マザーグース》
ルシファー 「またくちずさんでしまったみたいだね」