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神様が、人間界で。 3試験当日
上野 星華
~前回のあらすじ~
天界の皆は、ある日魔族に結界を張られ、人間界に行けなくなり、困っていた。そんな事件がおこってから3日後、天界の皆は、人間界がボロボロになっていると知る。そして天界の中で、一番強いと言われる神様、八神朔とその右腕のユアが、最終手段を使い人間界に訪れる。そこで見たのは悲惨な姿をした地球だった。人間界で情報集めなどをしているといい案が!それは、
魔族をoる為の学校、あいずあ高校へ入ろう。
というものだ。
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1,2巻も読んで見てね!
「八神様、天界の皆様に状況伝え終わりましたか?」
「ああ」
私、ユアは八神様に問いかける。
「それと、家どうしましょうか。今私たち、ホームレス状態じゃないですか。」
「作っちゃえばいいんじゃね?そこら辺の平原のとこに、地下の、秘密基地的な感じの。」
私たちの前には、雑草が生えまくっている平原がある。
「なるほど、土地代もいらないですしね、最高プランじゃないですか!」
それからいろいろあった、私たちはすぐに家を作って、家具を作ったり、いろいろ。
そして、気が着くと、もう5月5日の第一試験の日になっていた。
~ぴぴぴぴ、ぴぴぴぴ~
枕元にある目覚まし時計を止める。
私はいつも通り5時半に起きる。
顔を洗って、歯磨きをし、ベットメイキングをして、着替えて朝食を食べる。
そして、人間界に来て思ったんですが…………
人間界の食事が、あまりにも美味しい!!!なにこれ。
人間界に来てよく朝に食べるのは、『目玉焼きパン』というものだ。
カリカリに焼いたパンに半熟の目玉焼きを乗っけて食べる。
うん。やっぱり美味しい!!!
朝食を食べ終え、水筒にお茶を入れてから、三面鏡の前に立つ。
「うーん、今日は第一試験だから、頑張ろうって意味で、いつもと違う髪型にしよー★んーハーフアップの気分だからハーフアップにしよ!髪ゴムは、リボンで!」
テキパキと手を動かしハーフアップにする。
その後はメイクだ~!
まあ、今日は第一試験のために、学校へ行くから、スクールメイクという、自然は感じに見せる可愛いメイクをする。
人間界では、メイクを禁止されている学校に通う子が、先生にバレないようにメイクをする。というのがスクールメイクなのだが、私の学校は禁止されていない。が、メイクをしている子が私以外いなかったら、怖いしなあ。
とかいろいろ考えてたら、もう6時!急いでメイクをし、八神様の朝食を作った。
~カチャ~
八神様の部屋のドアが開くと、寝ぼけた顔の八神様が見えた。
「おはようございます!」
「…ぉぁよう」
子供のように挨拶をする八神様…………尊し♡
すみません、取り乱しました。
「ュア、朝食……何……」
「目玉焼きトースト、サラダ、イチゴのヨーグルトです!」
「そっか」
なにあれ、うん。小さい子⁽幼稚園児ぐらい⁾が好きな私にはたまらん♡(うっとり)
八神様が洗面所に行かれたうちに、あいずあ高校の試験についての紙をもう一度読む。
『第一試験、5月5日、8時から行う。
7時から7時45分までに体育館へ。
11時解散する。
持ち物・うわばき、靴を入れる袋、水筒』
「以上か」
あいずあ高校は、ここから30分、7時15分に着くには6時45分に出ないといけない。
今は6時20分。
「………はやく、カバンの中確認しよう。」
持っていく物、3つしかないけど。
「水筒、うわばき、袋、オッケー」
それと、
こーっそり八神様のカバンに水筒を入れる。
ちゃんと八神様も3つ入ってる!
…よし
私は2つのカバンを玄関に置いた。
その後、リビングに行こうとしたとき、ちょうど顔を洗いと着替え終えた八神様が、キッチンに置いてある朝食がのっているトレイをダイニングテーブルに置いて、朝食を食べ始めた。
よし!八神様が朝食を食べ終えたら、出発準備完了!
今は33分、まだ全然時間はある。
第一試験って、何するんだろ。
なんか凄く心配なんだけど。いやいやいやいや、たかが第一試験。大丈夫、大丈夫。
私がいろいろ心配していると。
「ユア行こ」
「承知いたしました。八神様、行きましょう」
八神様が勢いよくドアを開けた。
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「ここですね」
あいずあ高校の問を見て、ユアが言う。
「体育館ってどこだ?」
「問をくぐり抜けて、左に曲がると体育館が見えるそうです」
「ありがとう、はやく行こう」
「はい」
俺たちは走って体育館まで来た。
俺、八神 朔はヤバいことを知ってしまった。
そう、お団子ヘアの女性の先生が魔族だということに。
『なあ、ユア、このお団子の先生って』
俺がテレパシーを使っていう。
『魔族ですよね。』
やっぱりユアも気づいてたか。
はあ…………
「「先生、そのお団子ヘアの女性の先生。魔族なんですけど。」」
ユアとかぶる。
そして、ざわつく。
「おい、そこの2人。特にその白髪、強いだろう!やりあおう!」
お団子の先生がイスから立ち上がり、角がはえてきた。
白髪とは俺のことだろう。
はあ、黙らせないとな。
俺が立ち上がろうとした…が。
「その必要はなさそうだな!」
ユアがテレポートをした。
そして、ユアが魔族の肩に手を置く。
左目は魔族の体に隠れて見えなかったが、右目は見えた。
凄く冷めた目だった。
「八神様には指一本触れさせませんから」
~ばん~
魔族が割れた。
風船に竹串を刺した時のように。
なるほど、ユーチェア・バルア・インか。
何事もなかったように元居た所へテレポートで帰ってきた。
ざわつく。
さすがスピード強いな。
「ねえ、ねえ、あの子強い!」「スピードえげついな、」「凄!」
ざわざわしだした。
あーあ、静かにしてって注意する手間が増えちゃった★
先生方、頑張って!!!
と陰ながら、おーえんするのだった。
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私、学園長の西行寺 幽々子は言う。
「今年の子、凄いわね。特に、あのお嬢さん。」
「そうね。」
紫が言う。
私は青い空をみて「ふふっ」と笑った。