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誰も知らないよ5
夢咲はなは、病院から帰り、家でピアノの練習をすることとなった
(ピアノの練習しなきゃ。)
彼女は正直、無理しなさすぎてだらけているのだった。
♪〜〜♫♫*
彼女はすぐ演奏を止める。
練習中だというのにどうしていいかわからず、初めに戻る。
それを5回くらい繰り返す。
うまく弾けない。自傷しようかと自室に戻るが、諦められずもう1度ピアノへ向かう。
そんな日々だった。
(こんなんじゃいつまで経っても上手くならないよ…)
病院に行った今日は金曜日。学校を早退し病院に行った。明日から2日間休みだ。
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2日後ー
「あぁ…学校憂鬱だなぁ。」
「それなぁ、」
弟と話しながら学校へ行く。
(コイツとは行きたくない理由が違うのに…)
彼女は学校はお気楽なやつが多くて、自分を狂わせる場所だから行きたくないのだ。
(でも…。推しに応援されてると思えば。)
そうやって毎日を乗り切っていた。
「自傷行為ってキモいよね。」
お嬢様気取り女子軍団がそんな話をしていた。
だから彼女には腕を隠す癖がついていた。
家に帰って推しに浸る。声を聞く、推しを見る。まだグッズは持っていないが、声を聞くだけで癒されている。
(そういえば…推しの声、あのお兄さんに似てたなぁ。もう一度会いたいな。)
そう思って、ハンカチの主、お兄さんを訪ねるため病院に行った。