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天使のような堕天使。またその逆。
暇神
人間が生まれるはるか昔のそのまた昔、天使達と堕天使達が戦争をしていた。これは戦争の中惹かれ合った天使と堕天使のお話。
皆やっほー
私はそこら辺にいる一般天使のカルディスだよ!
今日はねえっとねだーいすきなルシアス様に会いに行くために堕天界まで行くんだ!
「ルシアス様はかっこよくてイケメンで顔が整ってて目も鼻も唇も肌も羽もきれいでとにかくかっこいい方なんだよ」
「声が漏れてるぞ、カルディス。恥ずかしいからやめてくれ」
きゃー!ルシアス様が私の名前を読んでくれた…幸せ…
「「「あいつ天使だよな、なんでここにいるんだよ」」」
なんか53堕天使どもがうるさいな、今ルシアス様との二人の時間を楽しんでるんだから邪魔すんなよ
そもそもあいつらがルシアス様と同じ堕天使だなんて考えられないんだが同じ堕天使なのが許せない
「そうだ!私が堕天使に堕ちればルシアス様に毎日会える、我ながらいい考え。ね、ルシアス様」
「いや、カルディスにはその美しい天使の輪が似合っているからそのまま天使でいてほしいな」
ルシアス様にほめられたルシアス様にほめられたルシアス様にほめられた
「カルディス、お迎えがきたようだよ」
「えっ、やだ!帰りたくない!いやだー!」
「またね、カルディス」
「ちょっとあんたなんで堕天界にいるのよ上にバレたらどうすんのよ」
「うるさいなールージュはもうちょっとルシアス様と居たかったのにさぁ」
「それより自分で飛んでもらえます?」
「はぁ…でも計画通りだわ」
一方その頃堕天界では
「な、なぁ部下1、2、3」
「「「なんですか?ルシアス様」」」
「あの、カルディスのことなんだが」
「「「そろそろ消しますか?」」」
「い、いやいつになったらこ、告白してくれるだろうか…彼女とは戦場で出会ってから積極的に接してくれていて最初こそ戸惑ったがだんだん好きになってしまって…で、でもクールキャラを通し続けたせいで素直になるタイミングを逃してしまった…私はどうすればいいのだろうか…」
「「「可愛いッ天使すぎるッ」」」
「あんたルシアスとかいう堕天使どうすんのよ」
「ルシアス”様”ね。う〜んそうね。今の 両思いだとはわかっているけど素直になれず片思いかもしれないという不安を抱えながら毎日ドキドキしている っていうこの状態のルシアス様をもう少し楽しんでから付き合うことにするわ。この状態は今しか楽しめないからね」
「悪趣味な考え方してるわね」
これからもカルディスとルシアスの恋物語は続く
世界の誰かが言った「天使は清く美しい心を持ち、悪魔や堕天使は醜く汚れた心を持つ」と。
ただ天使のような心を持った堕天使も何処かにはいるのかもしれない。逆もまた然り。