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3 仲間の存在
沈む。苦しい。
俺はまぶたを上げた。苦しい夢の断片が記憶の端に残っている。
「起きた」
レガの声。俺は意識を完全に取り戻したようだ。
「大丈夫?」
勇敢キルが問う。俺は小さく頷く。
「いつ?」
問うてみる。かなりの時間が過ぎている気がする。
「お前が倒れてから5日後だ」
5日か。そこそこ寝てたな。
「Aのやつらは、逃げたけど、しっかり叱られてた」
キルが晴れ晴れという。それにしても、この方々はなぜここにいる?まだ、朝早いはずだが。
「なんでここにいる」
「え?ちょっと様子をね」
キルは言うが、ルガはそっぽを向く。
「ルガが君の首絞めてたよ」
「は?」
何してんだこいつ。
「締めてない!!心配で心配でお札を首にまこうとしただけだ!!」
要注意人物だ。これからも注意しておく必要がある。
「じゃあ、そろそろ行く。明日は学校来いな」
二人は出ていった。
二人は多分俺が起きるのを待っていた。ルガは御札を首に巻こうとするほど心配してくれたらしい。家と言って首を絞めるのはやめてほしいけど。
でも、俺は嬉しかった。待っててくれた。十分すぎる事実だ。俺一人、苦しむわけじゃない。俺一人で抱え込まなくていい。
嬉しかった。
ありがとうございます!