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悪魔の偽りは天使 第2話
【前回のあらすじ】
2学期が始まったが、今まで通り陰キャで友達一人(あかね)と話しまくっていた主人公・みなと。だが、そこに白魔という男子生徒が転校してきたのだっタ。
「え~白魔くんAB型なんだぁ~!私はO型だよ」
「O型の人ってフレンドリーって聞くよ?」
「あはは、合ってるわ(笑)」
はい、私みなとです。
話しているお二人さんはあかねと白魔くん。
私は並んで歩く二人の後ろにいます。
いいよなぁ…コミュ力高めぇぇ…!
ていうか私を見捨てるなあかね!
「ねぇ…みなと何してるの?」
だから何で私だけ呼び捨て…。
「えーっと…歩いてる」
「ははは、ここ塾あるんだね、知らなかった」
気づくと、私とあかねが通う塾の前だった。
今日は塾なかったっけ私。
「あ、私今日塾寄るからここでお別れ~バイバーイ」
「え、あかね!プリント提出でしょ、明日で良くない?」
「えー私明日ピアノあるしぃ…んじゃ!仲良くねっ♪」
|白魔《はくま》くんと二人きりなんて地獄の無言祭りだって…。
「バイバイ~あかねちゃん…じゃ、帰ろうかみなと」
「ワカリマシタ」
「うんっ♪」
そして、無言。
うんうん、分かってたことだ。
だいじょーぶ、だいじょーぶ♪
「……」
早く家着かないかな…。
「そうだぁ、LINE交換しよー?」
「ハイ、シマショウシマショウ」
私…やってしまったよお母さん…(←何故)。
「あー!アイコン可愛いねっ」
早く帰りたいよお母さん…(←何故)。
ちなみに私のアイコンは愛猫のサクラ。
雑種の白猫です。
もうほんとに可愛くって可愛くって…。
「あのさ」
白魔くんが立ち止まって私と向かい合う。
私の視線は…アリさんに注がれている。
「なんかさ、みなとってお願いないの?夢とか」
「えーっと……将来の夢は…」
「そうじゃなくて!例えば空飛びたいとかバンジージャンプしたいとか」
うーん…なんだろう。
というか…
「何でそんなこと聞くの?」
ちょっと強く訊きすぎたかなっ?
どうしよう…。
「まぁ、考えといてよ」
「うん…」
その後も無言でした。