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お友達
「#主人公の二人称#、今日一緒に帰らない?」
「いいよー」
#主人公の一人称#は#主人公の苗字##主人公の名前#、高校2年生。
受験を間近に控えている高校3年生の姉がいる。
「さようならー」
教室にお辞儀をして出ると、#主人公の一人称#は#友達の二人称#の方を向いて言った。
「今日は部活あったんじゃなかったっけ?」
「あー……えっとー……まあ、さぼりかな……__本当は#主人公の二人称#と一緒に帰りたかっただけだけど__」
「ぁえ? なんか言った?」
「いや、何も……。部活めんどくさいし、って言っただけ」
「そっか」
何やら隠し事をしているな、と思いながら#友達の二人称#を見てにやにや笑っていると、#友達の二人称#は「なにっ!?」と言ってぽこぽこと肩を叩いてくる。
今日も#友達の二人称#はかわいい。
#主人公の一人称#は実は言うと、男の人が苦手で、恋愛対象が女の人なのだ。
もちろん、そのことは#友達の二人称#にも言っていないが。
「最近さ―――」
「あーね―――」
たわいない会話をしていると、ふと#友達の二人称#が言った。
「#主人公の二人称#は好きな人いるの?」
「ふぁぇ? ……いる、けど……」
小さな声で答えると、#友達の二人称#はキラキラした瞳で見つめてきて言った。
「教えてっ!」
「いーやーです!」
私がぷくっと頬を膨らませると、#友達の二人称#が自分のことを指さして「#友達の一人称#のことがすきなんじゃなーい??」とにやにやしながらいった。
……図星。
#主人公の一人称#は何も言えずに固まっていると、#友達の二人称#が口を開いた。
「ショージキ言うと、#友達の一人称#、女の人がタイプだったりするんだよね~……、なんちゃって」
えっと、#主人公の一人称#は言葉を詰まらせる。
#主人公の一人称#はうつむきながら顔を赤らめて言った。
「#主人公の一人称#、も……////」