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第零章
「失礼しますわ。私は無限に時間はあるけれど、貴方に費やす時間は勿体ないから」
「知らない。私だって、時間は半分永遠にありますから」
「姫様と私が過ごしてきた時間は永遠に等しい。でも、穢れた貴方には永遠に時間はない」
「ああ、そう。私だって、時間ならあるわ。貴方たち人間よりも、遥かにね」
「勿論、半分幻の貴方だってそうよ?」
「ええ、そこの穢れていないと主張する貴方だって」
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時間の進みがゆっくりになっている。そのことに気づいたのは、時間の流れに敏感な3人だった。
時を操る銀ナイフのメイド・十六夜咲夜。
庭を操る銀刀の庭師・魂魄妖夢。
永遠と須臾を操る黒髪の姫・蓬莱山輝夜。
輝夜の代理で異変を解決する人がいた。
薬を操る天才薬師・八意永琳。
この物語は、こんな彼女らが異変を解決する物語である。