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【12話】燃える直前期
次への下積みです。
ついに10月に突入した。残り1週間程度で私立シュプリーム学園との模擬戦だ。クラスの雰囲気もピリピリしている。
「実戦室狭くね」
ここで新たな問題が発生する。実戦室が狭いということだ。他のクラスも誘って模擬戦形式でチーム戦をすれば、実戦室の半分は使えるが、半分しか使えない。全面使ってまだ足りないくらいだから、かなり狭いのだ。
「はっはっはああああああ」
やっぱりこういうときは無双するやつが出てくる。ルガとバギ。二人は多くの他のクラスの人々をぶっ飛ばし、爽快に笑っている。これでは他の人達の練習にならないため、一旦二人を退場させる。
「おーーい。そこの二人は上から見ててくれ。問題点と課題点、改善策は後で聞く」
二人は一応クラスのことを一番に考えているようなので可愛そうだが見学してもらう。
「分かった。けど、なんで俺ら?」
「強いからだよ」
あながち嘘ではないだろう。うん。強くて話にならないからだ。
「頑張ってますね」
先生が実戦室に入ってきた。先生はなにか因縁があるのか今回の模擬戦に素晴らしい気合を入れている。今は模擬戦の最中なので、先生は端によって眺めている。
「ピピピイ」
少し間抜けな笛の音が鳴り、模擬戦が終了する。
「みなさん頑張ってくださいね〜〜〜」
珍しく先生が大声を出して去っていく。度々先生も実戦室にやってきて練習風景を見ていく。他の担任はそんなことないため、こっちの士気も高まっている。
「みんなもっと仲間を信じよう」
お互いに気づいたことを言い合って高め合うのが、このクラスのスタイルだ。
「ルガーー、バギーー、なんかあるーー?」
ルガとバギに話を聞いては見るが、特に何も言われない。ぶつぶついうルガと、めんどくさそうなバギはいいコンビだと思う。
「もう一回だ!」
誰かの一言で模擬戦が始まる。もう人踏ん張りしようと思えた。