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『報告』 BL小説シリーズ
#タメ口くんの名前#「おはようございま〜す」
#敬語くんの名前#「おはようございます。」
#メンバー1#「おはようございます。あれっ今日は一緒に来たんですか?」
#敬語くんの名前#「あっはい!えっと、あの丁度途中で会って....」
#メンバー1#「なんかタジタジしてるけど....まぁいいや
今日の収録なんだけど前回やってたやつの続きを撮る予定で良かったか確認したくて。」
#タメ口くんの名前#「わかりました!あの動画は撮って編集が途中だったので
今日撮る動画と一緒に編集しちゃいますね」
#メンバー1#「ありがとう。」
#メンバー1#「それじゃあ皆揃ったので撮影始めましょうか!」
#敬語くんの名前#「分かりました」
#タメ口くんの名前#「オッケーです」
『いやぁ、やっぱりピーーーーの名前を連呼すると
また収益化剥奪されるかもしれないww』
『あっ#メンバー1の呼び方#それ言っちゃまずいです。全部ピー音入りますね』
『でもピーーーーってピーーですよね?』
『いや、ピーーーーなんじゃないかな?どうだろう』
『あっちょ、まっ!画面の前の人がピー音多すぎて
一回画面閉じたんじゃないですか?』
『このチャンネルが面白かったら〜
〜ばいばい!』
「カット!オッケーです」
#メンバー1#「お疲れ様でした!この動画は....どうだろう。
収益化できるかもう分からないですね」
#敬語くんの名前#「そうですね....笑」
#タメ口くんの名前#「俺今日初めて〇〇〇〇が〇〇ってこと知りましたよ」
#メンバー1#「そうそう。△△の法律が最近変わって〜」
#メンバー1#「でなんか一応グレー寄りのブラックみたいな感じだね」
#敬語くんの名前#「それはもう黒では?」
#タメ口くんの名前#「ぁっははツッコミがw」
#メンバー1#「そういえば前回って#プロデューサー#さんと#タメ→敬語の呼び方#と
#敬語→タメの呼び方#の3人で撮影してましたよね」
#タメ口くんの名前#「はい!」
#メンバー1#「#プロデューサー#さんからその日の二日後ぐらいにメールで
『あの2人は絶対何かありますよね』って言ってたんだけどなにか分かる?」
#敬語くんの名前#「へっ?何でそう#プロデューサー#さんが送ってきたんでしょうね」
#メンバー1#「今日の朝来た時と同じくらい焦ってるけど
まあここら辺の話はプライベートですから、嫌なら踏み込まないでおきましょう。」
#敬語くんの名前#「#敬語→タメの呼び方#、一応言っておいた方が良いですかね」
#タメ口くんの名前#「そう、ですね。ずっと隠しておくのもできないので
俺から言いますよ」
#メンバー1#「なになに?」
#タメ口くんの名前#「えっと、恋人ができて....」
#メンバー1#「良かったね!おめでとう」
#タメ口くんの名前#「その、恋人がですね、
#タメ口くんの名前#が#敬語くんの名前#と指を絡め手を握る
#敬語くんの名前#「えっあぁっ!///」
#タメ→敬語の呼び方#なんです」
#メンバー1#「ん!?え、あっそういうこと?」
#タメ口くんの名前#「驚きますよね。しかも#グループ名#内で、男同士で。
プロデューサーさんには確認を取ってて、
#メンバー1の呼び方#に伝えるまで間が空いちゃったんですけど」
#メンバー1#「いや、おめでとう。驚きはしたけど
迷惑じゃなければどんな感じで付き合ったか聞いてもいい?」
#敬語くんの名前#「恥ずかしいですけど、」
#タメ口くんの名前#「#タメ→敬語の呼び方#から言いますか?」
#敬語くんの名前#「そうですね。全部#敬語→タメの呼び方#に言ってもらうのもアレなので」
#敬語くんの名前#「今日前回の続きの動画撮ったじゃないですか?」
#メンバー1#「そうだね」
#敬語くんの名前#「その撮影終わりに#敬語→タメの呼び方#から....」
#メンバー1#「なるほど.....そういうことね。」
#タメ口くんの名前#「最初はその日に告白する予定じゃなかったんですど
#タメ→敬語の呼び方#が珍しくいっぱい話しかけてきて
嬉しくなっちゃって自分は本当に
#タメ→敬語の呼び方#のことが好きなんだと再認識しました。
「好きな人いますか?」って#タメ→敬語の呼び方#が急に話題に出してきたので
告白するチャンスかなぁと思って。」
#メンバー1#「はぁぁ.....なるほど。
ありがとうございます。
青春ですね」
#タメ口くんの名前#「そう言ってもらえて良かったです
否定されて関係が悪くなることも考えていたので」
#メンバー1#「どんなこと言われてもこれまで通りの関係....ですよね笑」
#タメ口くんの名前#「あんまり#タメ→敬語の呼び方#にライン越えのことをしたら
さすがに嫉妬しますけど」
#メンバー1#「そこはちゃんとしますよ
恋人がいる人にグイグイ行くのは御法度ですからね」
#敬語くんの名前#「動画も動画外もいつも通りやっていきましょう」
#メンバー1#「それでいうと、自分以外のメンバーと視聴者に公開しますか?付き合ってることを」
#敬語くんの名前#「#敬語→タメの呼び方#と話して決めたんですが、
ずっと隠してるのも出来なさそうで、いずれバレると思うので
近々公開しようと思います。
後ろめたいことではないですし」
#タメ口くんの名前#「#グループ名#のメンバーにはこの後メッセージで送ろうと思ってます」
#メンバー1#「僕もそれがいいと思います。
先程否定されるのかと気にしてたと言ってましたけど、僕の反応がコレですし
ここは#グループ名#ですからね。皆そこまで否定することはないでしょう。
画面がおめでとうで埋まると思います笑」
#タメ口くんの名前#「ありがとうございます。視聴者さんにはsnsで言おうと思ってて
こんな感じで文面を作ってみました」
#メンバー1#「いいと思います!時系列的にはメンバーに公開する方が先....ですかね?」
#タメ口くんの名前#「はい、そうですね
いろいろ話してたら小一時間経っちゃいましたけど
#メンバー1の呼び方#は予定大丈夫なんですか?」
#メンバー1#「少しやっていきたいことがあったけど、
(邪魔できないし)自宅でも大丈夫そうなので今日は失礼シマス!」
#敬語くんの名前#「お疲れ様です。次の撮影は一週間後ですね」
#タメ口くんの名前#「編集が終わったらまた確認しに連絡します!」
#メンバー1#「オッケーです。それじゃあ、また今度」
#敬語くんの名前#,#タメ口くんの名前#「さようなら〜」
#敬語くんの名前#「........#敬語→タメの呼び方#はいつ帰りますか?」
#タメ口くんの名前#「俺は...#タメ→敬語の呼び方#が帰るときに一緒に帰りますかね」
#敬語くんの名前#「まだもう少しやりたいところがあって時間がかかるんですけど
待っててもらえますか?」
#タメ口くんの名前#「もちろん。隣で待ってますよ
俺も隣で編集してようかな」
#敬語くんの名前#「ありがとうございます。
.....せっかく2人ですしもう少し近づいても良いですか
#タメ口くんの名前#「ダメなわけないじゃないですか。こっちに来てください」
ryrの腰に手を回して軽く手握って自分の近くに引き寄せる。
#敬語くんの名前#「ぇえ!!ぁあ、あの#タメ口くんの名前#さん?」
#敬語くんの名前#「ち、近いです」
#タメ口くんの名前#「すみません、これくらい近いと嫌ですか?」
#敬語くんの名前#「嫌じゃないんですけど、いきなりすぎて驚いてしまって。」
#タメ口くんの名前#「そう、ですか」
#タメ口くんの名前#が少し離れる
#敬語くんの名前#「......今度はもっと遠くなっちゃいましたね。もう少しだけこっちに来てください
本当に嫌だったわけではないんですから。」
#敬語くんの名前#が#タメ口くんの名前#の手を引いて隣に連れてくる
#タメ口くんの名前#「さっきは少しやり過ぎました、すみません」
#敬語くんの名前#「気にしないでください。触れてもらえたのは嬉しかったです」
#タメ口くんの名前#「もう少しゆっくり進んでいきましょうか。こういうことも、他のこともいろいろ」
#敬語くんの名前#「ですね。僕も慣れるよう頑張るので。#敬語→タメの呼び方#のことは大好きですから」
#タメ口くんの名前#「ありがとう、ございます。今まで誰とも付き合ったことがなくって
#タメ→敬語の呼び方#が全部初めてなんです、恋に落ちて告白して手を繋ぐのも全部
これから経験したことないことが色々あると思いますけど
俺たちのペースで超えていきましょうね。」
#敬語くんの名前#「それって、もうプロポーズみたいなものじゃないですか。」
#タメ口くんの名前#「あはは、まあそんな感じになっちゃいましたね。」
#タメ口くんの名前#「今も、これから先も一緒にいる時間が幸せと思えるように、2人で歩いていきましょう」
#敬語くんの名前#「もう痛いくらい幸せですけどね。」
#タメ口くんの名前#「そう言ってもらえて嬉しいです、俺も同じ気持ちです。」
#敬語くんの名前#「まだ手を繋ぐだけでも少し恥ずかしいですけど
#敬語→タメの呼び方#が嫌いなわけでも
#敬語→タメの呼び方#と手を繋ぐことが嫌いなわけでもないので安心してください」
#タメ口くんの名前#「わかりました。」
ryr「そろそろ帰ります?」
#タメ口くんの名前#「そうですね。今日最後にもう一回手を繋いでも良いですか?」
#敬語くんの名前#「もちろん。」
#タメ口くんの名前#が#敬語くんの名前#の手と自分の手を合わせて2人分の指を合わせて優しく握った
#敬語くんの名前#「今日は前よりも暖かいですね」
#タメ口くんの名前#「緊張したからですかね?
#タメ→敬語の呼び方#の手も前よりあったかくなった気がします」
#敬語くんの名前#「僕もちゃんと緊張してるし余裕なんてないんですよ。
好きな人が目の前に居るんですから。ほら、」
#敬語くんの名前#が握っていた手を緩めて両手で#タメ口くんの名前#の手を掴み自分の胸に当てる
#敬語くんの名前#の心臓は見た目からは想像できないくらい早く鼓動を打っていた
シャツ一枚越しに体温が伝わってくる
#タメ口くんの名前#「思ったよりも早いんですね
ちゃんと生きてるって実感しました」
#敬語くんの名前#「#敬語→タメの呼び方#も僕と同じくらいかそれ以上にドキドキしてますね
意外です、余裕そうだったのに」
「貴方と一緒にいて、話して、触れている時の
俺は余裕なんて全然ないです」
#敬語くんの名前#「#敬語→タメの呼び方#の心音を聞いていると安心して眠くなってきました」
#タメ口くんの名前#「ふふ、かわいい。でもここで寝ちゃダメですから。
そろそろ帰りましょう?」
#敬語くんの名前#「そうですね、帰りましょうか
少し寂しいですけど」
#タメ口くんの名前#「またすぐ会えますし電話も出来ますから。」
#敬語くんの名前#「電話、いつでも待ってます」
#タメ口くんの名前#「眠れなかったら遠慮なくかけてきて下さいね」
#敬語くんの名前#「わ、わかりました」
#タメ口くんの名前#「スタジオ出て帰りましょうか」
#敬語くんの名前#「手、繋いでても良いですか」
#タメ口くんの名前#「はい。これでいいですか?」
普通の握手のように手を握る
#タメ口くんの名前#「・・・」
#敬語くんの名前#「あっ、あのぉ」
#タメ口くんの名前#「どうしましたか?」
#敬語くんの名前#「これも良いですけど、恋人繋ぎがいい、です.....」
#タメ口くんの名前#(かわいい。可愛すぎる俺の彼氏)
「焦らしてごめんなさい、でも可愛すぎるんです」
そう言って#タメ口くんの名前#は手の平を開いて
#敬語くんの名前#の指と指の間に自分の指を差し込んだ
#敬語くんの名前#「.......汗かいてますね」
#タメ口くんの名前#「夏ですからね。ちょっと手汗拭きましょうか」
#敬語くんの名前#「いや、いいです。そのままで」
#タメ口くんの名前#「そういえば#タメ→敬語の呼び方#割と潔癖症だった気がするんですけど、
汗とか、良いんですか?」
#敬語くんの名前#「こんなことを言ったら変に思われるかもしれないですけど
汗だって#敬語→タメの呼び方#の一部ですから
汚くないですよ」
#タメ口くんの名前#「そう言ってもらえるなら良かったです。
話してたら駅まで来ちゃいましたね。今日はここら辺で、さようなら
帰ったらメールしますから」
#敬語くんの名前#「さようなら。気をつけて帰って下さいね」
#タメ口くんの名前#「ありがとうございます!
#タメ→敬語の呼び方#も最近物騒なんで気をつけてください」
#敬語くんの名前#「ありがとうございます、もう電車が来るみたいですね」
#タメ口くんの名前#「方向が同じだったらもっと一緒にいれたんですけどねぇ
あっ、そろそろ行きます、それじゃあ、また」
#敬語くんの名前#「また会いましょう。さよなら。」
繋がれていた指は解け
彼の体温がほんのりと残っている。
外は相変わらず暑いが
不思議なことに手だけは普段の冷たい手に戻っていく。
この体質は夏だから嬉しくもあるが
好きな人の温度も逃げてしまうのは寂しくもある
また会えるから。
なんとか自分に思わせようとしたが
少し無理があったようだ。
思い出してみれば今まで誰かに、何かに執着したことなんて一度もなかった
先程来た電車と反対の方向に行く電車が来た
早く帰って、メールか電話でもしよう。
まだ電話するのは勇気がいるが
#敬語→タメの呼び方#と話すためなら努力したい
そう思って電車に乗り込んだ