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第三話 まさかの
こんにちは。久しぶりですね皆さん。
深夜3時の旋律です。
律ちゃんのこと覚えてますか?
一話から読むのをおすすめします。
その日の放課後、私は家に帰る気にならなくて誰もいない教室で課題をやっていた。
数学のワークを数ページほど解いて一度休憩しようとアイデアノートを取り出した。
新曲の歌詞や旋律、ハーモニーを浮かんだときに書き留めておくノートだ。
本当はスマホに書き込みたいところだがさっきのように注意されてしまうことがほとんどなのでできるだけこのノートに書くようにしている。
新曲の歌詞をつけようと新曲のメロディーを頭に浮かべる。
「♪~~♪~♪~♪~~~♪~~♪♪」
無意識のうちに鼻唄を歌ってしまっていた。
この曲がまだ世に出ていない自分と提供者のアイドルしか知らないことをすっかり忘れて。
今思えば本当に愚かなことをしたと後悔する。
なぜかというのは次の瞬間でわかるだろう。
「お前、その曲……どこで手に入れた?」
ぐっと体に力が入り固まった。
聞かれた……?やばい……どう説明しよう……
……?ん?……待てよ。
この曲……まだ提供者のアイドルしか知らないはずじゃ……
この声の主こそなぜこの曲のことを知っているのだろうか。
声の主が誰なのか知りたくて恐る恐る顔を上げる。
そこには……あの「不機嫌陰キャ」零澤輝がいた。
は?こいつが?なんで?
なんでこいつがこの曲のこと知ってるの?
信じがたい仮説が私の頭のなかを横切る。
「あんた、もしかして……lux?」
Luxというのは私が音源提供をしている今人気上昇中の5人組アイドルユニットZeroの現センターのことだ。
あのキラキラアイドルが「不機嫌陰キャ」なんて認めたくないし認められないけど……それしか辻褄が合わなかった。
こいつが……luxじゃないとこの曲を知っているはずがない。
まだluxにしか音源を送っていないし音源の非認証送信はだめだと最初に契約したときに決めていた。
だから絶対……それしかない。
自分でもわかるほど険しい目つきで零澤の方を見ていると急に零澤は私の耳に口を寄せ
「そうだ。俺様は……zeroの絶対的センターluxさ。子旋律、いや……nix。」
すうっと背筋が凍りつく。
Nixは……私のペンネームだ。
正体を知られた。
なら、仕方ない。
「私も君の秘密をしっているんでね。ばらしでもしたら……分かるよね?lux?」
ふっと微笑んでそう言う。
正体がばれているならもういつもの優等生の仮面はなくてもいい。
する意味がない。
「よくゆうじゃねえか。お前。
普段のいいこちゃん猫被りはどうしたんだよ?」
挑発するように言ってくる零澤。
「お前こそいつもの陰キャくんはどうしたの?あっちが素なんだね。」
意味もなく挑発に乗った私は零澤と言い争いを続けた。
1111文字。
気持ちいいですね。
ではまた。