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ねえ、
最初はモブくん視点。
かなり暗いです。組織関係なので。
死描写があります。
「ねぇ、君はさ・・・」
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はあはあ、、、
もうどれくらい走っただろうか。
気づけば人の少ない通りに来ていた。
ここまで来れば、奴らも追ってこれないだろう。
俺は公安で、ある組織に潜入していた。
が・・・何らかの事情でバレてしまった。
なので、今逃げている。
地面に座り込む。
もう体力は限界だ。
でも、きっと組織にすぐにはバレない。
ーーー少し前までは、そう思っていた。
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「ねえ、君はさ。」
「!?」
ヒュ、と口から声が出る。
「逃げられるとでも、思ったの?」
この声は・・・。
声のした方を振り返る。
「スコッチ・・・」
「覚えててくれてありがと。」
彼はそうやって笑った。
冷たい笑みだった。
「どうやってここが・・・!」
「こちらには色々あるんでね。」
「ッ・・・」
「話し合う、気はないか。」
「ああごめんな、君に猶予はない。」
「・・・諸伏。」
スコッチは公安のノックだ、助かった。
「俺を逃がしてくれるよな?」
「悪いな。」
「・・・え?」
「俺はノックじゃないからな。お前と仲良くする気はないんだ。」
・・・そんか。
「じゃあな、何か言っておきたいことはあるか?」
スコッチはサイレンサー付きの拳銃を取り出す。
「冗談だよな?」
「・・・残念、現実でした。」
パシュ
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「こちらスコッチ、任務完了。」
『了解です。』
一仕事が終わり息を大きく吐く。
・・・また手にかけてしまった。しかも、公安の仲間を。
目の前のものを見て思う。
内容はあいつらに聞かれてないだろうが、きっと近くの屋上から見ていたのだろう。
「悪かった。」
小声で呟く。
(・・・もうこの声は届くことはないけどな。)
そう思いながらオレはその場を去った。
組織なスコッチが見たかったんです。
モブさんごめんなさい。
ヒロもごめんなさい。
ちなみにですが、ヒロが通信をした相手はバーボンです。
組織の人たちは会話が聞こえない程度の距離でこっそり監視していました。
読んでくださりありがとうございました!