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私と友達の死に方会議録
こんにちはぱっつん編み込みツイン小豆沢こはむはむに雛人形メイドを着させた絵を描いてたら、なぜか虚しさの涙が出てきたみはなだです(遠い目)
ぱっつん編み込みツイン小豆沢氏が登場したカラフェスが初めて回したカラフェスガチャだったんですけど、まあ見事に一目惚れしまして。
まあ見事に爆死しまして(遠い目)
はい。前半の話なんだったんだ(?)
「ねえ、死にたいんだけどどうやって死のっかな?」
私の言葉に、友達は笑って答えた。
「君が死ぬならわたしも連れてってよ」
私と友達の、死に方会議録。
*
「……できるだけ、苦しくないのがいいかな」
「それは同感」
馬鹿みたいに真面目な顔で友達は頷く。
「じゃあ絞首はやめとく?」
「あ、あれはやめといたほうがいい」
首を振る友達。……試したことがある、のか?
「あれ、前3分ずっと首タオルで締めてみたんだけど全然死ねる気配なかったから。死ぬまでにはかなり時間かかると思う……」
「なるほど……?」
……なんでそれを試したのかは聞かないことにした。
「飛び降りはどう?楽しそうじゃん」
友達からの提案に、私は無言で✕印を作る。
「……高いところ、無理」
「ほお、死にたいとか言ってたくせに?」
「それとこれは別」
「……その言葉、都合いいよね」
高いところが無理以前に、学校の屋上なんて開放されてないし。山とか崖とかから飛ぶなんて嫌だし。
「飛び降りはやめようよ。もし、仮に飛んだとしてもそれで死ねなくて全身麻痺とかになったらどうすんの」
「あー、確かに……」
じゃ、別の方法にしよう。
私と友達は、再び別の方法を考えだした。
*
「薬は?」
「あれも死ねなかった場合辛いでしょ」
「全身麻痺とかも可能性あんのかな?」
「知らん。それ以前に薬とかつまらん」
友達らしい言い草。つまらんってなんだよ……とか思いつつ、また、別の方法を。
「包丁とかどう?」
「包丁……」
うわ言のように呟いて。
「……なんか、グロそう」
「充分他の方法もグロいでしょ」
呆れたような友達を無視する。
「海にでも飛び込む?」
「え、辛。怖」
「だから死にたいくせになんなの」
*
「銃!」
「どっから入手するつもりなの?」
「……メル◯リ、とか」
「メ◯カリに銃売っててたまるか」
*
「火炙り……」
「家ごと?」
「うん」
「……虚しくね?」
「虚しいとは」
*
「……いい方法、ないね」
「……ん」
友達は頷く。どこか遠いところを見つめて。
「ねえ、」
「君は、さ、」
「本当に、死にたいの?」
友達は、私を真っ直ぐに見据える。
「……ぇ、」
思わず、戸惑う。
……死にたい。
今すぐにでも。
明日がくるのが辛くて、怖くてどうしようもなくて。
死んだら、楽だろうなって。
「……うん。
死にたい」
「そっか」
「じゃあ、」
--- 「私、今から君を死なせてあげるよ」 ---
友達は、どこからともなく取り出した包丁を私に向けた。
息を呑んだ。
友達の目を、見た。
……死にたい。
そうでしょ?
私は、死にたい。
……私、は、
--- 「…………まだ、」 ---
--- 「死にたく、ない……………っ、」 ---
口から出たのは、そんな言葉。
……死にたいんじゃないの?
自分に問いかけても、でも。
出てくるのは、同じ、答え。
「……うん」
「私も、君と同じだよ」
少し笑って、包丁をしまう友達。
「……危うく私、友達が人殺しになるところだったね」
「あはは、もし死にたいって言ってても、殺してないと思うけどね」
友達は、「これは独り言なんだけど」と話を、切り出す。
「疲れたって思ってても、結局、私達って死ぬ勇気なんてないんだろうなって」
「…………うん」
「……なんで、今まで気づけなかったんだろうって。
私、何度も死のうって思って。
何度も包丁を突き立てようとして。
でも、さ。
手、震えてるんだよね。
生きててもなんの意味もないのに、
それでも、私らは死にたくないって」
カーテンの隙間から漏れる光が、いつの間にか消えていることに気づいた。
……夜だ。
「……ねえ、」
「夜が明けたら、明日がくるんだよね?」
「なにそれ、哲学的だね?」
「……明日、かあ」
弱い私達は、息をするだけで精一杯で。
明日のことなんか、考えただけで嫌になって。
投げ出そうとして。
ちょっと、考えて。
--- また、明日を迎えることを選んで。 ---
「……生きるよ。
また、死にたいって思うかもしれないけど。
でも、今君と考えた自殺方法でいいの、なさそうだし」
「……うん。じゃあ、私も、生きてみる。
うまく生きれるか、わかんないけどね」
最後の友達ちゃんのセリフ、無意識にえななんの「描いてみるよ。うまく描けるか、わかんないけどね」に似ちゃったけど許してくださいねっ(((?