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「悪に染まりし天使の名は」第二話『忘れないで』
🦍「ここにもいないか…」
🐷「ですね…ほんとどこ行ったんだあの人…」
僕たちは沢山歩いて探し回った
家に公園、行きつけの服屋に焼肉屋にも行ったが
ぼんさんの姿は無かった
🐷「とりあえずおんおらと合流しますか」
🦍「そうだね、」
僕たちは集合場所である広場へと向かった
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🍆「…」
💗「行きましょ?主様♡」
🍆「あぁラブァー…」
手を繋いで2人で街を歩く
彼女は明るい笑顔を浮かべていた
俺もそれに釣られて笑う
でも、なんだろう
何か大切なことを忘れている気がする
🍆「…なんだっけ、」
💗「ちょっと主様〜?せっかくの初デートなのに、どうしてそんなに暗い顔してるの?」
💗「恋人になったんだから、そんな顔しちゃ駄目よ♡」
🍆「…そうだよねw」
🍆「ごめんね、ラブァー」
もういいや
俺はラブァーを、
`彼女を大切にしたいから`
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🍌「あ…!2人とも!」
広場にはおんおらが先に着いていた
2人とも汗だくだった
🦍「ぼんさんは?」
⛄️「いません…どこにも、、」
本当にどこに行ってしまったのだろうか
🐷「…事故ってないっすよね」
⛄️「それやったら、会社側にも多分連絡来るはずだし…」
正真正銘行方不明
その事実が僕の心を傷つける
せっかくこの間、5人揃ったのに
5人で笑い合ったのに
あの笑顔は、あの優しい笑顔は
もう、見れないの、?
🍌「…?あそこにいるのって、」
おんりーが遠くを見てそう言った
おんりーの見ている方を見て、
言葉を失った
無造作な黒髪
真っ黒のサングラス
優しい笑み
🦍「…ぼん、さん、?」
🐷「ぼんさんっすよ!!早く行きましょ!!」
僕たちはぼんさんに会えた喜びでいっぱいになった
⛄️「でも待って!!隣にいる女の人って、誰?」
そういえば隣に誰かいる
紫っぽいロング髪の美人な人
🍌「え、彼女…?」
🦍「いや、ぼんさんに限ってそんなこと…」
⛄️「地味に酷いこと言ってますね」
でももし本当に彼女だとしたら?
🐷「…聞いた方が早いっすよね」
🦍「そうだね、」
僕たちはぼんさんの元へと走った
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🍆「ここが俺のおすすめスポットだよ」
💗「えーっ!とっても綺麗ね!」
広場に来てはしゃぐ彼女を見て
思わず笑ってしまう
💗「ちょっと…何笑ってるのよ!」
🍆「いやっ…そんなはしゃいでんの見たことないから…w」
💗「私の住んでる世界にはこんな場所無いもの!良いわねぇ…落ち着くわ…♡」
彼女の心地良さそうな横顔を見て、
心が暖かくなる
でも彼女は少し切なそうな顔もしていた
🍆「どうした?なんかあった?」
💗「…ねえ、主様、やっぱり…」
🦍「ぼんさんっ!!」
後ろから名前を呼ばれ思わず振り向く
見覚えのある人が4人いた
⛄️「ぼん、さん…ほんとにぼんさんよね、?」
🍌「偽物じゃないよ、ぼんさんだよ、、」
見覚えのある、
でも、
🐷「ようやく見つけた…今までどこ行ってたんですか!!」
名前が、思い出せない
🍆「…人違いじゃないですか?」
🦍「…え?」
🍆「俺あなた達の名前知らないですし、、」
🍆「せっかくのデート、邪魔しないでくれます?」
俺は彼らを睨んだ
🍌「彼女…って、」
💗「…?主様、この人達は?」
ラブァーがきょとんとした顔で聞く
🍆「…知らない、きっと人違いをしたんだよ」
⛄️「違う…っ!僕たちはぼんさんを探して、、っ」
その一言に俺の何かが揺らいだ
🍆「…君たちと俺は違うよ」
🐷「ちょっと…ふざけないでください、」
🐷「`てめぇの脳みそ腐ってんのか?`」
全員「…!?」
🦍「ちょっ、MEN!?急に何言ってんの!?」
🐷「…え、?あ、すみません、、」
空気が変わった
息が、できなくなりそうだった
🍆「ぐぁ…っ、!?」
💗「…っどうして、!?」
俺の背中にはあの時見た、
黒い羽が生えていた
⛄️「それ、、どういうことっ、!?」
🍌「羽…!?なんで…!?」
目の前にいる彼らも慌てた表情をしている
💗「どうして羽が…!?」
💗「私の契約では、悪魔が現れた時にしか羽が生えないはずなのに…っ!?」
🦍「それ、どういうことだよ…」
金髪の男が低い声で言った
🦍「契約?悪魔?…お前、誰だ、?」
🦍「お前ぼんさんに何をしたっ!!」
泣きそうな顔で叫ぶ彼に、
胸が痛くなった
🍆「…なん、っで、?」
💗「…私は神に仕えし五人者の1人、恋人者のラブァー」
💗「私は主様と契約を結んだ」
💗「恋人になる代わりに堕天使にする、と」
4人の顔が引きつった
🐷「堕天使…って、、っ」
💗「そろそろお時間よ」
💗「彼は私のことを本当に好きになってしまったから契約が成立する」
💗「こちら側にようこそ、主様♡」
頭が割れそうなくらいに、
熱くて痛くて苦しかった
🍆「`あ゙あ゙あ゙あ゙ぁぁぁぁッ!?!?!?`」
🦍「やだよぼんさんっ!!!」
手を強く握りしめられた
その温もりが懐かしくて
涙が溢れた
🍆「`なんでなんだよ…っ、俺は…っ!お前のこと何も…っ!!`」
🦍「仲間でしょ!?」
彼の言葉にハッとする
🦍「一緒に助け合って、笑いあって、泣いた、、」
🦍「仲間ってこと、なんで忘れてるんですか!?」
🦍「あの時間はぼんさんにとってなんでもなかったんですか!?」
🦍「僕たちとはただ付き合ってるだけだったんですか!?」
🦍「ぼんさんにとって!!僕達は仲間じゃないんですか!!」
忘れていたことがフラッシュバックする
一緒にクラノワやって、
マイクラ実況するようになって、
仲間が増えていって、
あっという間に時間が過ぎていったことを
🍆「そんな、こと…」
忘れちゃいけないことを思い出した瞬間、
苦しさがすっと消えていった
黒い羽も無くなっていた
💗「な…っ!?契約、解除、!?」
心に巻きついていた鎖が壊れたかのように
自由になれた気がした
🍆「ありがとう…ドズさん…っ」
🍆「みんなも…ありがとう…」
4人は泣きながら俺を抱きしめてくれた
`?「ラブァーっ!!どうなっているんだっ!!」`
急に禍々しい声が聞こえて驚く
🍆「誰、だ…?」
💗「…デスター様」
デスターと呼ばれたそいつは黒い霧のような姿をして出てきた
`デスター「また契約解除されたのか。お前はやはり我を裏切るのだなっ!?」`
💗「違いますっ!!私は…っ!!」
`デスター「もういい、言い訳は無用だ」`
`デスター「ならば我が此奴と契約を結ぶ」`
此奴って、
俺の事、?
`デスター「此奴の心臓…」`
霧から真っ赤な槍が出てきた
それは目にも見えない速さで
俺に向かってきた
`デスター「我の物なりっ!!」`
🦍「ぼん…っ!!」
死ぬ
そう悟って俺は目を瞑った
グシャッ
おつなこ!!!