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マーシャル・マキシマイザー #1
再び言いますすがこの作品は柊マグネタイト様のマーシャル・マキシマイザーの二次創作です。
あまりそう言うのを見たくない方はブラウザバックを推奨しています。
マーシャル・マキシマイザー #1
ジリリリリ、アラームが鳴る。真っ白の整ったシーツから出て、単調な真っ白な部屋を見る。この部屋にあるものとすれば真っ白なベッドと分厚い紺色の鉛のドアと必要なものが運ばれてくる天井の穴、そしてライトだ。窓はなく灯りはライトだけ。
そして毎日同じ時間に天井の穴から運ばれてくる同じ味の同じ朝ごはんを食べる。五分も立たずに食べ終えて、髪を黒のヘアゴムで結い、毎日アイロンがけをされて手入れされている白衣に袖を通す。そして重い扉を全力で押す。ランタンが等間隔に配置された通路に出てそのまま観察室へ向かう。観察室には大きく分厚いガラスがある。説明によるとこれはマジックミラーで向こう側からはこちら側が見えないのだそう。そこからは『臨界実験』をしている自分のクローンが見える。もう何回この光景を見てきたのだろう。
--- ナンバー:三九四 臨界実験 試行開始。 ---
都合のいいタイミングで淡々とした合成音声が鳴り響く。そう、私は394回も自分のクローンが破滅して消えていくのを見てきて、それをパソコンに入力し続けてきたのだ。
そして3時間経った。もう見たくない。いつまでたってもこの感覚に慣れることはないだろう。救いたくても救えない、そんな不甲斐なさに襲われる。
「如何しようもないけど……」
私はそう呟き、パソコンに向かう。「No.412 臨界実験 失敗」そう打ち込む。打ち込むのは簡単だがそこまでのことを見るのが恐ろしくもどかしい。
--- ナンバー:四一三 臨界実験 試行開始---
この音声を聞き終えガラスの先を見る。すると、私のクローンは突然踊ったり服を脱いだりした。まさに気が狂うと言うのはこのことだ。だが、その目は充血し必死で見えないはずの私に助けを求めているように見えた。私は目を逸らした。そうすると重そうな扉から誰かが入ってきてそのクローンは引き摺り出された。私はただただ何も思わずにそれを見ていた。