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『大切』
キャラ募集の為に作った川時静愛ちゃんと
没になったけど、勿体なさ過ぎてキャラ募集に参加させた猫右楓くんを
会わせてみたっていうお話
いわゆる、if的なものですね((
結構この2人似てる設定が多いんですよねぇ…
では、本編どうぞ!
静愛「ねぇねぇ君!」
楓「…?どうしました?」
静愛「私はせーあ!あなたの名前は?」
楓「僕の名前?えっと、猫右楓…です」
静愛「ねぇ楓くん、どうしてこんな森の中に居るの?」
静愛「もうそろそろ暗くなっちゃうし…、せーあ心配だよ」
楓「あっ、えっと…心配かけちゃってごめんね」
楓「実は僕、道に迷っちゃったんだよね…アハハ…」
静愛「そうなの?せーあ、街まで案内しようか?」
楓「うん…。出来ればお願いするよ」
静愛「うん!せーあに任せて!とは言えないけど…、頑張るね!」
楓「お願いします…」
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楓「ねぇ、静愛さん」
静愛「なーに?」
楓「どうして静愛さんも、森の中に居るの?」
楓「静愛さんの方が僕よりも小さいし
親だって心配するんじゃないかな…?」
静愛「お…や?」
楓「…えっ?」
静愛「あっ、ごめんなさい!」
静愛「そのー…静愛ね、病気で色々な事忘れちゃうんだよね…だから
その『おや』っていうのも忘れちゃったんだと思う…」
楓「病気…それって、もしかして奇病?」
静愛「あっ、うん!それそれ!確か…『|忘失病《ぼうしつびょう》』って奇病だった気がする…」
楓「そっか…」
楓「実は僕も奇病なんだよね…」
静愛「えっ?」
楓「僕は『|錯覚現夢病《さっかくげんむびょう》』っていう奇病で
悪い夢に出てきたものを本当だと思っちゃうんだ」
静愛「そうなんだ…」
楓「ねぇ静愛さん」
静愛「なーに?」
楓「僕の事を育ててくれた大切な人がね、火事で死んじゃってさ…」
楓「その…、その人以外に僕の事を大切にしてくれる人は居るのかなって…」
楓「アハハ…変だよね…。急にこんな話してごめん…」
静愛「ううん。誰でも怖い事はあるし、大切な人が死んじゃったり
その人のことを忘れたりしたら、せーあだって嫌だよ」
静愛「それに、私は楓くんの事が大切だし、楓くんの事を大切にしてくれる人だって
いつか迎えに来てくれると思うよ」
静愛「だから頑張るの!楓くんも、みんなに優しくする気持ちを自分から持てたら
いつか、きっと1つはいい事が起きるんじゃないかな」
静愛「そうやって私は今日も生きてるよ」
静愛「いつか、私の奇病が治るって、先生達やみんなが幸せになれるかもって!」
静愛「例えば、森の中で迷ってる人を街まで送ってあげるとか
そうゆう小さな事でも良いの!」
静愛「小さな事が、きっと良い事に繋がるんだって、せーあは思ってるんだ!」
楓「…でも、それでも『大切』にされなかったら…」
静愛「勿論それは悲しいけど、私はみんなの事が
大切だからそれでも良いよ」
静愛「楓くんにも、きっと大切にしたい人が居るなら、大切にしたいって
気持ちが楓くんにあるなら大丈夫だよ。」
静愛「その優しくて暖かい心は、誰かの心に『大切』として届くよ」
静愛「だから、諦めないで。」
楓「…うん、ありがとう。静愛」
__楓「そうだったら…良いなぁ」__
---
数十分後
静愛「えーっと、あとは真っ直ぐ、この道を行くだけだよ!」
楓「静愛さん。案内ありがとう。あとは僕1人で行くから、もう大丈夫だよ」
静愛「ほんとに?1人で平気?」
楓「うん、平気だよ」
楓「その…静愛さん、困った事があったら、いつでも言ってね。
そのー…小さな事でも良いからさ。」
静愛「…!うん‼︎たーっくさん頼るね!」
楓「沢山だと、僕も困っちゃうけど…うん。頼ってくれると嬉しいよ」
楓「それじゃ、静愛さん。ばいばい」
静愛「うん!ばいばい楓くん!」
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__静愛「あの人の事、前にも見た事ある気がする…。」__
__楓「今度会う時は、覚えててくれるのかな…。」__
ちょっと不穏…
元々この2人ってifだけどカプなんですよねぇ…
楓×静愛のカップリングほんとにトップクラスで大好きです()
まぁ、ifなんですけど‼︎
約2日かけて作った小説…
(予約投稿なので完成したのは11月8日です)
読切で、途中で飽きずにバカ真面目に書いたの初めてかもしれない()
では、おつはる〜