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Once upon a time... #3
はい。毎日がんばってます。第三話です。
…。
……。
扉が閉じられる。
部屋から明かりが消える。
どんなに栄えていた町も廃れていく。
眠らない街から、気配が、消える。
「全てのモノは終わりに向かう。
当たり前のことでしょう?」
分かってる。そんなこと分かってる。
…でも。
いつか僕も消えていく?忘れ去られる?
…いなくなる?
そんなのいやだ。
目の前に、白い紙が落ちていた。
無性に、絵が描きたくなる。
何にもならないと分かっていても。
でもきっと、今だけは違う。
役に立たないかもしれないけれど、それでも。
僕は創造者『Creator』
白紙に価値を見いだすのが僕の仕事。
白紙に物語を創るのが僕の仕事。
そのためなら、なんだってやってみせる。
「その願い、しかと聞き届けた。」
…。
……。
目を開く。
周りは真っ白。物語のカケラも無い。
白紙だ。
そう思った途端、ペンがくるくると回り始めた。
床に何かが描き上がる…。
それは不思議な模様だったけど、見覚えがあった。
片目が光りだす。
それに反応するように、ペンは踊りだす。
白紙の世界に線が走る。
出来上がった絵の中から、生き物が溢れ出る。
僕には色がつけられないから、存在が薄いけど。
そう、失われた物語の数だけ、新しく創造する。
それが僕の仕事。
…。
……。
でも、自分が自分のことを1番分かっていなかった。
僕には裏面の自分がいる。
直接には、分からない。
弟のスマブラ見ながらやってました。
朝早い…。叩き起こされました。