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HiHi JetsはHiしか言いません。 #1
タイトルと裏腹にちょい暗めになるかなあ
ちなみにタイトルの元ネタは「HiHi JetsのHiしか言いません!」
テレビの冠番組ですね。
9月30日、午後23時50分。
「おれんちなう〜」
「それにしても、はしもっちゃんち相変わらず広いね」
「そっか、瑞稀くんは来たことあるのか」
「めっちゃある、全然ある」
「はしみず!!優斗、はしみず!!」
「作間落ち着けってw」
いつもの空間。いや、
いつもを|装った《・・・》空間。
きっと、喋らなければ、涙が溢れてしまいそうだから。
誰も何も気にしないようにする空間。
「そっれにしてもー、、、あと10分か。」
「9分な?」
「えっもう?」
「、、、」
「そっか、、、よっしゃみんな、」
『Hiしかみたいに、ラストメッセージ言い合おうぜ』
「あーやば、やっぱ来るもんあるわ、、、涙出てきた。w 優斗は、いつも俺らを引っ張ってきてくれて、本当に感謝してる。ここまで来れたのも、全部優斗のおかげだと思ってます。友人として、これからもよろしく。」
「俺はリーダーだけど、実際にみんなをまとめてたのは最年長の優斗だったよね。いつも助かってた。うざいなって思う時もあったけどw 辛いことあったら、いつでも話そう。ありがとう。 、、、残念だったな、俺は泣かねーよw」
「優斗がいなきゃ、HiHi Jetsはこうじゃなかった。ここまですごく長かったけど、でも、その時間は全く無駄じゃないし、俺にとっても糧になると思う。今まで本当にありがとう。これからは一般人としてよろしく頼むぜ。泣笑」
「、、、作ちゃん?話さないの?」
「作間、」
「、、、あと、で、、、」
「んじゃ、先俺な。」
「、、、俺はさ、ジャニーさんの名前が消えていくことが耐えられなかったの。すごくお世話になって、たくさん愛してもらったから。俺らをHiHi Jetsでいさせてくれたから。それと、やりたいことが重なって、今回違う道に行くことにした。でも、この5人と、この空間が大好きなことには変わりない。歌って踊るのも大好き。だから、また会おう。今まで本当に、ありがとうございました」
「、、、寂しいよ、」
作ちゃんの放った言葉に、その場が思わずしんとする。
「寂しい、、、本当に、寂しいし、悲しい、 優斗はやりたいこと見つけただけだから、もちろん応援する、でも、、、仕事行くたびに顔合わせて、優斗のくだらないことで笑って、優斗と一緒に悔しいって泣いて、それが出来なくなるなんて、、、寂しいよ、」
そう言って泣き崩れる作ちゃん。駆け寄ろうとして、立ち止まる優斗。
「あ、、、なっちゃった、10月1日。」
困ったように笑った優斗は、作ちゃんのそばにしゃがみ込んだ。
「大丈夫? 、、、作間さん。」
ふるふる首を振って涙を溢す作ちゃんは、優斗の差し出した手をぱっと振り払う。
「おれ、、、さくちゃんだもん、」
「はいはい、作ちゃん。とりあえずソファ座るべ?」
作ちゃんの肩をぎゅっと抱き、ソファに座らせる。
隣には瑞稀。反対側にはガリさん。後ろにははしもっちゃん。
「大丈夫、俺はいなくなんないよ。ずっと一緒だから。」
「でもっ、、、でも、もう一緒に歌えないんでしょ?だったら、俺、、、5人で歌えないなら、踊れないなら、ローラー履けないなら、」
『この仕事なんかやりたくない、辞めたい、、、っ』