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イキたい君に、花束を一つ
桃源暗鬼 。
🔍 × 🔫 … かも 。
しねた 。
解説 有
てめぇは いつも そうだ 。
人の為に 無理 しやがって 、 自分を 後回しに しやがって 、 飛び出して 。
バカ犬 で 、 躾直しが 必要 な くらいに 指示も 聞かねぇ 。
死んだかと 思えば とんでもねぇ 生命力で 全身 傷だらけで ケロッと 帰って 来やがるし 、 本当 、 単純 で 誰にでも 尻尾 を 振る 。 相手が 桃太郎 だろうが 、 自分で いい奴 と 判断 すれば 戦意を 失って 、 最後まで 友達で 居ようと する 。
「なぁ、真澄隊長。もしさ、俺が死んだら真澄隊長はどーなんの.ᐣ泣いちゃう.ᐣ」
「あ.ᐣ別にどうもこうもねぇよ。そんな口叩いてる暇があんならその溜まってる報告書やらをどうにかしろ」
「酷くね.ᐟ.ᐣ」
「無理なら今すぐにでも羅刹に送り返してやってもいいんだぞ」
「やりますから許せって.ᐟ.ᐟ」
そうやって 、 呑気に しているから 。 だから やられるんだよ 。 一瞬の 油断 も 見せんな って 言っても 聞かないのが 一ノ瀬 で 、 それに 安心 する 自分が どこかに いるのが 余計に 気持ち悪い 。
まるで 自分 が 一ノ瀬 を 意識している様で 、 本当 に 、 気持ち が 悪い 。
全部 タチが 悪かった 。
来る日も 来る日も 、 絶対 絡んで来る 。 主人に かまって欲しい クソ犬 くらい ずっと まとわりついて 来るし 、 ヘマ しやがる 。 今日だって そうだった 。
任務 で 仕方なく 連れて行った先で 、 激闘 の 中 少し 目を 離した隙に 後ろから 来ていた 桃 に 撃たれた 。
俺を 庇ったのか なんて 知る 意味も ないが 、 振り向いた 時には もう 崩れ落ちていて 一発で 戦闘不能 に されていた 。 足手まとい 、 そう 吐き捨て て 傷を 刺激しない ように 抱えて 戦線を 離れる 。
「 たい、ちょ…まじごめん…俺が弱ぇばっかりに… 」
「 はっ、だからてめぇを連れたくなかったんだよ。自分の価値を理解してから来い。弱ぇとかじゃない、自分と言う存在の価値を分かるところからだてめぇは。とにかく今は喋んな、傷が広がったらめんどくせぇ 」
げほ、 と 口から 血を 吐く 一ノ瀬 。相当 傷が 深いのが 言われなくても 分かった 。
抱えている 腕 にも 生暖かい 感触と 、 赤黒い シミが じんわりと 広がって 出血量 も 比にならない 。たった 一発 で じゃない 、 無理 に 血蝕 を 使いまくって 少し でも 俺の 負担を 減らそう と 結果 が こう なった だけだ 。
意識が 飛びそうに なって いるのを 引き止める 。 ここで 飛んで しまえば 死に 直行 だからだ 。 死に 直行 させるのは 隊長 と しても 、 俺 個人 と しても 胸糞が 悪すぎる 。
そう 、 飛ばせない 様に して いた はずなのに 。 なのに こいつは 本当 に 最後まで 、 人の話を 聞かない 。
「 おい、一ノ瀬。起きろ、寝るんじゃ………四季… .ᐣ 」
呼んでも 反応 は ない 。
ぐったりと していて 、 あと 少し だと 言うのに 意識を 飛ばした 。 あと 一歩 、 一秒 、 早かったら こうは ならない はず だ った 。
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結局 、 そのあと 京夜 の 元に 運んだが 治療が 届く 前に あいつは 死んだ 。
最期まで 胸糞 悪い 存在 で 、 胸糞 悪い 印象だけを 残して行った 。 自分の 不甲斐なさ と 、 油断 、 何もかもが 崩れ落ちた ような 音が した 。
説明も 耳を 通り過ぎて 、 何も 頭に 入りや しねぇから 書類 仕事 に 逃げた 。 それが らしくないのも 、 知ってるから 、 知ってて 逃げたかった 。 あいつの 死を 受け入れたくなかった 。 だから 全部 忘れられる 仕事 に 、 目を 向けた 。
馨 からも 心配 されたが 、 今更 な 事 だった かも しれない 。
花 なんざ 興味は なかった が 、 きっと 昔 馨 から 教えて 貰ったんだろう 。 四季 が 好きだと 言っていた 花 を 花瓶 ごと 包んで 机に 飾って おいた 。
解説。
タイトル「イキたい君に、花束を一つ」。
イキたいが漢字ではなくひらがなになっているのは「生きたい」と「逝きたい」と言う意味が取れる。どっちに変換しても、意味は多分合う。多分。
四季視点がないのでどちらになるのかは解釈次第。生きたいなら、「俺が死んだらどーする.ᐣ」のくだりはただの空想の話となって、逝きたいなら、元から死ぬ予定でその前に聞いておきたかったと言う事になる(こっちの解釈では)。
そして「花を花瓶ごと包む」のは僕独自の表現で、包んで離さない的な意味で書いた。
花瓶ごと包んでしまえば長期間花は枯れない→人も共に居れば離れることはないと言う意味になって、真澄の独占が見える。
そもそも、タチが悪いって言ってる時点で真澄は自分の恋心に気付いていて、それを知らないふりをするために「意識している様で気持ち悪い」と自分自身に言い聞かせていた。四季が意識を飛ばして死に直行するのが胸糞悪いと言ったのも、無意識の内に四季を意識していたから。
恋心に気付いていたから、普段なら気にしないはずの死も受け止められなくて仕事に逃げるしかもう道がなかった。所謂八方塞がり。どう転んでも死なせてしまうなら事務作業でその隙間全部埋めちまえと言うことです。
※ちなみに「さいご」が最後ではなく最期なのは人生を終えた証であり、もう始まることはないのを指している。と言うか最期自体、死を表すので死ぬわけでもないのに最期って使ってる人は要注意です。