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アダルトチルドレン
ただ愛されたかっただけなんです。まぎれもないパパとママに。
いくら殴られようが蹴られようが、僕はパパとママに愛されたかったんです。
僕は、愛に飢えているのでしょうか。
笑顔でいつも隠しました。愛想笑いでもなんでもいいからずっと笑っていた。
あなたに褒めてもらうがために。
「あなたが私のすべて」だと言ってくれる日をずっと待っていた。
自分だけが周りと違う気がしていた。
周りの人は誰かに愛されているというのに、僕は誰にも愛されていなかった。
それじゃ今日も、優しいフリをするとしよう。
誰かに愛されたい。
今日という日に縋るように僕は、生きたいや死にたいという言葉を繰り返してさ、曖昧に進む。
したり顔をして醜い自分の顔を隠す。
何にも変われない僕は、今日も一人なんだろうな。誰も彼も僕の何も信じていないんだろうからさ。
けれど僕の目的はただ一つ。
「あなただけが全て」と言われたいだけ。ただ、それだけだ。
誰かに、あなたに嫌われないように取り繕った笑顔で友達ができた。
繕う相手は違ったが心から嬉しかった。友達ができたということが。
それから少しずつ自分が、醜く、汚く、黒く思えてきて、うまく喋れなくなていた。
気づけば、できた友達も皆離れていった。
自分だけ周りと違うだなんて、逆になんか羨ましくなっていて。
僕なんて、もう、死んじゃえ。死んじまえ。
自分のことが、大嫌いだ。
周りと違う自分が、化け物のように思えてきたんだ。
正直しんどいけど、「助けて」なんて、ただ迷惑なだけだろう。
「辛いや」って叫べば、叫んでしまえたら、どれほど気が楽に生きられるんだろう。
けど、どうせそんなことしたって、誰もが素通りしていくだけ。誰も彼もが自分のことばっかり考えている。
僕だって、皆と同じように、親からの愛のある家に生まれて、誰かと笑いあって、生きててよかったねって素直に言い合えて。
変わらない今日よ終わって。
|変われない《・・・・・》今日よ終わって。
愛されたいと言われたい、だなんて笑えないけど。
何もできないまま、大人になっていく。
そして曖昧に気付いていく。
したり顔もできなくなっていくんだ。
変われない今日が苦しくって、もう誰も彼も何も信じられなくてさ。
とうとう言っちゃうのさ。言ってしまうのさ。
「愛されてるくせに」
「ずるいよ。」
ただ愛されたかっただけなんです。まぎれもないパパとママにさ。
いくら殴られようが蹴られようが、僕はパパとママに愛されたかっただけなんです。
もう子供に戻れない気がしますが、大人になってしまいますが。
僕は一人で生きてくから。
どうか、せめて笑って、生きて。