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5 破鏡
月が光っている。
ルディ――私は、その月を見ながら予想を確信へと変えた。
鏡を、見つけた。
割れるかは知らないけれど。
ひらりと窓から地面に降り立った。
鏡の場所は知っている。
妹のトゥイーが突き止めてくれた。
トゥイーに今晩鏡を割ると言うとこんなに早く動いて良いのかと怯えていた。
海風を感じながら、走る。
…ついた。
扉は施錠されていた。
窓を割るとパリン、と破片が飛び散る。
「こんばんは」
そう呟くと、声を出せずに居る鏡をじっと睨む。
「…割って良いか?」
「…え、?今、なんて……」
小刀を持ち、ダッと地面を蹴る。
「きゃぁぁ!」
「暴れるな。黙れ」
「な、なんで、ルディ、やめ、」
**「黙れ」**
そう叫んだとき、空がカッと、稲妻のように光った。
「は?」
*「やぁ!ドルディー、よく突き止めたねぇ!!」*
アーグリィ…。
*「だが早すぎる。焦るな。見誤らなければ、君なら割れていた。」*
早い、?
この声の主を叩き潰したくなる。
*「君は残念ながら相応しくないね」*
は??
*「君のような人間に鑑を割らせるわけにはいかない」*
視界が、真っ暗になる。
*「シェーブを舐めるな」*
血のような飛沫が舞って、意識が失せた。
よし書きたいとこ書けましたにこにこ
考察たのしいね
シェーブとは