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2 話 .
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「? _____!」
進んでいく声。
そして___。
「|See you next time.《また次ね。》」
__ステージは暗転した。
『!? 何だろー?』
『え、な、何かあったのかな?(焦』
ファンからの声は
楽しみそうな声。ソワソワとする声。様々。
なぜかって?
今までのライブで、こんな演出は無かったからだ。
暗闇の時間は、数分間ほど続いた。
次第に観客からの声も減り、次第には、数万人いる中での”静寂”。
「みなさん、こんばんは」
静寂を破る、姿無しの、甘い声。
「僕、”朱元”と申します(笑)」
その一言で、会場全体がざわめき始める。
「この会場に居る全員へと申し出る。」
緊迫感のある空気。
「お前ら全員を、人質に取った」
「そして、この様子は生配信されてます(笑)」
警察が来るぞ!といった声。
「えぇ、そうです。わざわざそうしました」
落ち着きがあり、このざわめきを静かにさせるような言葉。
「警察の方へ言う。”強行突破”なんて卑怯な真似はしないように……」
「もしすれば、人質の命は保証しません」
バンッ、と。
何処からともなく、爆発の音。
「嗚呼、出てきて良い。来い。」
それを合図に、ステージの上に人影が四つ。
「僕のお仲間さんだ、仲良くしてあげられるかな?(笑)」
朱元。
斗青。
藤黄。
桃華。
清紫。
総じて、『umbrella.』。
「それでは行きましょうか(笑)」
「|It's showtime.《ショーの始まり。》」