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【新連載】「目が合うたび、キミに溶ける。」
登場人物
ちぐ(主人公):国宝級の美貌を持つ女の子。無自覚な愛されキャラ。
さとみ:目が合うたびに「厳格な仕事モード」と「超絶甘々モード」が入れ替わる。
ななもり。/ ジェル / ころん / るぅと / 莉犬:ちぐを姫のように扱い、奪い合うメンバーたち。
第1話:視線のスイッチ、恋の予感
「ちぐ、ここの資料、やり直し。何度言えばわかるんだ?」
すとぷりの楽屋。さとみくんの冷たい声が響く。今の彼は、誰もが恐れる「表」の顔。仕事に厳しく、私への態度もどこか突き放したような冷たさがある。
「……すみません、すぐ直します」
シュンとして顔を上げ、さとみくんの瞳をじっと見つめた。その瞬間——。
「……あ、」
さとみくんの瞳が、ふわりと熱を帯びた。
「……ちぐ、ごめん。言いすぎた……こっちおいで? 頑張ってるの、ちゃんとわかってるから」
さっきまでの冷徹さはどこへやら。さとみくんは私の腰を引き寄せ、耳元で甘い吐息を漏らす。これが「裏」の顔……。目が合うたびに性格が180度変わる彼に、私の心臓はもう限界。
「ちょっとさとみくん、ちぐちゃんが困ってるでしょ」
割って入ってきたのは、ころんくん。私の手を引いて、強引に自分の膝の上に座らせた。
「ちぐは僕の癒やしなんだから、独り占め禁止! ねー、ちぐ、今日のご飯何がいい?」
「えっ、あ、あの……」
「ころん、ずるい。ちぐは僕と新曲のチェックする予定だよ」
るぅとくんが黒い笑みを浮かべて私の手首を掴む。
莉犬くんは「ちぐ、大好き!」と背中から抱きつき、ジェルくんは「俺が一番、お前を綺麗に撮ってやるよ」と耳元で囁く。
ななもり。さんは、そんな様子を優しく、でも独占欲の滲む瞳で見守っていた。
「みんな、ちぐを困らせちゃダメだよ? ——でも、俺の隣が一番安心だよね、ちぐ」
国宝級の美女なんて言われる私だけど、この6人に囲まれると、ただの「恋する女の子」にされてしまう。
さとみくんが、また私の目を見つめた。
パチリ。
「……おい。いつまでベタベタしてるんだ。仕事に戻れ」
また「表」のさとみくんに戻っちゃった……。
でも、その耳が真っ赤なのを、私は見逃さなかった。
甘々です!