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#3 1日目の昼
清々しい朝。わたしは起き、一通り準備を済ませて朝食をとった。けっこう美味しかったけど、何がなんだかわからなくて、味は覚えていない。パソコンがあるところへ行くと、すでに何名かいた。
💻️「皆さん、今から午後6時まで自由時間デス。午後6時が投票時間デスので、お気をつけて」
そう残し、パソコンからは何も発しなくなった。
🧵「|CO《カミングアウト》はいる?」
CO。自分は〜〜という役職だ、と言うことだ。
🌈🌙「「わたし」」
ふたりの声が重なる。
…有り得ないことは、ないよね?
🌈「わたしは、愛を占った。白」
🌙「わたしは岬。白だった」
白、とは市民陣営を指す。黒は人狼陣営だ。
👻「あ、そうだ。これって、何者か…第三陣営って、占われたらどうなるの?追放されたら?」
💻️「追放されたときの勝敗は言わないが、占われたら市民とデル」
どっちいも怪しくはない。
🌸「はい。わたし、一般の市民。だから、べつに追放されてもいいかな。占いとかを守るなら」
🕊️「わたしはやめておいたほうがいい」
どっちかが人狼か狂人、だよね…
🐱「ごめん、全然関係ないことなんだけど、」
萌が口を開いた。
🐱「みんな、どうやって参加した?あたし、『不登校あつまれ』のチャット参加したの。Kids−chatっていうサイトの…いつもみたいに参加してたら、こんなになっちゃった。あたし、ハンドルネームでネココって名前なんだけど」
🎶「え…?ネココ?ネッ友の?わたしはメロ」
🐱「え、メロ!?」
🌸「すご…わたし、サクラって名前なの」
🧵「それなら、わたしも。イトって名前で参加してた」
🍀「えー、すごいやん!うちはクローバーって名前や」
💙「へえ。わたしはアオカって名前だったわ、どうりで見たことがある名前」
🌈「わあ、わたしもレイ」
🕊️「へえ、そうなんだ。わたしはハルカなんだけど!」
🌙「す、すごい。わたしはアース」
👻「えー。わたしはミミ」
すごい。
イト、アオカ、レイ、ハルカとはネッ友だ。他にもこのなかに、すでにネッ友関係の子がちらほらいるみたいだ。
🎶「じゃあ、ここのみんな…全員不登校?」
気まずそうに、楽奈が言った。
わたしは…なんとなく、学校にいづらくなったんだっけ。
🎶「ごめんっ、こんなこと言って…1日目だし、自分が思う人に投票したら、いいと思う。ごめん」
楽奈はそう言って、自分の部屋へ向かった。
🕊️「え、本当にサクラ?」
🌸「うん。誕生日は3月21日だし」
🕊️「えっ、本当にサクラじゃん!あとでメールアドレス交換していい?」
🌸「いいよ」
愛とかるく会釈したあと、わたしは考え始めた。誰に投票しよう。
うーん。占い師はとっておいたほうがいいかも。なんにも言ってない…葵、とかかな。