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曼珠沙華と思いを馳せる/rtky
ご本人様のお名前を借りています。
出てくる場所、名前などは本人様と全く関係がございません。
腐、nmmnなどの意味がわからないお方はおやめ下さい。
キャラ崩壊や、本人様と全く違う性格だったり、魔法使ったりなんだりします。とりあえずもう完全に妄想です。
ほんとに僕の自己満ですよ、やばいですよほんとにこういうの好きな人だけな方がいいと思いますよ(?)
凄い不適切用語出てきます。はい。
意識が覚醒する。
また死んだのか、と深くため息をつく。
ここは花畑。友人が、好きだった花畑。
亡き友人を想う場所。
幻迷森の奥深くに唯一光の当たる場所。それがこの花畑だ。
冒険者たちがよくここへと迷い込んでくる。
それを元の場所へと導くのが俺の仕事。
数分瞬きをして完全に目を覚まそうとしている時、
グルル…と唸り声が聞こえた。
この森には、守り神がいる。
それぞれ動物の神なのだが、
その姿は小さく普通の動物と変わらない
ほどの大きさである。
北に猫
南に鷹
東に狼
西に兎。
小さくもとても大きな魔力量である。見たもの全てを圧倒するほど。
そんな東の神の狼がこの花畑にやってきたよう。
「…君はここの守り主じゃあないだろう」
《お前さんに少し用事があったんだ。》
「用事?頼み事なら却下だよ。今やっと蘇ったばっかりなんだ。起きた直後から仕事とかめんどくさいから。」
《頼み事…にはなるかもしれないが、言っておかなければならないことがあってな。》
「ふーん。まぁ聞くだけ聞いといてあげるよ」
《魔神幽の五幽兵が蘇ったそうでな。もしかしたらここを襲いに来るかもしれない。》
「五幽兵か…てことは勇者パーティまた来るってこと?あの国の王様毎回俺の事探して連れていけって言うからめんどくさいんだけど。」
《まぁついて行くか行かないかはお前に任せる。居なくてもここは守れるさ。》
「そうだねぇ。面白そうだったらついて行くよ。」
《頼んだ。》
「はいよ」
五幽兵。魔神幽という魔王の結成した言わば四天王のような存在である。
昔にも居たのだが、俺が全て殺した。勇者パーティはどうした?と思うだろう。その時、勇者パーティが討伐を国王から依頼され、五幽兵のいる魔鉱深海都へと足を踏み入れた。それが間違いだった。
昔の勇者パーティにはエルフや獣人などの者がいなかった。人間だけだったんだけれど、あの魔鉱深海都には人間が入ると少しずつ生気を奪われる結界がはられている。つまり彼らは戦う前に死んだのだ。
俺はそこから「大魔法使い」と呼ばれるようになった。
んで、大魔法使い(俺)が殺したという報告が国王の耳に入ればあらま大変
『討伐時は大魔法使いを連れていけ』
なんて。俺はそんな簡単に人に手を貸すような人間では無い。
『お前が、大魔法使いか?』
「…」
『そんなに睨みつけなくてもいいんじゃないかな…』
話をしていれば勇者たちが来た。
典型的なパーティだ。
勇者、僧侶、魔法使い、天使…
天使?
「異色なパーティだな…天使サン何してるの…」
『面白そうだったから着いてきたの☆』
「はぁ…座天使か。まあまあ上の階級なのに遊びに来ちゃっていいんですか天使サン」
『あの…』
『意外と今の時代の人間って面白いんだよ〜!人のために自分の命かけちゃうんだからさ
〜!!あ、君の友人もそうだったね!人のためにすぐ行動してさ』
「黙れ。いくら天使サンだろうと言っていいことと悪いことがあると思うぜ?」
『あ〜いっけなぁい管理人様怒らせちゃったァ〜☆
ほんとに、キミはまだ人間でいようとするんだね…☆』
今すぐこいつを殴りたい。だとしてもダメなことくらいわかってる。
…今の時代管理人呼びをするやつなんていたか?
呼ぶやつなんて200年前くらいから見なくなっ…た…
あぁ、なるほど。
「へぇ、面白いじゃん。いいよ、天使サンに免じて着いてったげるわ」
『くひっwやっぱり管理人様は面白いなァ』
「天使サンの方が面白いと思うけどな?」
『えっと…なんでついてきてくれるんですか…?』
「まぁ、旅が終わる頃には分かるよ。多分」
『多分って…』
「俺の名前は…そうだな、キヨ、キヨって呼んでくれ」
『僕は、ーーーって名前だ。よろしくね、キヨ』
『わっ、私はーーーーって言います!!』
『あたしは…まあ適当に天使とか呼んじゃって。』
「わかった。よろしくな」
こうして俺の旅が始まった。
そう長く記憶に残るようなパーティではないだろうと思いながら始めた旅だった。
不思議なものだった。
俺と天使は、もちろん生きている。
他の2人は死んだ。
魔王も魔神幽もまだ殺していないのに。
魔鉱深海都までは近づいたんだ。
けど道中、小さな子供を救うために海へと飛び込んだ勇者は、子供を助け死んだ。
そんな勇者に恋心を抱いていた魔法使いは、勇者の元へと行くために自殺をした。
『そんなことも、あったかもねぇ』
「勝手に人の頭の中を覗くんじゃない。気持ちわりぃな」
『行く?』
「は?どこに」
『魔鉱深海都にだよ。』
「正気か?お前」
『嬉しそうじゃん。なに、そう言ってくれるの待ってた感じ?』
「…昔、お前みたいにそう言ってくれた友人がいたんだ。」
『ああ…シルクハットを被った子だろう?見た目は少年なのに、まさか1000年は生きてるとは…なかなか分からないものだよ。』
「そ。そいつはよく俺に文句言ってくるタイプだったんだけどさ、なんだかんだ俺の事よく見てくれて、ずっと好きでいてくれてさ。だから、冒険とかそういうのが好きな俺にとってそうやって話しかけてくれたそいつだけはずっと忘れられないんだよね。」
『そうか…』
そう。
あの日俺が起きた花畑、あそこは俺の友人…レトルトがいる場所なんだ。
レトさんは俺の事を友人としてとても好いていてくれたし、よく見ていてくれて、親みたいで、みんなから信頼されていて…
まるで神様みたいな人だった。
『儚いものだな。人間の命というものは。あ、お前も人間か。』
「ほぼ化け物だよ。てか、随分と口調変わったよね。あんたも」
『くひっwそうかもしれないな』
「笑い方はずっと変わらないよね。」
そう言って俺はレトさんが居る花畑の、曼珠沙華に触れる。
花言葉は「情熱」、「独立」、「再会」や、「想うはあなた1人」、「また会う日を楽しみに」など。
きっと会えることなどないかもしれない、けれどもしも1度だけ会うことが出来るのならば、俺は再会を望むだろう。
いつかまた会えると信じてこの魔法を送る。
かつて四大精霊が書いたとされる魔導書の最後に載っている魔法。
生きた人にも亡き人にも、幸せをもたらすという魔法。
レトさんには幸せに、なって欲しい。
「|精霊の息吹《 エ レ メ ン タ ル 》」
こんな僕の自己満小説読んでもらえて嬉しいですすす感謝しかない
一応これシリーズなので別に飽きたらどっか放置していただいて大丈夫です✋