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パーティー
類が用意したくじ引きを、順番に引いていった
結果はというと……
類「おや…?僕が当たりだ…」
司「はは、超高校級の幸運なんて割にはツイてないんだな」
類「仕方ないねぇ…じゃあ、掃除は僕が責任持ってやるよ」
咲希「料理はほなちゃんに任せたっ!」
穂波「うん!頑張るね!」
絵名「えっと…そのパーティーの件を彰人に伝えればいいんだよね?」
奏「うん、ありがとう」
奏「じゃあ一旦解散して…夜のモノクマアナウンスの後に、旧館に集合でよろしくね」
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司「…まだパーティーまで時間はあるな…」
司「少し、誰かと話でもしに行くか」
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冬弥「…!司先輩!」
司「おぉ、冬弥か…!」
司「今時間大丈夫か?よければ何か話でもしようかと思ってな…」
冬弥「はい!大丈夫です!」
司「それにしても…まさか朝までパーティーをするとはな…」
冬弥「びっくりしましたよね…」
冬弥「最近寝不足気味なので、一晩中起きているのは無理、かもしれません」
司「そうなのか…今のうちに寝溜めでもしておくか?」
冬弥「そうですね…司先輩も一緒にどうですか?」
司「え、オレもか?」
冬弥と砂浜で昼寝をして過ごした
司「ん…結構眠ってしまったな」
冬弥「これならいくらでも起きていられそうです…!」
司「い、いくらでも…というのは言い過ぎじゃないか?」
司「というか、寝不足気味なのはいつからなんだ…?」
冬弥「この島に来てから…ですかね」
冬弥「それに、最近悪夢もよく見るんです」
司「そうなのか…どんな夢なのか聞いてもいいか?」
冬弥「えっと…『ぷよぷよ』な夢でした」
司「…む?」
冬弥「ゲームの中に入り込んだみたいに、俺もぷよと一緒に消されてしまう夢だったんです」
冬弥「しばらく青ぷよが見れそうにないです」
司「そ、そうなのか…」
ぷよぷよ…ってゲーム、聞いたことならあるな…
さすが、超高校級のゲーマーだな…夢にまでゲームが出てくるとは…
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キーンコーン…カーンコーン…
おやすみなさい…というか、むしろこれからが本番だ
司「旧館に集合…だったよな」
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ここが旧館か…やっぱり向こうのホテルと比べたらボロボロなんだな
奏「あ、天馬さん」
司「おぉ、宵崎か…」
奏「じゃあ…両手を広げて、まっすぐ立ってもらってもいいかな?」
司「む?別にいいが…どうしてだ?」
奏「ボディーチェックだよ」
司「ボ、ボディーチェック…!?」
奏「念の為、だからね」
司「そ、そうか…」
奏「………………」
奏「うん、危険物は持ってないみたいだね」
司「当たり前だろう…!」
奏「もうほとんど揃ってるから、中に入って待ってて」
司「あぁ…ん?」
ふと妙な物体に気がついた。それは宵崎の足元に置かれた…
司「…ジュラルミンケース?」
奏「スーパーにあった物だよ」
奏「1つは、ボディーチェックで危険なものを見つけた時に、それを保管しておく為のケース」
奏「もう1つは…いざという時のための物」
司「そう、なのか…」
なんか、念の為とは思えないほど警戒してるな…
奏「………………」
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類「あ、司くん、どうかな?」
司「む?どう…って何がだ?」
類「ほら、パーティー用に飾り付けをしてみたんだ。絨毯だって敷いたんだよ」
司「これ全部…お前が?」
類「あぁ、スーパーマーケットから持ってきたんだ」
あのスーパー、なんでもあるな…
類「本当は床一面に敷きたかったけれど…少し大きさが足りなくてね」
類「それに、最初は蜘蛛の巣や埃だらけだったんだ」
類「おかげで、大広間の掃除だけで丸一日かかってしまったよ…」
司「そ、それは大変だったな…」
絵名「びっくりした…まさかボディーチェックまでやるなんて…」
瑞希「あははっ、さすが奏って感じだよね!」
司「宵崎は…昔から警戒心が強いのか?」
瑞希「んー、警戒心というか、責任感が強いんだよ」
まふゆ「心配になるくらいね…奏は中学の時からあんな感じだよ」
司「ふむ…そうなのか…」
愛莉「掃除してくれた神代さんには悪いけど…やっぱり旧館ってだけあってボロボロね」
司「まぁ、掃除っていっても限度があるからな…」
みのり「で、でも、ここの床とか見てください!」
みのり「隙間だらけで危なくないですか…?」
遥「本当だ。老朽化で木が縮んだのかな…」
雫「絨毯が敷いてあるし、大丈夫だとは思うけど…」
愛莉「みのり、転ばないように気をつけなさいよ?」
みのり「は、はいっ!」
冬弥「モノクマが入って来ないか心配ですね」
司「あぁ…オレ達がパーティーすると聞いて、放っておくわけないからな」
冬弥「なんとかしないと、ですね」
司「そうだな…」
冬弥「誰か何とかしてくれないでしょうか…」
司「うーむ…どうだろうな…」
今の、噛み合っていたのか…?
司「む…?これはなんだ?」
鉄板…?そういえば、廊下にも似たようなものがあったな
司「どうしてこんな鉄板なんかが壁に…」
一歌「あの…それ、窓に打ち付けられてるんじゃないですか?」
司「窓に?」
志歩「この旧館の廊下には、窓が1つもなかったしね…」
咲希「え、でもなんで窓を塞いでるの?」
司「…今はまだ分からないな…」
まぁ、この旧館は改築予定らしいから、その件が関係してるんだろうが…
なんだか不気味な雰囲気だな
奏「ごめん、待たせちゃったね」
瑞希「あ、奏!」
奏「望月さんは厨房にいて…やっぱり、東雲さんは来なかったみたいだね」
絵名「ごめん…一応声はかけたんだけど…」
杏「絵名さんが謝ることじゃないです!来ない彰人が悪いんですから!」
奏「1人欠席なら…大丈夫かな」
奏「1人じゃ何も起こしようがないし…」
一歌「え…どういうことですか?」
奏「それより…天馬さん、ちょっといい?」
司「な、なんだ?」
奏「厨房に来て欲しいんだ。頼める?」
司「あ、あぁ…」
一体…なんだ?
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司「なぁ…なんで厨房に…?」
奏「危険物がないか調べるんだよ」
奏「徹底的にやってほしいな」
司「て、徹底的に…って言ったってな…」
厨房だから仕方ないとは思うが…
まぁいいだろう…
奏「えっと…ナイフとフォーク…」
司「む、それも回収するのか?」
奏「うん。これも立派な凶器だからね…」
奏「食べるだけなら割り箸で十分でしょ?」
司「…そ、そうか…」
いろんな種類の包丁が揃ってるが、きっとこれも…
奏「危ないから…回収しようか」
司「まぁ、そうだよな」
中華、和食、フレンチ、イタリアン…
バカでかい骨付き肉まである…!
これはすごい…望月、随分張り切ったな…
奏「望月さんってこんなに料理が上手なんだね…」
司「あぁ、すごいよな」
奏「あ、でも…ここに長い鉄串が使われてるから、これも片付けておこうか」
司「た、たしかに凶器にはなるが…」
せっかく作ってもらった料理を壊す…みたいなことは、少し心が痛むな
奏「これは…厨房の備品リスト?」
フォーク×20
ナイフ×20
スプーン×20
鉄串×5
フライパン×3
ワイングラス×20
BBQ用の鉄板に、カセットコンロまであるのか…
奏「鉄板にカセットコンロ…確か、あっちの棚で見かけた気がする…」
奏「手入れはちゃんとされてるし、問題なく使えそうだったよ」
司「そうなのか…」
奏「…でもおかしいな…リストと数が合わないものがある…」
司「なぁ、本当にここまでする必要あるか?」
奏「…どうして?」
奏「私は1人も犠牲者を出させない。そう約束したから…警戒してるんだよ」
司「本当にそれだけなのか…?」
奏「え…?」
司「いや、何かあったんじゃないか…って…」
司「急にパーティーを開くなんて、よっぽどの理由がないと…」
奏「…ううん、何もないよ」
奏「ほら、早く危険物を探そう?」
司「………あぁ」
穂波「あ、あれ…!?」
穂波「包丁もナイフもない…?どうして…?」
奏「あ…ごめんね望月さん。危険物を全部回収したんだ…」
穂波「そ、そうだったんですね…あとは盛り付けるだけなので、全然大丈夫ですけど…」
司「あ、望月、1つ聞いてもいいか?」
司「そこの備品リストを見ると、鉄串が1本足りないみたいなんだ…何か知らないか?」
穂波「あ…そうなんですよね…最初から欠けてたみたいで…」
穂波「旧館なので仕方ないかなと思って、深く考えてなかったんですが…」
奏「そっか…………」
司「最初から無かったなら…どうしようもないんじゃないか?」
奏「…そうだね、あんなに長い鉄串を隠せる場所も無さそうだし…」
奏「今日は、私がちゃんと見張っていればいいだけだからね」
奏「それじゃあ戻ろっか…みんなが待ってるはず」
司「あぁ…そうだな」
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志歩「あ、やっと戻ってきた…」
えむ「そろそろ始めよーよ!あたしお腹すいちゃった!」
奏「あ…ちょっとまって」
寧々「まだ何かあるの…?」
奏「危険物を入れたジュラルミンケースをどこに保管しておこうかな…って」
杏「ここに置いておくんじゃだめなの?」
奏「鍵はかけてあるし、大丈夫だとは思うけど…」
雫「あ…それなら、旧館の奥に倉庫みたいな部屋があったわよ?」
奏「うーん…でも、放置しておくわけにはいかないし…」
絵名「それなら…誰かが見張っていれば安全じゃない?」
こはね「誰かって…誰ですか?」
瑞希「言い出しっぺの絵名でいいんじゃなーい?」
絵名「は!?私!?」
愛莉「よろしくね!絵名!」
絵名「う…っ…ま、まぁ別にいいけど…」
絵名「ただ、せっかくこれだけの料理があるんだし…取り分けて持っていってもいい?」
穂波「はいっ!もちろんです!」
類「でも…どうせ見張りをするなら、倉庫以外の場所がいいかもしれないね」
類「あの倉庫ってごちゃごちゃしてる上に、薄暗くて蜘蛛の巣なんかもびっしりだからさ…」
類「僕も大広間で手一杯だったから、倉庫まで掃除できてないんだ」
司「そんな場所に長時間いたら、人体に悪影響がありそうだな…」
奏「それなら…事務室で見張りを頼もうかな」
奏「あそこにはブレーカーもあったし、ついでに見張ってもらってもいいかな?」
絵名「奏が言うなら…」
絵名「…それじゃあ、私は行くね」
東雲さんは、料理の乗った皿とジュラルミンケースを持ち、
大広間を後にした。
瑞希「ねー奏ーもういいー?早くパーティーしようよー!」
奏「いや、ちょっとまって」
奏「あと1つ…片付いてない問題があるんだけど…」
穂波「もしかして…モノクマ、ですか?」
奏「うん…」
司「そうか…オレ達がパーティーすると聞いて、邪魔しに来ないわけないよな」
えむ「うーん、でも、どうすることもできないんじゃないかなぁ…」
冬弥「…じゃあ、俺がなんとかします」
志歩「なんとか…って、貴方みたいな人がモノクマに勝てるわけ…」
冬弥「いや、俺が何かするわけではない」
一歌「あ…モノミを利用する気ですか?」
冬弥「あぁ。モノミを上手いこと口車に乗せれば、なんとかしてくれる…と思ってな」
瑞希「でも、冬弥くんは大丈夫なの?やっぱり危険じゃない?」
冬弥「危ないことがあったらすぐ逃げますので…大丈夫です」
司「そうか…」
冬弥「じゃあ、行ってきますね」
そう言って冬弥は、大広間を後にした
なんだろう…嫌な予感ってわけじゃないが…
なんとなく、心がざわざわして……
みのり「奏ちゃん!問題は全部片付いたっ?」
奏「うん。それじゃあ…そろそろ始めよっか」
えむ「わーいっ!!」
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こうして、パーティーが始まった
そもそも、どうしてパーティーが開催されてるのか…よく考えたら意味がわからない
でも、なんだかんだみんな楽しんでるみたいだ
瑞希「んーっ!美味しいー!」
咲希「さすがほなちゃん!」
穂波「ふふっ、厨房でたくさん作ってるから、こっちにもたくさん持ってくるね!」
雫「ねぇみんな!せっかくだし、写真撮ってあげましょうか?」
愛莉「え、あんたそのカメラどこから…」
雫「スーパーにあったのよ〜!」
遥「へぇ、じゃあ…撮ってもらおうかな」
雫「えぇ!シャッターを押すだけだから簡単ね!」
パシャッ…パシャッ…
…なんだか、妙な気分だ
最初に島に来た時は、こいつらの楽しそうな様子にあんなにイライラしていたのに…
今は、心強く思える。
まふゆ「…あれ?」
奏「ん、まふゆ?どうしたの?」
まふゆ「あ…いや、トイレに行こうと思ったんだけど…」
まふゆ「さっきから鍵が掛かってるんだよね。誰か入ってるのかな…」
奏「うーん…」
みのり「あ、あれ…!?」
志歩「みのりはどうしたの…?」
みのり「私の髪飾りが…ど、どこか行っちゃって…」
志歩「え、落としたの?」
みのり「うん…うぅ、あれ気に入ってたのに…」
寧々「ま、まぁそんなこともあるよ…」
ピピッ!
咲希「えっ、何の音?」
バチンッ!
……………………
……………………………
あれ…なんだ?急に真っ暗に…
???「わわっ!?て、停電だ!」
停電……?
な…っ!?て、停電だと!?
???「な、何も見えない…!」
暗闇にかき立てられた恐怖が、
一瞬にして洪水のように周囲を飲み込んだ
???「み、みんな落ち着いて!こういう時は落ち着かないと!」
???「ねぇ…貴方何してるの…っ?」
???「やめて…!」
???「いてっ!」
???「だ、誰か電気付けてきてよ!」
???「みんな、どこにいるの…?て、停電って、厨房だけじゃないんですか…?」
???「これ、ブレーカーが落ちたんじゃないの…?」
オレ達はただひたすら、この恐怖から解放されるのを待った
ひたすら待って……しばらくしたところでようやく…
バチンッ
司「あ…!」
ようやく大広間に明かりが灯った…その瞬間…
みのり「きゃああああ!!」
こはね「わわっ…!みのりちゃん…!?」
みのり「ご、ごめんなさーいっ!また転んじゃいましたぁ…!」
司「おい…だ、大丈夫か?」
愛莉「あんた…何もないところで転びすぎよ!」
みのり「うぅぅ…お、お騒がせしました…」
一歌「あはは…ドジってレベルじゃなかったよね…」
杏「それより…なんでブレーカーがついたの?」
瑞希「あ、たしかに…みんな、ずっとこの大広間にいたもんね…」
えむ「んー、わかんないなぁ…」
雫「…あらら?」
類「日野森さん、どうかしたのかい?」
雫「いえ…さっきから、宵崎さんの姿が見当たらなくて…」
類「え…?宵崎さんが?」
オレは周囲を見渡した
確かにそこには、この場を仕切るはずの宵崎の姿が見えなかった
寧々「変だね…さっきまで一緒にいたはず…」
志歩「停電の間に移動したの…?」
司「あ、あんな真っ暗闇をか?」
類「なんだか心配だね…手分けして探してみようか」
類「僕は倉庫を見てくるから、司くんは入口の確認をして来てくれるかい?」
司「あぁ…わかった…!」
---
杏「それじゃあ私は…事務室に行ってみようかな」
こはね「一緒に行こう、杏ちゃん!」
杏「うん!」
遥「私は…廊下を見て回ってくるね」
まふゆ「ほんとに…どこ行ったんだろう、奏…」
瑞希「心配だね…早く探しに行こう!」
じゃあ…早速入口の方を見に行くか…
確か、あっちには冬弥がいたはずだ