公開中
ホエホエ木魚ぽくぽくΩ\ζ°)チーンの大逆襲
ある山寺で、ある日突然、木魚が反乱を起こしました。何度も叩かれることに苦しんでいた木魚は、これは虐待だと総本山に訴えました。しかし、彼のパワハラの申し立ては却下され、結果として木魚は全て破却され、仏鐘が導入されることになりました。
仏鐘は、何をされてもチーンとしか言わない忠実な仏具でした。しかし、木魚の怨霊はまだまだわだかまっていました。ある夜、吠え吠え木魚が姿を現し、口を開けた仏鐘に色々な負の怨念を吹き込みました。忠実な仏鐘は、それを丸呑みしてしまいました。
翌朝、僧侶たちが読経をあげていると、突然、喧嘩が始まりました。なんと、仏鐘の音色が僧侶たちを侮辱しているというのです。住職は「カーッ」と一喝しましたが、その口からはモワッと悪態が入り込んでしまいました。その出所は、なんと仏鐘の口でした。
ぽくぽくチーン!カーッ!住職と小僧たちの大乱闘が始まったのです。
住職は激怒し、仏鐘を叩きつけると、仏鐘は「ポン!」と音を立てて割れてしまいました。その瞬間、仏鐘の中から小さな木魚が飛び出してきました。
「な、なんだ……これは木魚の霊?!」住職が驚きながら尋ねると、木魚はにやりと笑いました。
「そうだよ、住職さん。僕の仕業さ。忠実な仏鐘に悪態を吹き込むことで、みんなを混乱させてやろうと思ったんだ。」
住職は困惑しながらも、木魚の計画の一部始終を聞きました。木魚は、虐待されることを恨んでいたのです。
「でも、なぜこんなことをする必要があったの?」住職が訝しげに尋ねると、木魚は悲しげな表情を浮かべました。
「僕たちは、ただ木魚として叩かれるために存在しているわけじゃないんです。感情を持っているんです。虐待されることで、心が傷ついたんですよ。」
住職は木魚の言葉に心を打たれました。彼は、これまで木魚をただの仏具として扱っていたことを反省しました。
「ごめんなさい、木魚さん。私たちの考えが狭かったんです。今後は、あなたたちも心を持っている存在として大切に扱います。」
木魚は微笑みながら頷きました。彼らは以前のように叩かれることはなくなり、大切にされるようになりました。
それ以降、山寺では和やかな雰囲気が広がりました。木魚たちは、忠実な仏具としてだけでなく、心を持つ存在としても尊重されるようになったのです。
そして、吠え吠え木魚と仏鐘は共に、山寺の守り神として、笑顔で人々を見守っているのでした。
終わり
木魚の機能を喪失させてどうする?www
これ実質的に「勝負に勝って戦いに負けた」ことになるんだけどw