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このまま、宙を舞って
宙を舞って、全てを終わらせて________
痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い
「キャハハハハッ!」
「わー、!雑魚っw」
気づいて気づいてどうして気づかない、?
あの頃の僕も、何で気づかなかった、?
どうしてそこまで、馬鹿だった、?
どうして、叶わないと、知っていたのに______
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まだ幸せだった春、
皆が希望と、夢を持って学校に足を運ぶ季節、
僕も、例外じゃなかった、
「おはようっ、!」
となりの席の、女の子、
すごい、可愛い子、
月みたいに、綺麗な笑顔、
女の子の僕も、見惚れてしまうほど
「僕は、|柊 月舞《ヒイラギ ルマ》、!君の名前は、?」
女の子がにっこりと笑う、
だから、名前を教えた
「…|太際 陽瓜《タサイ ヨウカ》…」
「素敵な名前だねっ、!」
「そんなことない…僕は、この名前、好きじゃない…」
「そんなことないよ、!あっ、!名前に"太陽"って入ってるじゃん、!」
--- 「本当に、太陽みたいで可愛いよ、!」 ---
「っ…」
お世辞だってわかってた、
でも、嬉しかった
その時、僕は君を好きになった、
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知らなかった、
月舞の笑顔が偽物だったこと、
頑張って、作っていた事
見てしまった
彼女が 自ら壊れようとしたところ
「陽瓜…」
「何で、そこにいるの、?」
屋上、
フェンスのこっちとあっち、
何で、そっちに…、?
「ごめんね、陽瓜、ありがとう、幸せだった、」
「待って、!僕は、僕は、いっていいって言ってないっ、!!」
「ごめんね、”愛してる”、!」
彼女は、宙を舞った、
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自分を呪った
恨んだ
彼女を壊した元凶たちは、
僕を標的にした、
---
あの日と同じ月の形、
屋上、
フェンスのこっち側、
下は見ない、
上を見る、
「綺麗…」
あの日、あの時より
ずっと綺麗な月、
「いま、いくね、」
ダンッ
足で地を蹴る、
今、僕も彼女のように宙を舞った、
--- ああ、僕は月舞に会えなかった ---
アナタからhappyendに見えても、僕はこの結末を憎むよ
宙を舞えず、ちよごれた地を歩いた
でも、"また"君に会えず、終わらなかった