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プロブレム・ガールズ 2話(メグ編)
幼い頃、私は何でも出来るということを鼻にかけていた。
すごいね、と言われたいがために、自慢ばかりするようになった。
〈小学生の頃〉
メグ「見て見て!すごくない?メグ、また100点とったんだ!」
そうクラスの子に自慢しては、無視され、
メグ「―――ママ、見て!メグまた100点とったよ!しかもクラスでメグだけなんだよ!」
母「……ふーん。たまたまじゃない?」
母親にも関心を持たれなかった。
でも、私は諦めなかった。
メグ「――――ママ、やった!マラソン大会で1位になった!」
ママ「そう……たまたまでしょ。」
メグ「―――ママ、テスト100点取ったよ!」
母「……ふーん。それ、毎回言うのやめてくれる?100点なんか大したことないじゃない。」
メグ「―――ママ、運動会でリレーのアンカーに選ばれたんだ!きっと、メグが速いからだよ!」
母「あっそう。バトン落としたりして他の子に迷惑かけないようにしなさいよ。」
メグ「――――ママ、私、絵画コンクールで金賞とったよ。すごくない?」
母「たまたまよ。」
メグ「――――お母さん、私が書いた書道の作品、最優秀賞だって……すごいよね?」
母「……たまたまよ。」
母の口癖は、「たまたま」だった。
私は頑張っているのに、全部「たまたま」なの……??
しかし、褒められないのは、私だけなんだと実感した出来事があった。
あれは、小学5年生の秋だった―――――