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番外編2
硯「そういえばさ、みんなって柊くんとか御魂さんのことどう思ってる?」
裏方組がビルにたまたま集合した時硯が聞いてきた。
柳澤「クソヒモゴミ虫野郎と優秀なやつ」
天色「柳澤さん、柊の奴のこと大嫌いだったよな…」
湖畔「そうなんですか?」
硯「チュウさん知らないっけ?業界じゃ有名だよ?」
湖畔「柊さんが最強のヒモっていう話は知ってます」
天色「そうだな。あいつは確かに最強のヒモだ。ま、たいてい気は使えるから別にいいけど」
硯「柳沢さんには全然気使ってないけどねw」
天色「だな」
柳澤「あんっの野郎…!!」
湖畔「でも、この間は休日なのに素直に受けてくれてましたよね!」
天色「大方、御魂か殺し屋君あたりに言われたんだろ。確かその前に飲みに行ってたはずだ」
硯「飲みに行く仲なんだ…。なんか意外」
湖畔「『ただの仕事仲間』って言ってましたしね」
天色「田中さんは柊はともかく、御魂が飲みに誘ったりしてくれるのはありがたいって言ってた」
硯「保護者公認の仲か〜」
湖畔「田中さん…?」
硯「ミヤの幽霊ハウスに住んでる幽霊で、元エンジニア。ミヤと一番古い付き合いで、保護者」
湖畔「一度会ってみたいですね!」
天色「にこにこしながら容赦無いぞあの人」
柳澤「まあ、黒宮も未成年だからな」
湖畔「えっ?22歳って聞きましたよ?」
柳澤「は?」
天色「一応22歳を名乗ってるだけで年齢不詳だよ、あいつは」
硯「調べてもわからなかったから、たぶん無戸籍だったんだろうね」
湖畔「なんか聞いちゃいけないこと聞いちゃった気分です…」
天色「まあ、年齢なんかこの業界じゃどうでも良いことだ。それより、料金をきちんと払うかどうかが俺には重要だよ」
柳澤「ヒモ野郎は払いそうにねぇな」
天色「文句言いながらも一応払ってるから切ってない」
硯「w御魂はきっちりしてるよね。別収入あるからかな」
湖畔「コスプレイヤーですっけ」
柳澤「若い世代には有名らしい」
天色「たしかに、金払いが良い奴…殺し屋君とか…は別収入ある奴が多いかもしれない」
硯「ミヤは私立探偵でしょ?そっちでも依頼受けるから収入多いよね〜」
天色「柊みたいなヒモとか、表じゃ無職…とか、趣味に没頭しすぎてる奴とかは収入悪いから大抵切る」
硯「ヒモなのに切られてない柊くんってすごいってこと?僕、あいつ嫌いなんだけど」
天色「嫌いでも、顔面に除菌スプレーはやめとけよ」
湖畔「!?」
柳澤「せめて冷却スプレーか唐辛子スプレーにしとけ」
湖畔「!?…あの、会話が恐ろしいんですけど…」
硯「大丈夫、柊くん丈夫だから」
柳澤「それでやられるならそれまでだ」
天色「まあ、バットでブン殴られてピンピンしてるから、体だけは丈夫なんだろ」
湖畔「ブン殴ったんですか!?」
天色「や、浮気がバレて養ってもらってた女にやられたらしい」
湖畔「なんなんですかあの人…」
硯「最強のヒモ」
湖畔「殺し屋の人って変人多いですよね……」
柳澤「銃をこよなく愛する奴とか、胡散臭すぎる関西弁の奴とか、唐突に人を殺したがるサイコ野郎とかか」
天色「御魂と殺し屋君は常識人枠だからなぁ…」
硯「宮は常識人枠なの?w」
天色「まあ、考え方が変わってるくらいで良い奴だから…」
湖畔「なるほど…??」
硯「御魂さんは本当に常識人だよね〜」
三鷹「そう?ありがとう」
湖畔「わっ!?」
如月「実は最初からいました⭐︎」
硯「いたなら言ってよ〜」
天色「殺し屋君は?」
三鷹「いつも一緒なわけじゃないんだけど…」
如月「ここで話聞いてる時に通って行ったけど完全にスルーされたよ笑」
硯「あっそう」
如月「なんで俺には辛辣なの笑」
黒宮「自分の行いを振り返ればわかる」
天色「お、来た」
黒宮「柳澤さん、次の依頼、明日でしたよね」
柳澤「ああ。何かあったか?」
黒宮「「仕事」が終わった後の掃除の手配、頼んで良いですか」
柳澤「分かった。料金は依頼料から引いておけば良いな?」
黒宮「はい」
如月「明日「仕事」なんだ〜。頑張ってねぇ」
柳澤「お前が断りやがった依頼だ」
如月「だって明日ミカちゃんとデー…あ、やっば」
柳澤「貴様ァァァァァァ!!!!!そんなことで依頼を断りやがったのかァ!?!?」
如月「俺の生活費のためだって!じゃ!!」
柳澤「待ちやがれクソヒモゴミ虫野郎!!!」
如月と柳澤の追いかけっこが始まった。いつもどおり如月が逃げおおせるだろうが。
湖畔「…柳澤さんって苦労人ですよね…」
三鷹「今度ヒイラギ締めとくから」
天色「田中さんと水無瀬も呼ぶか?」
黒宮「声をかけたら喜んでくると思う」
三鷹「OK。日時はあとで連絡するね」
黒宮「如月さんも性格が悪いわけじゃないんだが、柳澤さんには素直になれないからな…」
三鷹「酔った時は本音が出るのにね」
湖畔「全然酔わない柊さん酔わせたんですか!?」
三鷹「スピリタスのテキーラ割りを飲ませたの。私が作って、クロミヤちゃんも飲んだから警戒しなかったの」
天色「殺し屋君ザル?」
黒宮「いや。顔に出ないだけだ」
三鷹「ほんと、損な性格してるから酔わせないと本音聞けないの」
硯「じゃ、今度酔わせてみようかな」
湖畔「頑張ってください…?」
今回初登場したのは、ノゥ。様の「柳澤悠二」さん、夜珊瑚様の「湖畔海紙」さんです!ありがとうございました!
夜珊瑚様のリクエストで書きました。期待通りに書けたかわかりませんけど…