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12 双子の神狼
みやめお #meo
前回分かりにくかったかもしれません!
ミリアーナが小さいころに拾ったフェンリルはミリアーナの従魔です。
で、ミリアーナはこの世界ではとてもつよーい魔法使いで、レベル上限の枠を越しているとかいうチート枠です。
それで、この、
「お嬢様」
「はいはい」
「……ふぇ?」
『ミリアーナ、どうかしたの?』
「いいえ?」
ていうのは、
「お嬢様」☞リリがたしなめている
「はいはい」☞それに対してミリアーナが答える
「……ふぇ?」☞理解していないネオ
『ミリアーナ、どうかしたの?』☞フェンリルの双子の姉フェン
「いいえ?」☞ミリアーナ
っていう感じです!
どうか読み取ってくれると幸い……。
「後で話すわ」
ぴしっと私の「常識」が割れた音がした気がした。
は? は? はぁぁぁ!?!?
たぶん、たぶん。
ミリアーナは今指を鳴らしたらフェンリルが出てきた。
つまり、このフェンリルはミリアーナの従魔で、そのフェンリルのレベルは1000!?
つまりミリアーナレベルは1000以上で??
え、それだとレベル上限越してませんか??
「ちょっと、どういう、こと」
深呼吸しながらミリアーナたちに聞く。
「この子たちは私が小さいころに迷子になっていたフェンリルよ。それで……」
「ちょっと待って。ミリアーナが小さいころ? それともその子たちが……」
「ああ、この子たちが、よ。そして……」
「あーちょっと待って。ミリアーナが小さいころに、フェンリルの子供を従魔にした……と」
「子供……なのかしらね。まあフェンリルの子供よね」
「えっと、それは、つまり……」
「今1000歳超えているのではないかしら」
ミリアーナの言葉を聞いてワウ、と黒い毛のフェンリルが呻く。
「あら、そうなの。この子たちもう1500歳なんだって」
「え」
ちょっと待って。
そのレベルのフェンリルだと全然レベル1500以上ですが。
「ミリアーナ、は、の、その時の、レベル、は?」
ちょっと噛んでしまったが、まあいい。
「うんーと。レベルカーストが10歳だから……」
ミリアーナは指を折り曲げて数え始める。
「……ん? あ? は?? ミリアーナは私より小さいころにレベル上限達してたってこと? 聞きたいことがいろいろあるんだけど……」
「あ、まあ2000は超えてるかな」
ミリアーナは私の言葉など何も聞かずに遮って、けろっとした顔で言った。
「ねね、聞いてほしいの。また壁が現れちゃってんの」
「え? 何の」
「レベルだわ。10歳の時、999行ってから11歳後半ぐらいで解放して、ぐんぐんレベル上げってたんだけど。今……ていうか1,2年前から? レベル9999でまた止まってしまったの」
「もうそれでいいじゃんか」
私が混乱してフラっとするとリリがそっと支えてくれた。
「……お嬢様。もうこの話はおしまいにいたしましょう」
「なぜ? ……ああ、そうね」
久しぶりの更新です!
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