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神様が、人間界で。 6変わった朝と使命
上野 星華
~前回のあらすじ~
天界の皆は、ある日魔族に結界を張られ、人間界に行けなくなり、困っていた。そんな事件がおこってから3日後、天界の皆は、人間界がボロボロになっていると知る。そして天界の中で、一番強いと言われる神様、八神朔とその右腕のユアが、覚悟を決めて最終手段を使い人間界に訪れる。そこで見たのは悲惨な姿をした地球だった。人間界で情報集めなどをしているといい案が!それは、
魔族をoる為の学校、あいずあ高校へ入ろう。
というものだ。2人は試験がを終え、寮へ向かった。そこでおこった出来事は、人生で一番楽しくてー!
しかし、2人もそこまでゆっくりは出来ないようで作戦会議を行ったり。着々と時は進んでゆきー
八神朔、そしてユアが人間界を幸せで包む物語。
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~ぴぴぴぴ~
目覚まし時計がなる。
5時半の合図だ。
私、ユアは右手で目覚まし時計を止め、自室を出る。
右へ曲がり進んで、洗面所で顔を洗って、歯を磨き、自室に戻り着替えと、ベットメイキングをする。
髪をくしでとき、スクールメイクをし、ここからいつもと少し違う朝が始まる。
「あ、妖夢!おはようございます。」
と私が言う。
魂魄妖夢は、私と同じ寮で暮らす生徒だ。
「おはようございます」
妖夢はウトウトしながら洗面所に向かった。
さーて、私も頑張るぞ!キッチンで制服のうでをまくり、朝食を4人分作る。
パンを焼いて、目玉焼きを作って、イチゴヨーグルトを4つ、サニーレタスをちぎり、ミニトマトときゅうりを盛り付け、完成!
ダイニングに朝食を運び、4人を待つことにした。
そして、今日も私の生きる意味。それを果たそう。全力で。
「おはようございます」
「おあよ…」
…八神様、昨日12時まで頑張ってくださったから、挨拶が少し崩れてる。
…ありがとうございます。12時まで。
こんな事も言えない私は本当にバカだなと思う。
「ユアちゃん!って、朝食作ってくれたのですか?あ、ありがとうございます…!」
「どーいたしまして!」
と、私は微笑んで言った。
7時15には生活指導の先生がこの502号室の寮の生徒が全員起きているか確認されるらしい。
ていうか、もう6時45分、フランちゃんを起こさなければ!!
~こんこん~
「フランちゃん、部屋、入っていい?」
「いーよー」
フランちゃんがボーっと言う。
お邪魔しまーす。
じゃあ、早速。
「フランちゃん、おーきーてーきださーい。」
「うーん」
「起きてっください!!!」
「ふああ。おはよう、ユアちゃん。」
「あ、おはようございます。フランちゃん」
フランちゃんが起きたばかりだが、彼女はなにかを察したようだ。
「焼けたパンの匂い!やった~!朝食だ!」
彼女はダイニングテーブルに駆け出した。
その後、朝食を食べ終え、生活指導の先生が来て、教室へ行く時間、7時半になった。
「もう、カギ閉めるよー!」
「「「オッケー」」」
~カチャ~
寮のドアを閉める。
「よーし!張り切ってCランクのクラス、入るぞ!」
「ふふっ!私も張り切って入りましょうかね。」
私が言う。
「あ、言いそびれましたが、制服可愛くないですか?」
「うん、確かに!ユアちゃんの言うとーり、可愛いっ!」
制服はブレザーの制服だ。普通だけど、可愛い!です。
私たちは、張り切って教室に入った。
教室に入った刹那、誰かに話しかけられる。
「あ、1年か。やほ!って、お前らは、あの時の!」
金髪の女子生徒が言う。
「あなたは確か、霧雨魔理沙さんですか?」
「そう5月の9日のランクテストでCランクに上がって来たんだ!」
「魔理沙さんって、何年生ですか?」
ちなみにだが、このあいずあ高校は、5年生まである。
「1年だ!私、転校生で、冬に来たんだ。だから、次の冬で2年。」
「そうですか。じゃあ、また後で!」
「おう」
私たちは黒板に書かれている、自分の席に座る。
幸い、八神様と席が近かく、隣ですが、妖夢とフランちゃんは遠いようで。
(´・ω・`)しょぼーん。
~キーンコーンカーンコーン~
1時間目の合図がする。
そして、先生が入ってきた。
「1限目始めます。初めましての人は初めまして。八雲藍です。よろしくお願いいたします。
早速ですが、1限目の体力作りでーす。校庭に行くように。」
「個人個人で行く感じっぽいです。八神様、行きましょう。」
「ああ」
私たちは校庭へ急いだ。
「はーい、始めます。いったん力が同じくらいの子と2人ペアを組んで、真剣勝負をしてください。ひんしになるか、諦めたら、試合終了です。」
…なかなか、大変そう。
「ユアちゃん!私とペア組みませんか?」
「あ、ごめんね。八神様と組むことになっちゃって」
「そっか、また組もうね!」
「うん!」
ごめんね、妖夢。
八神様と組む約束なんてしてないけれど、きっとあっちも思っているだろう。
ほら、八神様もフランちゃんと組むの、断った。
だって、私は10584歳、八神様は11027歳なのだから、
人間界の奴との力の差が凄いのだ。
まあ、そりゃあね。
はー。年を取ってもどっかの漫画、「葬送のフoーレン」の主人公と同じように、見た目に年齢が出ないのはありがたい。
私は目を細め、八神様とペアを組みに来た。
「八神様」
「……分かってる…いろいろと」
八神様も、目を細め、そっぽを向いた。
年齢、思い出してしまわれたのだろう。そして
きっと、八神様は責任を感じているのだろう。
この|場所《ワールド》に平和な時間がないから。
八神様たちの使命、この場所に平和をもたらすという使命
がこんな年になっても達成出来ていないのだから。
そもそも、できるのかすら分からない。そんな使命を背負って、八神様は生きている。
「責任は全部私にありますから。私がですから」
全員で微笑む。
が、きっと外に出ている顔は、気ごちのない笑顔だろう。
「…………」
まあ、好きで背負っている責任だ。
過去の恩返しの事もあり、自分を犠牲にしてもいいから、優しい誰かを助けたかった。
この考えを、改めて考え直すことになるなんて、ユアは、知る由もなかった。
「おい、ユアさん、八神さん、始めますよ。はやく位置について!」
「「はい…」」
私たちはいちにつく。
「では、よーいスタート!!」
地面を蹴って、見えたのは、八神様と曇った空だった。