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顔芸（日替わりお題）
霧島月那
「なぁ、田中。今から顔芸しようぜー」
「はぁ？なんでだよ」
「だってお前の変顔とか面白いもん。たまにはいいじゃん」
「...わかったよ。当然お前もやるよな？」
「そりゃやるよ。まずは俺からな。」
（白目を向いて頬を引っ張る）
「...それだけか？」
「は？少しは笑えよ。次は田中だぞ。」
「はいはい。やりますから」
「え...？田中...は？え？大丈夫なの？顔をグニャって...」
「あ...バレちゃった？」
「え？ちょっ、お前は骨あるよな？」
「もちろんあるよ。一応人間だから」
「一応って...お前...人間じゃないなにか...？」
「ごめん！用事を思い出した！ちょっと行ってくる！」
「え？！ちょっとまってよ！田中！」
やべー...なんであいつの前でやっちまったんだ。バレてしまった以上は転校の選択肢しかないじゃん。またやっちまったのかよー。俺が顔芸をしただけで人間じゃなくて顔がシリコンのロボットってバレるなんて想像もしてなかった...！ロボットまではバレてないかもだけど俺はこれがバレた以上学校にいられない！入院したことにして忘れ去られた頃に転校しよ。