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死にたがり3
私より彼氏を好きな人はいないと思う
私と彼氏の涼は付き合ってまだ3年。
でも誰よりも愛し合っている
そこらへんのカップルなんか比じゃないぐらい。
でも困ったことが一つあって
彼氏を好きすぎてたまに彼氏の首を締めちゃうの
彼氏を家に保存したいって本能的に思っちゃうの
だから気持ちを落ち着けるために自分の手首切るようにしてるんだけど最近は手首だけじゃなくて足とか腕とか切り始めちゃって彼氏とか周りの友達を心配させてしまっている。
でも涼は優しいから手首切るとしばらくかまってくれるんだよね
だから一回死んでみようかなって。
涼悲しんでくれるかな−
とか考えてもう1年が経とうとしてる
「めいさ!何ぼーっとしてんのさ。」
友達の夕乃が聞いてくる
「いや、なんでも」
最近の定番の流れだ。
「あ、ぶっそーなこと考えてるんじゃないでしょうね!?!?!」
勘が働く菜乃葉に言われてびくっとなる
「いや、別に」
そう言うと話の続きが始まった
菜乃葉は私を疑った目で見てたけど。
涼には私がいない世界で私のことをずっと思っててほしいのだ
分かる人いないの?私が異常者なの?
自問自答を脳内で繰り返している
水筒にこっそり入れてきたピンモンを飲みながら頑張って伸ばした爪でスマホをスクロールした
最近ハマっているのはTwitterの自殺レポートだ
リアルな声がわかってやはり自殺は簡単じゃないとわかる
そんな中一つの投稿を見つけた
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「一緒に死んでくれる人募集中。渋谷です。死んでくれる人はDMください。場所と時間送ります」
そんなわけないけど、どうせ失敗するけど。
「お願いします🥺」
一応送ってみた
返信きたら死のう。
とか思ってたらすぐ返信が来た
「渋谷マンション 222−222 時間 明日 23時 できるだけ見つからないように来てください」
涼には言わないでおこう
私が明日
死ねるってことは。
いつも通り涼が家まで送ってくれた
「じゃあ!また明日!」
「うん!明日ね!」
涼とばいばいした。
明日はほんとうの意味でばいばいになるね
私のことをずっと考えててね