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#12 降り続ける赤い雨
ねぇ、いいの?
君が何をしようとしてるか、
僕には分かっている
そんなことをしたら、
君も…彼らも、
幸せになれないんだよ、?
それでも君は、…をするって言うのかい?
…そうか、
だったら僕はもう、何も言わない
君の意思に任せるよ…
👓side
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👓「…」
🦊「…っ、、」
沈黙が流れる
どぬが泣きながら戻ってきて、
話を聞いた
ヒロくんが死んだこと、
メリーさんが現れたけど倒せたこと、
うりが行方不明なこと、
全部俺にとって辛かった
だから何も言うことができなかった
🦊「…ぁ、、」
どぬが声を漏らした
目線の先には青い宝石
👓「あった…ダイヤ、、」
素直に喜ぶこともできない
🦊「…上から鉄持ってくるね、」
鉄を焼いたまま放置していた
全部焼けていると思うけれど…
というか、なんだろう…
少し不安になっている俺がいる、
…上に行くだけなんだ。
きっと大丈夫。
👓「足元気をつけて行ってね、」
ダイヤを見つけた真隣は深い穴、
その底には赤く光る液体がある
🦊「うん!」
そう言ってどぬは上へと行った
👓「ヒロくん…っ、」
仲間の死が今まで以上に辛い
ここで死んだらどうなるのか、全く分からないから
もう会えない、なんてこともあり得る
そんなわけ…っ!!!
…。
👓「…1人でいると、余計なことばっかり考えちゃうな、」
考えるのをやめて、俺はダイヤの周りの石を掘った
バキッ
ツルハシが無惨に砕けた
👓「…作り直さなきゃ、、」
幸い材料も作業台もある、
俺は作業台を置き、石と棒でツルハシを作ろうとした
シュー…ッ
背後から嫌な音がした
👓「…え、、っ」
背後の音は完全にクリーパーの音だった
しまった…っ!!!
俺は死を覚悟した
🦊「危ないっ!!!」
どぬが剣を持ってクリーパーを切りつけた
その攻撃でクリーパーは派手に爆発した
👓「うっ…!!」
俺は熱い爆風で少し頬を火傷してしまった
🦊「っあ…、!?」
クリーパーの爆発で、繋いでいた橋が壊れた
そう、
どぬの足場が。
👓「どぬっ!!!!!!」
重い身体を起こし、
俺はどぬの手を掴もうとした
思いっきり握った拳は、
空気を掴んでいた。
🦊「…っあああああああああ!!!!!!!!」
どぬは、穴に落ちて行った
👓「っ!!!!!!!」
声にならない叫びをあげた
俺のせいで…っ!!!!
自分のせいでどぬが…
そう思うと、今にも自分が壊れてしまいそうだった
🦊「__もふくんっ!!!!皆んなを!!!たっつんを頼ん…っ!!!__」
微かにどぬの声がした
下を見ようとしたその時、
ジュワアアアアアア
マグマが音を立てた
その音は、
どぬの命が無いことを俺に教えた
下を見ようとして動かした頭は硬直した
👓「ぁ…っ、、あぁ、、っポロッ」
拳を見つめて涙を落とす
俺が…俺がもう少し早く気づいていれば、、
もっと早く反応して、、どぬの手を掴めていれば、、っ!!!
どんなに後悔しても、どぬは帰ってこない
死体もマグマの一部となって消えてしまった
👓「あ…っ、、うあああああああ!!!!!!!ポロッ」
額を石につけて泣く
悲痛な叫びが渓谷中に響き渡り、コウモリが飛んでいく
そんな俺の姿を、
ダイヤモンドはキラキラと映していた。
---
🍫side
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🍪「石像ありませんね…」
🍫「にしても、こんなところもあるんだ…」
今私たちがいるのは要塞のような施設、
🍪「…いかにもたっつんさんが好きそうなところですね、w」
外の景色は雷雨、
雷…か、
🍫「たっつんみたいだね、」
🍪「…ですね、、」
宮殿の奥に行くと、変な機械があった
🍪「…?なんでしょう、これ…」
人が入れる大きさのカプセルみたいだった、
カプセルのガラスは割れていた、
ていうかこれ…
🍫「のあさんの夢で見たあのカプセルと同じ、?」
実際には見てないけれど、ゆあんくん達が言っていた特徴と似ている
🍪「あ…確かに、、」
少し近づいて観察してみる
🍫「…これって、、?」
横に立てかけられた看板、
「兵⬛︎番号tty-1025 自⬛︎の寿⬛︎と引き換⬛︎に全⬛︎の兵器を⬛︎⬛︎ことができる。そして⬛︎⬛︎が持⬛︎能力を⬛︎める⬛︎とができる。なお、兵⬛︎⬛︎は⬛︎く人⬛︎であ⬛︎。」
所々読めないが、そう書かれていた
🍪「え…っ、?」
言葉を失った。
この番号…、、
🍫「…たっつん、?」
「tty-1025」って、、
🍪「…こんなの間違いです、そんなわけないじゃないですか!!!」
のあさんが声を荒げる
この文章からして、
🍫「…たっつんは、、兵器、ってこと、?」
🍪「たっつんさんは人間ですっ!!5年間一緒に過ごしてきたじゃないですか!!」
🍫「じゃあなんで兵器番号って…っ!!なんでだるまになってんの!?」
🍪「それは…っ!!」
お互いに言い争う、
本当はこんなこと言いたいわけじゃない気がする
それなのに…
🍫「人間だったらだるまになれないでしょ、!?もう兵器にされちゃったんだよたっつんは!!!」
なんでこんなに私…
🍪「そんな…わけ、、っ、ポロッ」
のあさんにこんな、、当たってんだろ、、っ、?
?「`なんでお前らがここにいるんや`」
背後から聞こえた懐かしい声、
その声に思わず振り返る
🍫「…たっ、つん、、」
⚡️「`どうやって来た?`」
🍪「…歩いてたら、、ここに、、っ、ポロッ」
たっつんは一瞬驚いたような表情をしたが、すぐに戻して私たちを睨んできた
⚡️「`…出ていけ。お前らの来る所やない。`」
顔も見ずにそう言った言葉はただ冷たかった
🍪「…兵器、なんですかっ、ポロッ」
のあさんの言葉にたっつんが振り返る
その顔は…怒りに満ちていた
⚡️「`…なんでそんなこと聞くんや`」
胸が張り裂けそうなくらい冷たい声、
いつもの暖かい声じゃない
🍫「ちょ、、のあさん、もうやめよ…っ、?」
🍪「兵器になったんですかっ!!私たちのことを捨てて兵器に!!人間なんてやめて、だるまと一緒に私たちを殺す兵器になる道を選んだって言うんですかっ!!!!ポロッ」
瞬き一つの間に、たっつんは間合いを詰めてきた
⚡️「`いい加減にしろ`」
見えないぐらいの速さで、たっつんは拳を振った
🍪「っが…っ、、!!」
🍫「のあさんっ!!!」
彼女の額から血が流れる
⚡️「`兵器になったからなんや?それの何がいけないんや?俺は間違ってない…間違ってないっ!!!`」
狂ったようにたっつんが叫ぶ、
黒いオーラが巻き付いていて、
まるであの時のようだった
🍫「間違ってるっ!!兵器にならずに済む方法があったはずなのに…どうして兵器になったの!!!」
私は剣を持って、たっつんに攻撃を入れようとした
⚡️「`…だったら教えてくれよ、俺は何を間違えたんや?兵器にならずに済む方法はなんや?教えてくれよっ!!!えとさんっ!!!ポロッ`」
彼の瞳からは涙が溢れていた
それを見て、思わず攻撃の手を止めてしまった
兵器になっても、、涙は出るの、?
⚡️「`死ねっ!!!`」
見事にカウンターを喰らい、吹き飛ばされてしまう
🍪「えとさ、、っ!!たっつんさん…もうやめてください…っ、!!ポロッ」
⚡️「`やめろって言うんやったら止めてくれよっ!!!俺やって…っ、!!俺やって…!!!`」
たっつんが踠きながら苦しんでいる
攻撃しようとする自分の手を、もう片方の手で掴んだりしながら、
…私たちへの攻撃を拒んでいる、?
⚡️「`殺したく、、ない…っ、皆んな…俺の、、っ、たいせつな、、っ、ポロッ`」
🍫「たっつん…っ、ポロッ」
涙が溢れてくる
たっつんは私たちのことを殺したくない、、
じゃあなぜ攻撃をしてくる?
…たっつんは、操られてる、?
⚡️「`もう死んでくれ…俺のために、、っ、ポロッ」
そう言うとたっつんは魔法陣のようなものを描く
🍪「えとさんっ!!!」
🍫「っな、、っ、!?」
私の足元にも同じような魔法陣が描かれていた
🍪「早く離れないと…っ!!」
動きたい、離れたい、逃げたい、
それなのに…
🍫「足、が…っ、」
さっきの攻撃による衝撃で、
私は足を負傷していた
⚡️「`…じゃあな、えとさん、`」
私、死ぬんだ
もはや抵抗もしない
私は目を閉じて、死を受け入れた
🍪「…そんなことさせない、、っ!!」
ふとのあさんの声がした
ドンッ
🍫「え…っ、」
私はのあさんに突き飛ばされていた、
私のことを突き飛ばしたのあさんは、
魔法陣の上に立っている
🍫「…っ!?待って、、っ、のあさんっ!!!」
痛い足を動かして、のあさんに近づく
🍪「私は失血死します、さっきの攻撃がデカすぎました。」
そう言うのあさんの額からは、未だ赤い液体が流れている
🍪「…死ぬくらいなら、あなたを庇って死にたいです、ニコッ」
私の視界がぼやける
熱い涙が頬を流れてきた
🍫「やだ…っ、のあさ、ん…っ」
🍪「えとさん逃げてくださいっ!!!」
🍗『えとさん逃げて!!!』
いつかゆあんくんに言われたあの言葉を思い出す
どうして皆んな…誰かの為に命を捨てちゃうんだろう…っ、
⚡️「`…早く行け、えとさん。お前も死にたいんか?`」
できることなら、私もここにいてあなたと死にたい
でも、あなたはそれを望んでない
🍫「…っ、!また、、会えるよね、?のあさん…っ、ポロッ」
🍪「…はい、絶対会えます。だから早く行ってください…っ、ポロッ」
🍪「皆んなのこと…頼みましたよ、?ニコッ」
彼女の涙は、笑顔は、
私をこの場所に引き止める
でも、行かなきゃ。
のあさんの為にも、たっつんの為にも、皆んなの為にも、
🍫「…っ!!!」
私は足の痛みも忘れて全速力で走った
涙で視界が滲んでよく見えないこの施設の中を、
後ろで爆発音と共にグシャっという生々しい音も聞こえてきた
全員で生きて帰りたかった、
そんな思いを馳せたまま私はただ走り続けた。
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〜現在の状況〜
石像班 🦖&🍗…バクと合流。現在地は夢の地。
石像班 🍫…🍪死亡。現在地は魔の地。
ダイヤ班 👓…🦊死亡。現在地は華の地。ダイヤ獲得。
物資班…🐏死亡。🎸行方不明。現在地は不明。
外周班 🐸&🌷…現在単独行動中。現在地は2人とも華の地。
⚡️…現在地は?の地。
お前は本当に良かったのか?
この選択が間違っているとは言わない
だが、本当にこれでお前は良いのか?
これがお前の望んだことなのか?
…そうか。
俺はお前には、幸せになってほしかった。
…呪いのことは気にするな。
お前が望むなら、
俺1人で全部溜め込んでみせるよ。
…俺はな、____。
お前らを恨んでるわけじゃないんだ。
…ただ、、昔に戻りたかっただけなんだ、、
おつなーこ!