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第18話[校長先生の説教]
題名そのまんまでわろた。()
他に思いつかなかったんです許して。()
本編どうぞ。
ルカside
あの後寮へ帰ると、先生が門の前に立っていた。
そして門の前に着いた私達を、色々な感情が入り混じった表情で見た。
ノア(…あの表情は、悲憤と…喪心?)
先生「…貴方達3人へ伝言を預かっています」
先生「…今すぐ校長室へ行くように」
それだけ言うと、先生は校舎の中へ入って行った。
3人(…嫌な予感が…)
---
校長「…呼び出された理由は分かるな?」
校長室に入るなり、そう言われる。
ルカ「……」
ルカ(…分かりませんってめっちゃ言いたい)
何でこう面倒事に絡まれるの、??
ルカ「…あの集団テロの事ですよね」
校長「それもだが、もっと重大なことがあっただろ」
え、違うの?
でも3階での魔族や影の出来事はノアと私以外知らないはず__
校長「_魔族と遭遇したらしいな」
ノアルカ(…!?)
レイ「は、?」
ノア「……うん、確かに《《ノア》》は2体の魔族と遭遇したよ」
ルカ「っ!?」
レイ「え!?」
校長「何故逃げなかったんだ」
ノア「…テロ達やお客さん達の動きを見て、動いた方が良いと独断しただけ」
校長「……」
ノア「実際今回遭遇した魔族はAランク並だったっぽいし」
ノア「あの時動かなかったら今より更に被害者が出てたと思うよ。」
校長「…あのなあ。」
そう言って校長先生はガタン、と音を立てて椅子から立ち上がった。
校長「お前達生徒は“学校の命令”で影達を倒すことを許可されているんだ」
校長「その命令じゃない…しかも個人の外出中だろ?」
校長「そんな時に倒すことなんて許可した覚えは無い!」
…そう|憤《いきどお》った声で怒鳴る。
ノア「……ですがあのまま放置していたら_」
校長「もういい、言っても無駄だと分かった。次このようなことがあったらそれなりの処分を受けてもらうからな」
校長先生はノアの声を遮ってそう言い、話を強制終了させた。
ノア「……ッ」
レイ「…?」
ルカ「…その場合ってどうなるんですか」
校長「“学校側の命令無視”になって数日部屋待機と言った所だろう」
ルカ(“命令無視”……やっぱりか)
…学校側は《《そうするしか》》ないもんね。
校長「次、集団テロの話だ」
そう言って話題を少し変える。
レイ「…それに関しては学校側は関係ないだろ?」
校長「…普通ならな」
校長「だが今回3階にさっき言った魔族と影がいただろ」
レイ「…それが何だ…?」
ルカ「…通常ならSCの中に影なんかいるはずが無いの」
レイ「!!ってことはまさか…!?」
校長「……ああ」
校長「…我々学校側は、その集団テロの中にそれの犯人がいると考えている」
…まあそれは私も考えてはいた。
でも死んじゃったしなあ…訊く時間無かったんだよね…
でも|核《コア》になんらかの細工がしてあったから魔族の仕業だと思うけど…
Aランク以上の能力者じゃない者が取り扱うと命の危険があるけど、魔族は影の上位互換のようなものだからその方が確率は高いし。
校長「…そこでだ、その集団テロ達を捕らえるためにお前達からも情報を得ておきたい」
ルカ「…え」
ノア「それは無理だけど…?笑」
レイ「ああ、気失ってる間に自分らで仕掛けたであろう爆弾で散ってったもんな」
校長「……」
校長「……どういうことだ、?」
レイ「は、フレイ達から聞いてないのか、?」
ノア「あー…でも聞いてたらこんな質問しないでしょ」
レイ「確かに、、」
校長「…“私達と出かけたメンツのうちノアとレイとルカがSCで面倒なことに巻き込まれてる。集団テロに絡まれてるけど暫くしたら多分帰ってくると思うから”…とだけだ」
ルカ(…うん、だよね)
さっきから考えていたが、やはりフレイ達は魔族と影のことを知らない。
でも校長先生は知ってる……
ルカ(……いや、まさかね)
…あとで訊くか…。
校長「引き止めようとしたんだが“詳しくはその3人に聞いて”、と…」
レイ「…俺から説明するわ」
レイ「まず…まあ分かってると思うが俺ら3人と、カイル、フレイ、リア、アド、ハドの8人でSCに行ったんだ。で、その最中に集団テロにSC乗っ取られて、簡単に動けない状態になった。だが少ししたらその襲撃犯達の様子がおかしくなって、その隙を俺らの中の一部で叩いた。客達は逃がせれるやつ全員外に逃がして、ほかの襲撃犯達を倒してた。だから最終的に俺が見た全員は気絶してた」
レイ「そして爆発が起こって、俺らも逃げてきた…」
レイ「……ざっとこんなもんだろ」
ルカ「もっと適当で良かったと思う…」
レイ「は、??」
ノア「まーまーまー…笑」
校長「……そうか」
校長「…人を助けようとしたその心は褒め称えよう」
校長「だが、能力を外で使ったな?」
レイ「…ああ、まあ…」
校長「その行為は能力学校からも退治屋からもとても良いことだったとは言えん」
校長「目撃者がいたらどうするつもりだ、居ないんだろうな?」
レイ「居ない…と思う」
校長「…曖昧だな」
校長「まあ、いい」
校長「次こんなことがあったら逃げるんだ」
校長「一般市民は警察に任せてお前らは逃げろ」
レイ「無理だな」(即答)
校長「…ほう、ここまで話を聞いておいてその言葉が出るか」
レイ「今回結局警察は来なかった」
レイ「…警察に連絡されないようにか“携帯は繋がらない”と放送で言われたから通報した奴もいないだろうが…」
レイ「次も今回みたいな連絡のできない状態だったらどうするんだよ」
レイ「爆発し始めて俺らが外に出た時も|110《警察》や|119《消防、救急》はいなかった。その場合、俺らは助けられた人たちを見殺しにするってことだぞ?…|校長《あんた》はその状況だったとしても俺らに逃げろって言うのか」
校長「…ああ、言うとも」
レイ「っざけんなよ!?|自分達《自分達能力者》が良ければいいのかよ!?」
校長「その場で生徒の分際であるお前らが動くな、と言っている」
校長「またこのような事があれば学校に連絡すればいいだろ」
レイ「だから連絡出来ない状態だったらどうするんだっつってんだよ!」
レイ「俺達能力者が“退治屋”として影を倒してるのは、市民の安全や世界の平和の為だろ!?」
レイ「なのにその保護対象の市民達を見殺しにするなんて、退治屋失格なんじゃないのかよ!?」
校長「…結局私達|能力者《退治屋》の仕事には多少の犠牲はつきものなんだよ」
校長「警察も医者も、結局は皆同じだ」
校長「救えなかった命は仕方ない。できるだけ被害を減らす…」
校長「それが私達に出来る最善の選択だ」
レイ「……ッ」
校長「…話は以上だ、下がってくれて構わん」
レイ「…ああ」
ルカ「私は少し残るよ、話したいことがあるから」
レイ「分かった、ノアもか?」
ノア「あーまあ、うん」
レイ「…ああ」
そう言ってレイは校長室を出た。
ルカ「…2つほど言いたいことが」
校長「…構わん、何だ」
ルカ「先程ノアが言っていた事に関しては何も間違っていないと考えます」
校長「ほう、?…詳しく聞かせろ」
ルカ「…ノアはあたかもノア個人が魔族と対面したように語っていましたね」
ルカ「ですが私もその場に居合わせていました」
ノア(!?)
ノア「…え、ル、ルカ、?良いの、??」
ルカ「別に?公表されるようなことじゃないし大丈夫でしょ」
校長「……ああ、公表はしないな、確実に」
校長「伝えるとしても退治屋本家にのみだな」
ルカ「…私もあの魔族を放置していた場合大変なことになっていたと思います」
ルカ「今回遭遇したのは火属性と闇属性の、両方Aランク以上は確定の魔族でした」
ルカ「私も実際10秒程度全身焼かれましたし」
校長「全身を、?だがそれなら何故今_」
校長「……まさか、それを回復魔法で全快させたと言うのか…!?」
ルカ「…ええ、ノアが」
校長「馬鹿な!うちの回復に|長《た》けた教師ですらそれは不可能なはずだ、!」
ノア「そんな事言われてもその教師さんの魔法がノア以下だったってことしか…」
校長「……いやまあ、とりあえず信じよう。」
校長「で、何が言いたい?」
ルカ「能力者である私達でこの扱いです」
ルカ「…|無能力者《他》ならあれの相手にもなりませんよ」
ルカ「……まあ、私も|油断《相手のことを様子見》していた点は反省していますが」
ルカ「室内であったので力を出しすぎないようにしていた結果です」
ルカ「私達が対応していなかったらノアの言う通り倍以上の|怪我人や死者《被害者》が出ていたと思います」
校長「……そうか、悪かったな」
校長「その場で独自で判断し、無事に生還してきたことを褒め称えるべきだったか」
ルカ(いやそこまで言ってないけど…)
ルカ「二つ目です。何故魔族のことをご存じで?」
校長「!!」
校長「……そ、れは…」
校長「…情報交換したとだけしか言えないな」
ルカ「相手は?」
校長「…黙秘する、そういう条件だったから言えん」
校長「他言無用だ、とな」
ルカ「……そうですか」
ルカ「…私からは以上です」
校長「…分かった、下がってくれ」
ルカ「はい」
校長「ノア=ロバーツだったか、お前も何かあるのか?」
ノア「いや、ルカ待ちだっただけ〜」
ノア「よし、行こっか」
ルカ「…うん笑笑」
校長「……??」( ゚д゚)
…そして、私とノアは校長室を後にした。
最後校長先生ぽかーんってしてる…w
まあ初見だと「なんだこいつら、恋仲なのか、??」ってなるような会話ばっかしてますし…w
え?「じゃあ違うのかって?」
ネタバレニナルカライエナイナー…(((
なんか題名詐欺になってる気がしてきた…
説教って言うほど説教してないもんね…w
まあそうなったのはノアルカレイのメンツのせいです((は
ご閲覧ありがとうございました。