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聖夜の逃走
紅猫椛
なんとなくの改行縛り
聖夜の時ソリに乗りトナカイを連れ白い髭赤い服赤い帽子のおなじみサンタクロースが何故か目の前にいるそんな時どうしますか?俺は無視する。そんな感じで綺麗なスルースキルで素通りしようとしたところ待ってくれ!協力してくれと声を掛けられた。冗談じゃない面倒は嫌いだ。なので逃げた。それはもう全力で、情け無い叫び声を上げながら。クリスマスくらい穏やかに過ごしたいものである。気まぐれで深夜徘徊なんてするんじゃなかった。ふと後ろを見る、あのデブとっくに撒いたと思ったのに意外と速いじゃねーか。すぐ後ろにいた。急に踵を返しすれ違うように走り抜けた。すれ違いざまにサンタが機械を探してくれと言っていた。ソリがあった場所に戻ってきた。サンタがおってくる前に何処かに隠れなければと思い。ソリに隠れようとした。ソリの乗る場所に何か落ちている。機械だ。見たこともない機械。それを拾い上げて隠れた。ふぉっふぉっふぉとサンタが近づいて来る。このままじゃ見つかるそう思い拾い上げた機械をサンタに投げつけると同時にソリから飛び出す。サンタがあったー!と言いながら後ろを向く、どうやらサンタの後ろの方に飛んで行ったらしい。逃げようとしている俺に、ありがとうおかげで見つかったと声が聞こえた。後ろに振り返る。ソリもサンタも消えていた。なんだったんだ。そういえば逃げ回ってる時誰もいなかったな、なんでだろう。後日、なっさけない叫び声だけが、響いてたらしく、新たな怪異として近所の新聞に載ってしまったのはまた別の話。
叫び声 機械 サンタが今日のお題