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暖かい君の体
「う…わ、またかー、」
「ん?めめ、どした?」
「あぁ、佐久間…ちょっと待ってて」
吐き気が止まらない。
やだ、気持ち悪い。
せっかく佐久間が作ってくれたサンドイッチ。
吐きたくない…!
「はぁ…ッ…」
トイレの床にぺたん、と座り込むほど。
大丈夫。大丈夫。
「…ごふっ!?」
胃から何かが込み上げてくる。
「おぇっ…こぷッ、お''ぇッ…!?」
やだ、やだ、やだ!!!
いやだ。佐久間、佐久間!
「めめ!?開けて!開けて!!!」
「!?ッ、ごぷっ、」
無理無理、こんな所見せたくないし。
まずまず扉まで手が届かない。
「もしかして開けらんない?」
「ふーッ、はぁっ、お''ぇぇ…ッ」
涙が出てきた。
気持ち悪い。
ガチャっ
「ふーっ、!?」
「小銭あってよかった…開けられた。めめ!大丈夫?」
「あ…ッお''ぇ'…」
「大丈夫。ちょっと寄りかかっていいよ…」
「ありがとう…佐久間、」
「にゃは、だいじょーぶ!この佐久間様に任せなさい、」
「うん…」
「…めめ、妊娠してんじゃない?」
「えっ!?っ、ごほっ」
「ほら、3ヶ月前ヤったじゃん?そっからめめ生理ってきた?」
「…」
確かに、仕事に夢中で生理なんてそっちのけだった。
気にしてないけど、きてなかった…な。
「じゃあ、婦人科行こう!」
「…うん、」
ふと握られた手は暖かかった。