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二
当日はいつもより早く起きてゆっくりと準備をした。
財布とスマホをカバンに入れ、服は昨日決めておいた普通のTシャツにズボン。
つまらないと思われそうだけど僕は学校でも目立っている方じゃないし、この服装もきっと想像通りだろう。
園田さんは僕が待ち合わせ場所についてから5分ぐらいしたところで来た。
園田さんはTシャツにミニスカという、容易に想像できる格好をしていた。
「待った?」
「全然」
「よかった」
待ち合わせ場所はショッピングモールから少し離れていたので歩いて向かった。
信号を待っているとき、僕はカバンからノートを取り出し彼女に渡した。
「これ」
「え!もしかしてもう描いてくれたの?!ありがとう!別にそんな急がなくてもよかったんだよ?!」
「別に急いでないよ。暇だったから描いただけ」
別に描かなくてもいいかなと思ったけど結局描くことにした。
ほら、僕って自分で言うのもなんだけど律儀だから。
「ありがとー!やっぱり君うまいねー私に教えてくれてもいいんだよ?今度うち来る?」
「遠慮しとく」
「えー年頃の男子なら食いつくと思ったんだけどなー」
「信号青になったよ」
彼女はニヤニヤした顔を一瞬で残念そうな顔にし、不機嫌そうに歩き出した。
僕はそんな簡単に女子の家には上がらないよ。
ほら、僕ってその辺の男と違って冷静だから。
少し歩くとショッピングモールに着き、僕らはクーラーがキンキンに冷えた建物で体を冷やすことができた。
「涼しー!やっぱクーラーは偉大だね!」
「そうだね」
「あ!アイス売ってるよ!食べようよ!」
僕らは温まりきった口を冷やすためにアイスを食べることにした。